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2010/01/25(月)22:09

ここで手を緩めてはいけない

昨日投開票が行なわれた名護市長選で、辺野古への新基地建設反対をかかげる稲嶺ススム候補が当選しました。 また一歩、日本の政治が大きく一歩前に踏み出した、という思いです。 選挙というのはフタをあけてみなければわからないので、最後までハラハラドキドキでしたが、約1600票、僅差での勝利でした。 しかし、新基地建設反対を掲げた候補が名護市長選で勝利するのは今回が初めて。やはりこの審判はとてつもなく重い。基地容認派のなかから「これで辺野古への移設は難しくなった」という声がでているのも当然です。 しかし、ここで手を緩めてはいけません。 自民、公明を中心とする移設容認・推進勢力の巻き返しが侮れないことは、今回の選挙が僅差となったことからも明らかです。自民党大会の報道をみていると、いまだに「何が国民から審判を下されたのかわかっていない」という姿を日々露呈している、という感じですが、それでもこういう執念ともいうべきたたかいをやっているのです。 そして、鳩山首相は辺野古移設を撤回せず、ひきつづき「ゼロベース」で、と言っています。官房長間にいたっては「斟酌してやらなければいけない理由はない」とまでいいきっています。 岩国の住民投票で、空母艦載機部隊の移設反対が賛成を大きく上回って大勝したときに、安倍首相が「これからも日米交渉を続けていきます」と、結果などどこ吹く風、という態度をとったのを思い出します。国民の意思を介さない民主党の「強権政治」の志向は、こういうところにもでてきています。 基地の無条件撤去を願う沖縄県民、日本国民の力の大きさも測れず、アメリカの圧力に屈している民主党政権、そして「強権政治」の片鱗をのぞかせている民主党政権に対して、さらなる審判が必要です。11月には県知事選がありますが、それまでまっているわけにはいきません。

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