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前回は子供がおけいこ英語を辞める自発的理由について述べた。今回は辞めるという結果を引き起こしている外因について考えてみたい。
幼児英語教室、児童英語教室、こども英会話教室、など通信教育も含めて多数の学習手段があるが、そのほとんどが幼児から小学生までだけを対象としている。つまり、現在の日本の状況(中学・高校で英語は必修教科に入っており、受験科目からも避けられない)を考えると、それを意識したプログラムが本来必要なのだが、初めから”小学生で終わり”というプログラムなため、中学・高校の学校での英語学習は「別物」として位置し、考慮されていない。 よって、英語を習うこと事体にというよりはレッスン内容に不満を感じ小学校高学年から辞めていく子も多い、という外因説だ。ならば中学の必修英語を考慮したプログラムを作ればいいのではないか、と考えるのももっともであるが、そう簡単にはいかない。需要と供給が関係している。 まず、 (1)スクールサイドの理由 ”児童英語教師”という言葉があるように、幼児・小学生までを専門に教えている人が圧倒的に多い。求められるのは、子供が好きなことと、指導力と英語力。このうち英語力は高いに超したことはないが、入門レベルを指導するので、さほど高い語学力が必要とされているわけではない。もし、中学以降の学習を意識するプログラムであれば、受験勉強なども指導できる人に限られてしまうので、供給できる教師の数が激減する。よって大手スクールでは小学校までと中学の学校英語(受験英語)を別に分けたプログラムを展開している。 (2)時間的制限による理由 親としては子供に英語がペラペラになって欲しい、と願う。また英検○級合格といった形となって結果がみえるものを欲しがる。しかし、会話重視のプログラムは中学以降の受験英語に連動していない。同様に、英検用の学習も中学以降の学習と直結しているわけではない。全てを含んだ総合的英語学習は時間もかさむ。一般的に親が英語に熱心であるほど、他の教科(国語・算数など)の勉強や他のお稽古ごとにも熱心な場合が多いので、(教科にも入っていない)英語だけに時間を割くわけにもいかない。よって会話や英検を望む親はそれを重視したプログラムを選び、受験英語を見据えた総合的プログラムはあまり選ばれない、のである。 (3)親サイドの理由 子供時代のスクールの選択権は親にある。どんなに子供が気に入ろうと親がNoと言えば、子供に選択の余地はない。どういうポイントで英語のスクールを決めるかといえば、(1)近さ(2)値段の手頃さ(3)子供が楽しんでいるか、ではないか。一部の気合の入った親を除き、一般の人は上記3点を重視して選ぶと思う。プログラム構成は聞いてはみるものの、それを決め手に選ぶ親はやはり少ない。いかに素晴らしい内容であったとしても、遠いなら行かない、高いなら行かない、子供がさほど喜ばなければ行かせない(子供は単純で遊び要素の強いものに惹かれがち)、・・のである。 従って、小学校高学年の中学以降を見据えたプログラムはコストが高くなり、選ばれる確立も低いので、大手は利益薄なのであえて提供しない、という結果となっている。雇われている教師は、大手スクールに雇われている以上そこのシステムに従わざるを得ず、心苦しく感じている人も多い。しかし一方、児童英語指導に加えて中学英語を意識したものも教えるとなると負担を感じ、正直、片方に専念する方を教師自身が選んでいる場合も多い。 結論として、スクールの内容という外因説によりおけいこ英語を辞める生徒が多いのも事実だが、需要と供給の関係から言って、その生徒を救うようなプログラムが大手で展開される可能性は少ないのである。 そういうプログラムがまったくないか、といえばそうでもなく小規模な個人規模の英語教室で取り入れているところは多い。しかし、そういうところは大手のように全国展開していないので、数も少なく、ゆえに通うのにも時間がかかり、費用も高い。本気で英語を学びたいと思う生徒はやってくるが、”おけいこ”程度の英語を望む一般の親には選ばれないのだ。自分にピッタリ合うオーダーメードの服はテーラーに仕立ててもらうとお高いが、既製服ならどこにでもあり手軽な値段で手に入る、のと似ている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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