親子クラスにする理由

7月から幼児の親子クラスを始めた。「子供クラスでなく、なぜ親子なのか？」と聞かれることも多いので、私があえて親子クラスにした理由を述べてみたい。 (1)親が一緒だと子供は安心する 赤ちゃんでも、日本語と英語の音の違いは聞き分けることができる。英語の音には日本語にない発音が多いので、初めて耳にすると、”普段聞いている音（日本語）と違う”と察知する。初めの反応はキョトンとしていたり、子音の発音にちょっとビックリしたりする。そんな音の中でも、親が一緒にいてニコニコ笑っていれば、それだけで子供はとても安心する。異物の存在の音の世界でも、親が笑っていると（親が英語を理解していなくても）、「楽しそうだ」と感じ、不安に感じることなく英語を受け入れることができる。 (2)親も一緒だからお家でも復習できる 語学の進歩を考えれば、おけいこは週１回でも少ない。子供は覚えるのも早いが忘れるのも早い。子供だけのレッスンはその週１回のレッスンだけで終わってしまうことも多いが、親子で受ければ、（親子で）自宅で復習することができる。一人では思い出せなくても、（親子クラスなら）親と子で協力しながら思い出し、楽しむことが可能。 (3)親にも楽しんで欲しい 私自身、中学から英語を始めたので、子供時代にかわいい英語の童謡やゲームに触れることがなかった。できることならもう一度子供の頃に戻ってこういう英語との出会いを経験したいが、それは不可能なので、私自身子供たちと触れ合いながら楽しんでいる。この純粋な楽しさを、同じように幼児期に英語に触れ合えなかったお母様、お父様方にもお伝えしたいと思っている。 ある程度英語ができて時間もある親ならば、自宅で子供に日本語の環境を提供するのと同じようにしてあげられるかもしれないが、すべての親が可能なわけではない。また気軽に始めてみたいなら、素人主催の英語サークルとか地域主催の英会話クラスもお手軽でいいと思う。 「（わざわざ）どうせやるなら本物を（提供したい）」というのが私の（教師としての）指導方針なので、たくさんのコマを用意してあげることはできないが、喜んでくださる生徒さんがいる限り続けてあげたいと思っている。