単車と車と本と映画とゲームと城と腕時計と投資の話

2021/02/28(日)10:30

雨の中の涙のように[ 遠田潤子 ]/男たちの切なくも強い物語達

本 た行(129)

好きな作家さん。関西が主体で男の物語が多くていつも感動です。 連作短編集でした。 始まりは、京都で時代劇の役者を目指す男と女優を目指す女の話 堀尾葉介という物凄いアイドル上がりの役者の存在が、 男に役者として挫折を 女と田舎で、と思ったら女は諦めきれず。 男は田舎が四国の大洲、大洲で一人で家業でほそぼそと…。 そこで偶然、アイドルグループの中に…。 廃れた商店街の玉子屋、評判のだし巻き卵。スター堀尾葉介が 好きだ ということで一時ブームに。そして父の死。 息子が継いで、再び…。 奈良の赤目滝らへん、人があまり寄らない釣り堀を経営する男。 いじめられっ子を助け、その母親と愛し合うことに。 そして別れ。男は夢をおってアメリカへ 別荘地であまり流行らないレストランを経営する女。 その女性のヒモ、として転がり込んだ、元潜水士の男。 ちょっと助けた老夫婦がお客さんとなり その老夫婦に好感を持ち関わっていくも…。 最後は すべての物語に影響を与えてきた男、堀尾葉介の話。 重たい、ドヨーンとした過去、生い立ち、 そして。 連作短編、全部、しっかりと面白かったと思いました。 男の哀愁、というか、怒涛のような不幸というか それでも、強い感じ、希望があり 絶妙で良かったと思いました。 雨の中の涙のように【電子書籍】[ 遠田潤子 ]楽天で購入

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