2016/10/18(火)07:59
Documentary of SWE #63 ~シニア3次対策『ワイン栓』~
シニアワインエキスパート(SWE)の
試験対策をブログネタにするという
シリーズものの、第63回です。
個人的に注目したい事、
かつ、
試験にも出そうな事を探しています。
今回見つけたのは『ワイン栓』
コルクとかスクリューキャップ
の事です。
2015年のシニア1次試験では、
『DIAMコルク』のメリットを
簡潔に書け、という問題が出ています。
という事で、
『ワイン栓の種類、特徴を簡潔に書け』
という仮想問題に答えていきます。
---
ワイン発展の転換期は、18世紀後半、
ガラス製ワインボトルと、
コルクの発明と言っても過言ではない。
現在においては、ワイン栓は
コルクのみにあらず、
スクリューキャップも台頭している。
以下にワイン栓の種類と特徴を記す。
〇コルク
天然コルク:従来のコルク樫由来。
このコルク無しにワインの発展は
語れないが、一方で、
『ブショネ』
が問題となっている。
消費者イメージは最も良い。
最近ではアモリム社が、
TCA検知出来ないコルク
=『NDtech』の供給を開始した。
テクニカルコルク:
DIAMコルクはコルクの小片を
二酸化炭素で処理し、
TCAを除去したコルク。
その他、様々な方法で、
ブショネ対策を行ったコルク
『ブショネのリスクは低い』
合成コルク:
プラスチック製コルクなど。
現在の技術では、
機能面での不足は少ないが、
ワイン=コルク栓という
消費者イメージにおいては、
マイナス要素。
『ブショネのリスクは低い』
〇スクリューキャップ:
密閉性は高い。
密閉性の高さ故、
還元臭が問題となることも。
『ブショネのリスクは低い』
ワイン=コルク栓という
消費者イメージからは外れるため、
『安ワイン』という先入観を
持たれやすい。
日本において、リサイクルの観点から、
ボトルに金属が残ることが、
好ましくない。
キャップ下の金属は、
特殊器具でもないと、
取るのは困難。
-
-
-
調べたところによると、
2000年以降、ブショネ対策により、
ブショネの割合が低下していると。
そして、
ワイン栓は何を選択するか?は、
どうやら、
ブショネリスクvs消費者イメージ
に行きつくようです。
個人的には、
イメージなんぞどうでも良いので、
全てのワインにおいて、
ブショネ対策をしたコルクの使用を
求めたいです。
ブショネじゃなければ、
コルクなんてなんでもいい。
何の罪もない消費者に、
ブショネのリスクを押し付けないで。
それが、ワインラバーの思いです。