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テーマ:Jazz(2017)
カテゴリ:心の中の記憶
jazz
最近、なんだかこの言葉が好きだ。 若い頃、ジャズが好きな友人が多かった。 よく暇な時は、横浜のジャズ喫茶に付き合わされた。 その頃、僕は全くジャズに興味がなく… 「このトリオは、凄いんだぜ!」 …と言われても… 何が凄いんだか全くわからなかった。 ジャズ喫茶… 行ったことはありますか? 正直、僕は…あの雰囲気がありえないと思っていた。 大体、どこのお店に行っても雰囲気は重~い! お客さんのほとんどは男性で、みんな腕組みををして下を向き、目を閉じて聞き入っている。 信じられなかった。 暗~くて…重~い…雰囲気。 テーブルに置いてあるコーヒーなんて… とっくの昔に冷めきっている。 ただ、ひたすら聞いている。 時折、身体をゆすりながら…。 「帰ろう~ぜぇ…」 一緒に来た友達に言う。 「ん? もうちょっと待った。次にかかるのがいいんだよ。それを聴いてから帰ろうよ」 大抵、彼はそう言う。 何がいいんだか…さっぱり…わからん。 「わからん…。何がいいんだ? なんで暗い? ジャズって何であんなふうに聴くんだ?」 僕は、友達に聞いた。 「聴いてるうちにわかるって!音楽をやっていくんだったら、絶対にジャズを聴いたほうがいいって! 今度は、チャーリー・ミンガスを聴こう!」 友達は、絶対的にジャズを薦めるだけで、僕の質問には答えなかった。 「このプレーヤーのスウィングは、いいんだぜ~」 彼は、会う度にそんなことを言った。 スウィング? なんだそりぁ~?意味わからん…。 いったい何がゆれてるんだ? L.Aのマリブの海岸沿いに一軒のBARがある。 薄暗い店内… 丸いテーブルが幾つかあって、そのテーブルの上にローソクが静かに灯っている。 座るとスタンドカラーの白いワイシャツに黒のベストを着た綺麗な白人のウェイトレスがオーダーをとりにくる。 僕は、大体、ベルモットをリンススタイルにしたエクストラ・ドライのマティーニのロックを頼む。 何故かこれを口にするとスッキリするからだ。 いつもスタンダードのモダンジャズがBGMで流れている。 そして、しばらくすると… 店の隅に3人のオジサンが現れて さりげな~く…そして優しく… ジャズバラードを演奏し始める。 ジャズのライブといった感じではなく… 静かな生演奏…といった感じ。 1曲1曲が終わると… 静かな温かい拍手が各テーブルから贈られる。 店の窓は、いつも開いていて… 窓辺でグラスを傾けながら、語り合うカップルもいる。 窓の向こうは砂浜と海が広がり… 店の屋根には、サーチライトがついていて海岸を照らしいる。 気が向けば、そのまま砂浜に下りていける。 心地よく流れるjazz... その音は、自然でさりげなく優しく… そして心の中に溶け込んでいく…。 打ち寄せる波の音と一緒に…。 jazz… ジャズっていいなぁ~! はじめて、素直にそう思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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