図書館で借りた本を読みました。

ライ麦畑でつかまえて (白水Uブックス) [ ジェローム・デーヴィド・サリンジャー ]
言わずと知れた名作です。
村上春樹さん訳のもありますね。

キャッチャー・イン・ザ・ライ ペーパーバック・エディション/J.D.サリンジャー/村上春樹【1000円以上送料無料】
これは前回書いたトッケビが置いてあった
棚の近くにありました。
目が合ってしまったわけで、
名作と呼ばれるものは読んでおこうかと。
…恥を忍んで書きますが。
勝手にライ麦畑にウサギがいるような
童話的雰囲気の話だとずっと思っていました。
1行目を読んだ瞬間
「ちゃうやん!」
とツッコミを入れてしまいました。
なので未読の方もいらっしゃるかと思いますが
ウサギのことは忘れてくださいね。
初版は私が生まれる前に発行されています。
当時の本の余白の狭さ、文字数の多さ、
字体などが苦手でなかなか進みませんでした。
文が主人公の一人称で、誰に対して
何の目的で話しているのかがわからず
モヤモヤしていたのもあります。
小説というのは何かしらの目的があるはずで
それが崇高だろうと陳腐だろうと
何かしらの答えを得ながら読むのですが
それがどこまで読んでも全然見えません。
主人公はホールデン・コールフィールド。
16歳ですが4つ目の高校を退学になり、
その知らせが親に届く前に学校を出て、
あちこちふらついては
恩師や友達に電話をかけ、会い、
妹の好きなレコードを買って
妹に会いに行って、よそへ行く決意をし、
妹に別れを告げようとするも
これまでのトラブルのツケが回ったのか
病院に入院したようで、そこで
これまでのいきさつを「君」に話した、と。
ホールデン本人目線で話が進む上に
誇張や脚色を加えるせいで
どこからどこまでが本当かわかりません。
お兄さんは作家でハリウッドに進出、
弟は白血病で若くして亡くなり、
妹は可愛くて頭がいい(やたらべた褒め)。
以前住んでいた場所の隣人の女の子に
やたら未練があったり
ルームメイトや隣室の住人と揉めたり
お兄さんの元カノに会ったり
やたらタクシーを乗り回したり
やたら煙草を吸ったり
やたら酒を飲んだり
未成年とバレて提供してもらえなかったり
ホテルのエレベーターボーイに
娼婦を融通されるも何もできず
(待っている間に突然の未経験宣言)
言われた金額を払ったはずが翌日
倍額を払うように言われ断って殴られ
お金もとられたり
同じ額を朝食で隣の席だった尼さん
(シスター)に寄付したり
お金を使いすぎて心もとなくなり
10歳の妹のクリスマスの小遣いを借りたり
前の学校の恩師に会いに行って
話に感銘を受けるも、良からぬ気配を感じ
逃げ出したり(恩師には奥さんがいます)。
いつになれば名作と言われる理由が
わかるんだ? と思いながら読んでいました。
正直、本文を全部読むよりも
解説やレビューをあれこれ読んだ方が
この話の価値をわかった気になるような
気がしてしまいます。
私は面白味のないくらい四角四面なので
ホールデンが授業がつまらないからと
単位を落として退学になる段階で
寄り添って読むことはできませんでした。
彼はいろんな土地に行きますが
アメリカの地理がわからないため
近いのか遠いのかまったくわかりません(^-^;
ニューヨークで買ったハンチング帽が
1ドルなのですが、これはいくらかと。
ラノベでも価格が出てくると
日本円でいくらなのか考えてしまいます。
当時の1ドルは約300円だそうで。
しかし今と当時の円の価値が違うので
娼婦の値段が一回5ドル、一晩15ドル
妹のこづかいが9ドルないくらい。
なら1ドルは今の1000円くらいでしょうか。
もちろんスマホなんてないので
電話ボックスから固定電話にかけます。
中にはほぼ他人のような人もいて驚きです。
みんな電話番号なんかそうそう
変わることはなかったですね。
デートの待ち合わせとか大変そう。
なんて、陳腐な感想しか書けませんが。
読む年齢や立場で感じ方は人それぞれ(^^)
とりあえず達成感だけ抱いておきます。
あと一冊、残り40ページ!
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