娘が図書室で借りた本を読みました。
マリー・キュリー (やさしく読める ビジュアル伝記 14) [ 高橋うらら ]
桃鉄ワールドに出てくる歴史ヒーローがきっかけで
女性の偉人の伝記を手に取るようになった娘。
キュリー夫人は移動系のいいカードをくれます(^^)
鳥取県には三朝温泉というラジウム温泉があり
ラジウムの発見者であるキュリー夫人を讃え
キュリー祭が1951年から開催されています。
これをきっかけに三朝温町とフランスの
交流が始まり、南フランスの温泉地と姉妹都市に。
フランス風に整えられたキューリー広場には
キュリー夫人のブロンズ像があります。
※三朝温泉
…伝説では1164年源義朝の家臣が発見。
「三つ目の朝を迎えるころには病が消える」
ことから三朝と呼ばれる、という由来(諸説あり)
1914年、源泉の一つからラドンが発見。
1947年、昭和天皇が行幸。
読むだけ読んで、娘が学校に返しに行ったので
以降は手元に本がない状態で思い出しながら
Wikipediaに助けられながら書きます(^_^;)
昨日のマイヤとは違い、ある程度知っているので
ナイチンゲールのように印象的なことを中心に。
マリア・サロメア・スクウォドフスカ
…ファミリーネームが難しいですね!
フランスに渡ったときにマリと名前もフランス風に。
父はペテルブルク大学で数学と物理を教えていた
母は女学校の校長を務めたことも
…校長に何歳のときになったのでしょう、
若い気が… 女学校のシステム的な?
5人兄弟の末っ子、姉4人に兄1人。
4歳のときには2歳上の姉が勉強していた本を
スラスラ朗読できた。記憶力もよい。
(帝政ロシアの支配下にあったポーランドで
知識層は行動に制約がある中、父が密かに
講義を行っていたことが発覚し職と住居を失う)
移り住んだ家で小さな寄宿学校を開いたが
生徒がかかったチフスにより一番上の姉が死去。
その2年後に母も結核で死去。
家庭教師先のカジミェシュと恋仲になるも
マリアの社会的地位の低さを理由に
カジミェシュの親から猛反対される。
以降も連絡を取り合うが優柔不断な態度をとる
カジミェシュに見切りをつけフランスへ。
(カジミェシュはその後ポーランド最古の大学
ヤギェウォ大学の学長やワルシャワ教育長長官に)
…親の反対を受けて結ばれなかったのは
かわいそうですが、結ばれていたら
ノーベル賞をとるほどの偉業はなされなかった
かも、と考えると、難しいですね…
姉とは互いに協力してフランスへの進学を目指す
姉はフランスでポーランド出身の男性と結婚。
(2番目の姉。夫の名もカジミェシュ)
…姉のダンナと元彼の名前が同じってつらい。笑
ソルボンヌ大学の学費が底をつき諦めかけたとき
同郷の学友が奨学金を申請、勉学を続けられた
(返納不要の奨学金だったがのちに全額返納)
…いい友達がいてよかった…
返納不要なのに返納するのすごい…
放射能、放射性元素はマリが名付けた
…2011年の福島原発の事故の際に
テレビで何度も取り上げられた語句ですね。
そのときに「キュリー夫人が名付けた」とは
あまり聞かなかったような…
ピッチブレンド…塊状の閃ウラン鉱
(閃ウラン鉱…二酸化ウランでできた鉱物
少量のラジウム、トリウム、希土類を含む)
夫ピエールと共にノーベル物理学賞受賞
アンリ・ベクレルと同時(1903年)
ピエールはパリ大学の物理学教授職に着く予定が
馬車による事故で死亡、マリが継ぐ
→パリ大学初の女性教授誕生
ラジウム放射能の国際基準単位はキュリー(Ci)
(ピエールとの教え子ポール・ランジュバンと
不倫。ポールは別居、離婚裁判中)
…マリはピエールと10歳差なので
ピエールの5歳下のポールはマリの5歳上…
教え子と考えるとマリが年上に感じてしまう不思議。
子供向けの伝記なので不倫のことは書かれていません。
Wikipediaで読んで初めて知りました。
1911年ノーベル化学賞受賞
↑初めて二度ノーベル賞受賞
異なる分野で授与された最初の人物
第一次世界大戦中、X線撮影ができるよう
自動車に設備と発電機を搭載し病院を回る
この車は「プチ・キュリー」と呼ばれる
レントゲン設備を病院や大学200箇所に設置
自動車を調達し20台に
解剖学を勉強、自動車免許取得、自動車整備習得
…頭のいい人だからできることですね…
必死さや真剣味だけではできないことがあります。
娘イレーヌもこの活動に参加
1915年からは放射線治療に用いるラドンも供給
(戦争終結、ポーランド第二共和国の初代首相は
パリ学生時代の旧友イグナツィ・パデレフスキ)
…いかん、このままでは全部網羅してしまう…
晩年は体調不良が続いたマリですが
放射線の危険性は当時知られておらず
防護策はとられていませんでした。
第一次世界大戦中、負傷兵のX線検査に
直接立ち会っていたため
長時間の放射線被曝による再生不良性貧血が
その死因と言われています。
靭帯を損傷していろんな検査を受けましたが
レントゲン室ではやはり放射線被曝のことが
注意書きにかかれています。
患者としては一度に数回のことですが
レントゲン技師はそれを何人も何日も
行うと考えると… 防護策は必要ですよね…
マイヤさんのときにもソ連、
マリのときにも帝政ロシアと、
芸術や知識を制限してくる存在が出てきます。
彼女たちはそれでも功績を残せましたが
そうでない人たちが大半でしょう。
たらればを言い出したらキリはありませんが
もっと発展していた未来があったかもしれません…
ふぅ、なんとか書き終わりました。
ナイチンゲールもマリー・キュリーも紫式部も
本人のもつ才能とそれを育てる環境が
大切なように感じますね。
天才な子供と同じだけ賢い必要はなくても
それを守り導いていくのは大変です…
エジソンの母もそうでしたね…
と朝ぼんやりこれを書いていたせいで
娘が二度寝したり夫が朝ごはんを忘れたり
息子の弁当のことを忘れて慌てて作ったりと
完全にダメな母です。
どれもどうにかなりましたが。反省。
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