図書館で借りた本を読みました。
奴隷のしつけ方 (ちくま文庫 ふー53-1) [ マルクス・シドニウス・ファルクス ]
古代ローマ貴族が奴隷をどう扱っていたか、
どう考えていたかを架空の人物である
〈マルクス・シドニウス・ファルクス〉が
語る、という体で書かれた本です。
奴隷と主人の関係は、現代でいえば
労働者と雇用主の関係に似たようなもので、
扱いがひどければ反乱を起こすし
関係がよければ忠義を尽くすという
言われてみれば当然、しかしわかっていても
簡単にはできることではないことです。
適材適所とか、飴と鞭とか、御恩と奉公とか。
古代ローマといえば名前の挙がる人物が
奴隷に関してもいろいろ出てきます。
しかしよくよく考えれば、その頃の歴史を
奴隷を意識して学んでいない気がします。
賢帝でも奴隷の扱いがひどかったり、
奴隷出身の教皇がいたりと知らないことばかり。
奴隷の子が奴隷だったり、
敗戦国の捕虜が奴隷になったりと
ますます数を増やしていくのであれば
国民の一部なのだから、無視はできません。
私は異世界もののラノベばかり読むので
この奴隷の管理の仕方も気づけば
そちらに意識をもっていっていました。
普段は王都にいる領主の、領地の管理…
高位貴族であれば領地は広く、
管理人や代理人を置いて報告を受けるばかり…
信頼がないとできませんね。もしくは無関心。
本当はあれもこれもブログにメモをとったり
Wikipediaで調べながら読んだりしたかったのですが
返却日を守ることを優先したのでできず。
古代ローマも割と興味がある方なので
またそのうち手を出そうと思います。
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