図書館で借りた本を読みました。
名作を読もうシリーズ。
【中古】 老人と海 改版 / ヘミングウェイ, 福田 恆存 / 新潮社 [文庫]【メール便送料無料】【最短翌日配達対応】
私が読んだのはこちらの訳者の方。
昭和52年に36刷目のものでした。
老人と海 (新潮文庫) [ アーネスト・ヘミングウェイ ]
老人と海 (光文社古典新訳文庫) [ アーネスト・ヘミングウェイ ]
訳者によって感じ方が違ったりして…
ということはまた読んだ方がいいのかも…
先月の出張の際に、夫がKindleで読んだというので
読もうと思っていたところ、
ちょうど図書館で見つけたので借りました。
古い本にありがちな字体、字の小ささで
読むのに苦労するかな… と心配しましたが
行間や余白は多めだったので読めました。
キューバの年老いた漁師のサンチャゴが
長い不漁ののちに巨大カジキを捕らえるものの
あまりの大きさに4日格闘することに。
勝利し港へ向かう途中に何度も鮫に襲われ
帰り着く頃にはほぼ残骸になってしまいます。
疲れ果てたサンチャゴは船の始末をしてから
住まいのベッドで眠りこけます。
読むまでは漁師の話と思っておらず…
漁をしたり浜辺で遊んだり眺めたりと
海と人との関わり方はいろいろあって、
眺める系のイメージでした。
ガッツリ漁でした。
漁に関する用語がたくさん出てきて、
魚との格闘も想像が追いつかず…
スマホで言葉を調べたり、
調べた言葉を説明してあるブログを読んだり。
シイラはこの数年で知った魚ですが
(漢字変換ができませんが魚偏に暑みたいな字)
昔から全然いたんですね… マヒマヒ。
全国的な流通はしておらず、
関西から九州では一般的とのこと。
室町時代の辞書に書かれたのが初。
英名dolphinfish。可愛い。
生食だと吐き気や下痢を催すことも…
とWikipediaにありますが(体表に毒あり)、
後半でシイラに顔が接触し吐き気が…
というのはこのことだったり?
サンチャゴを慕う少年マノーリンは
不漁が続いたため別の舟に乗るように
親に言われたためサンチャゴと別行動に。
この4日間の格闘の中で何度も出てくる
「あの子がいてくれたら」という言葉が
胸を打ちます。
仕事相手としても話し相手としても必要。
サンチャゴは普段からろくに食事を摂りませんが
洋上ではますますひどくて、
水と捕まえた魚を生で食べるくらい、
日中は汗をかき夜は寒さに震え、ほとんど眠れず
綱でケガをするし左手はひきつるし
背中は強張るし肩は痛めるし…
6メートル超のカジキを鮫に食われたのは
本当に残念ですが、無事帰れただけでもよかった。
サンチャゴが戻らない間には捜索隊も出て、
マノーリンの心中もいかばかりか…
傷や疲れを労る姿勢に愛を感じます。
2人で漁に出ればこんな無茶もしないでしょうし
もっとうまく捕まえられそうです。
ヘミングウェイ自身も釣りはしたそうで
468ポンド(約212.3kg)のカジキを捕獲、
310ポンド(約141kg)のマグロを釣ったことも。
自身の釣りの経験とモデルになった漁師の話、
オリジナリティを合わせた作品だそうです。
訳者あとがきも読み応えがありましたが
そこまではまとめきらないので省略。
アメリカ文学全体の話でした。
あと1冊… 軽い話なのできっと読めるはず。
その前にプールに行ってきます。
今日は夫が帰宅するので片付けと
迎えまでにごはん作らないと…
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