図書館で借りた本を読みました。4冊目。
3冊目より先に読み終わりました。

ハタラクオトメ【電子書籍】[ 桂望実 ]
私が借りたのは↓こちらです。

ハタラクオトメ [ 桂望実 ]
前回借りた『恋愛検定』と同じ作者さん。
読書カテゴリで記事を書いています。

恋愛検定 (祥伝社文庫) [ 桂望実 ]
あまり有名でない時計の会社で働く主人公、
100kgあるからと自らを〈ごっつぁん〉と
呼ぶように周囲に告げる、いじられるデブです。
(↑本人目線の文章でそう書かれています(^_^;))
✧ ✧ ✧
営業部から人事課に異動になり、
ダイバーシティのための面接をしていたら
商品の不具合のため働き方改革どころではなく。
中途採用の面接などであたふたする中、
女性だけのプロジェクトチームのリーダーを
取締役から指名されます。
どうせ企画倒れになるだろうと思っていたのに
きちんとアイデアを出さなければいけないと知り
素人目線で捻りだしたものは
工場から「実現は厳しい」と指摘される箇所ばかり。
サンプル作りまではたどり着いたものの
商品化には至らず。
再度同じチームでプロジェクトを続けることになるも
各人の間に温度差があるように感じることも。
仕事中もプライベートでもアイデアのことばかりが
頭の中を占めるような状態に。
3つの案が上がり、工場との打ち合わせの末
2つがサンプル化できることに。
メンバーのうち秘書課の子が『根回し』の
必要性を説き、キーパーソンに根回しして商品化。
展示会での売上も2つとも好調に。
プロジェクトは続行、サンプル化できなかった
もう1つの案もどうにか解決の糸口が見える。
✧ ✧ ✧
私は就職活動をせずに就職したので
(就職が前提の学校に通っていました。
それはそれできつかったわけですが…)
途中何度か触れられる就活のエピソードは
「みんな大変な思いをして就職したんだな…」と
尊敬の念でいっぱいになりました。
その苦労は採用する企業側にもあって
有名企業でないから人は集まらず、
第二、第三希望で内定辞退になったり。
会議については日本の古い体質が邪魔をして
効率が悪く非生産的なものになってしまう模様。
ウレタンフォームの認知度が低かったので
「これは古い話かな?」と見たら2011年3月第1刷。
あの頃ですね… 東日本大震災。息子の誕生月。
主人公は「食べニケーション推奨」と言って
家に人を呼んで料理を振る舞ったり
お菓子を差し入れたりするのですが、
これもコロナ前だよね… という感じがします。
しかし「体調悪いのにマスクをしないのは悪」という
コロナを彷彿とさせるようなセリフもあったり。
時計に携帯電話(≠スマホ)と同じような機能を
つけても仕方ない、なんて言葉を
主人公が言ったりもしていますが
今はスマートウォッチがありますからね。
当時から脈拍を測るようなものがあったとは。
仕事とは練り上げていくのではなく、
妥協していくこと、という取締役の言葉。
仕事の9割は虚しく、残りの1割に
喜びや楽しさが詰まっているという係長の言葉が
とても印象的でした。
ああ気づけば日付が変わっていて
ポイ活のあれこれを忘れていました…
面白かったから仕方ない。
主人公と工場の担当者がくっつきそうで。
いやそう簡単にくっつきませんよね現実は。
あと2冊…!
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