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2025.01.28
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図書館で借りた本を読みました。続き。




【中古】 紫式部考 雲隠の深い意味


これは大河ドラマ放映前に読みたかった…
いや、見ていないのですけれども。
オリジナル要素はいらないのです…
道長と不倫関係とかやめて…


雲隠の章をこまかくまとめすぎたので
このあとはサクッといきたいところ。


✧ ✧ ✧

【浮舟の死と再生】
源氏物語は前半に夕顔、後半に浮舟の物語

夕顔の物語…夕顔を巡る頭の中将と源氏
「知」頭の中将…利己的、冷静、夕顔に寄りつかない
「情」源氏…のめり込む、引き取りまで考える

浮舟の物語…浮舟を巡る源氏の子薫と孫匂宮
「知」薫…大君の代替、距離もあり熱心に通わない
「情」匂宮…強い興味、薫を装う、強引
薫は柏木の子→頭の中将の孫、性質が似ている

〈紅梅〉按察の大納言(柏木弟)の娘三姉妹と匂宮
大君、中君、宮の御方(後妻真木柱の連れ子)
→宮の御方と浮舟の共通点
〈竹河〉玉鬘の娘大君、中君と薫、夕霧の子蔵人少将
→玉鬘が自らの代わりに大君を冷泉帝に嫁がせる
蔵人少将は官位より自分の恋ばかりに心を奪われる
京貴族と違った性格をもたせるため地方育ちに設定
実直で真摯な登場人物は浮舟、明石の君、玉鬘のみ

雨夜の品定めで夕顔を「おろか者」とする頭の中将
→頭の中将こそおろか者という逆説
夕顔と玉鬘を失ったのはおろそかに扱ったツケ
…紫の上を失い悲しみに耽る源氏に重なる
頭の中将は夕顔以外にも女に去られている
雲居の雁や近江の君の母
女を満足させられない特徴は薫に受け継がれる

冷泉帝には2人の妃
→源氏の養女秋好中宮と頭の中将の娘弘徽殿女御
秋好中宮と絵画の趣味を共有→頭の中将が張り合う
娘が中宮になれなかったことから源氏を恨む

従兄妹同士の夕霧と雲居の雁は祖母大宮に育てられる
妃候補と目論んでいたのに夕霧と恋仲になり激怒
代わりに連れてきた近江の君は期待外れ
扱いの悪さに源氏は気の毒がる
大宮の仲立ちで玉鬘の裳着の式の腰結役を頼む
頭の中将が折れて夕霧と雲居の雁は結婚
→夕霧が柏木の未亡人に心移りすると子を連れ実家へ
雲居の雁の性格は頭の中将に似ている

頭の中将は和琴と横笛の名手
→才能は柏木を通じ薫に遺伝、周囲も音色をそう聴く

源氏が絵を描く才能は際立っており匂宮に伝わる
絵を描くのは冷泉帝、秋好中宮、源氏、紫の上、匂宮

匂宮が浮舟を山荘に連れていく描写は夕顔のよう

玉鬘と浮舟は似たような過去を持つ
…幼い頃に父親から見捨てられ、地方を放浪、結婚失敗
 京貴族の娘としての教育は乏しいが健全で気高い

八の宮…源氏の弟、源氏が須磨蟄居中
  東宮を冷泉帝から八の宮にという弘徽殿側の策略
 →朱雀帝が源氏を京に戻したため計画は頓挫
  京の自宅炎上→大君、中君とともに宇治にこもる
薫は八の宮に教えを乞うために通い出し
八の宮不在中に姉妹を覗き見、大君と文を交換
匂宮に姉妹について話し、そそのかす
→源氏の頃は恋愛への真剣味があったのに
 孫世代では失われている
薫は姉妹の世話を八の宮から託される
姉妹の世話をする弁の君は柏木の乳母子
→薫の出生の秘密を告げる

大君は薫を避けるため中君を勧めるも
薫は匂宮に中君を勧める→3日通った後宇治へ来られず
匂宮の両親は外出を禁じ夕霧の娘六の君と縁談
→失望と不安で大君は衰弱、死去
中君は二条院へ転居→京への道中山道の激しさを知る
中君は二条院、薫は三条院で暮らす
中君妊娠、匂宮の結婚で宇治を出たことを後悔
八の宮の三回忌に宇治の訪問を願うが薫は断る
中君を口説くも腹帯を見て思いとどまる
中君から薫の移り香がして匂宮は嫉妬
薫が訪問するたび警戒、浮舟の存在を知らせる
中君は男児を出産 

浮舟は常陸守の実子でないからと破談に
→二条院に預けられる
二条院を訪ねた匂宮と遭遇、口説かれる
なかなか諦めない匂宮だが明石中宮重態で御所へ
浮舟の母は方違えとして三条辺に住まわせる
宇治でその話を聞き浮舟を迎えに行く

中君は匂宮に浮舟の行方を問われるも告げず
宇治からの文を見られて所在がばれる
匂宮は宇治を訪れ薫を装って浮舟と関係を持つ
自分に恋焦がれる匂宮を見て恋を知る
雪深い宇治を訪れた匂宮と濃密な時間を過ごす
薫が三条宮近くに浮舟を迎える家を建築中と知り
薫が迎え入れる前に乳母の家に連れ帰ると計画

匂宮の女癖の悪さを聞いた浮舟の母は
不都合なことをしでかしたら二度と会わない、と告げる
自殺を考えだす浮舟
薫の使者と匂宮の使者が宇治の山荘で鉢合わせ
→匂宮との密通を薫に知られる→浮舟に厳しい手紙
自殺を決意し身の回りの処分を始める
匂宮の迎えに行くという手紙に返事をせず
迎えに来ても警備が厳しく帰るしかない

浮舟失踪→入水自殺と断定、遺体なしで葬儀
翌日横川の僧都一行に発見される
僧都の妹尼は亡き娘の代わりに授かったと世話
長くとりついていた物怪を調伏、意識を取り戻す
妹尼の亡き娘の婿中将が浮舟に懸想
匂宮に心移りしたことを後悔
妹尼の留守中に僧都に出家を訴え叶う

薫は浮舟の一周忌を準備
僧都が死にそうな女を助けた経験を明石中宮に話す
→浮舟の生存を知り還俗を勧める手紙を僧都に書かせる
薫が迎えに行くはずが予定を変更したため妹尼混乱
手紙を持ってきた小君(弟)を懐かしく思うも
薫の元には戻らない

浮舟は人間としてのプライドを守るために
命を賭けて死と再生の道を歩んでいる、と読むべき
浮舟が助かったのは仏が浮舟を守ったから
地方の健康な倫理観…「けだかう」気高い、気品高い
浮舟が出家するまでの過程は源氏の心に再現される

源氏が関係を持った女で幸せになった人はいない
雲林院に籠る→なまくらな寺になまくらな源氏が籠り
なまくらな修業をする

匂宮は唯一の唯美快楽主義者…性の氾濫
薫は浮舟の還俗を促すのを断る僧都を屈服…知の退廃

明石中宮が産んだ三兄弟は次々に帝になる計画
それぞれの妃も夕霧の娘たち
→源氏の遺伝子が拡大する末世が予感される


【桐壺帝と朱雀帝の相似性】
源氏物語の登場人物…仏の手のひらで踊る
源氏の対極にいるのが桐壺帝と朱雀帝
→2人を通して帝の器とはどんなものかを描く
桐壺帝…桐壺への愛は純粋に美しい、矜持は崩れない
朱雀帝…人間くさい、器が大きい、矜持は失わない
桐壺帝で書かれていないことを朱雀帝の描写から推察

源氏と朧月夜の仲を許すのは辛いが
世情の安泰を考えことを荒立てられない
→源氏と藤壺を許す桐壺帝も同様
朧月夜は朱雀帝の深い愛と源氏の想いの浅さを知る

朱雀院は伊勢下向前から秋好宮に想いを寄せていた

源氏は三代の帝に対し侮辱→帝の器に欠ける
 桐壺帝…藤壺との密通
 朱雀帝…朧月夜との密通
 冷泉帝…秋好宮への恋慕

桐壺帝の言動は源氏と藤壺の秘密を
知っているとして読むとはるかに重い
 もっとも愛した女性…桐壺
 もっともかわいがった皇子…源氏
不義の子のほかにも皇子はたくさんいた
 蛍兵部卿、帥の親王、八の宮など
桐壺への愛が桐壺の血を引く不義の子を東宮に選ぶ
〈桐壺〉が最初の巻なのにも意味がある
↑日本の古典は最初の文章が実に魅力的
 古今集、平家物語、方丈記、奥の細道、夏目漱石

源氏への深い愛情→心の奥底で桐壺帝に許されている
愛情が深い→罪の意識が深くなる→心を仏に向かわせる

藤壺は許されていない…桐壺に似ているだけ
密通を知っても加害者の男への詰問に躊躇
東宮の立場を確実にするため藤壺を中宮に抜擢

朱雀帝は右大臣派が実権を握っても桐壺帝の遺言を守り
左大臣の辞表を受け取らない、源氏を召喚
朧月夜を許す、冷泉帝に入内する秋好宮を祝う、
源氏を責めずに女三の宮を尼にする…帝の器

朱雀帝が源氏と朧月夜を許す描写から
桐壺帝が源氏と藤壺を許す様子を類推
出家した朱雀帝の「あの世でもあなたを愛する」は
桐壺帝にこそ似合う科白…朱雀帝が代弁?


【協奏曲「源氏物語」のフィナーレ】
四楽章からなる協奏曲に似ている
第一楽章 〈桐壺〉〜〈藤裏葉〉33巻
 準太上天皇、夕霧結婚、明石の姫君入内
第二楽章 〈若菜上〉〜〈竹河〉12巻
 女三の宮との結婚、紫の上死去
第三楽章あるいはカデンツァ 〈雲隠〉
 出家した源氏の心象風景
第四楽章 〈匂宮〉〜〈夢浮橋〉13巻
 浮舟の恋、自殺、出家

さまざまな主題を提示、繰り返し、発展、
相互関連による新しい意味づけ

相似性…空蝉と藤壺、源氏と浮舟、浮舟と宮の御方
繰り返し
…・帝の妻を追い求める 藤壺、朧月夜、秋好宮
 ・逢引のチャンスとしての物忌と方違え
  藤壺、空蝉、朧月夜、浮舟
 ・似ている女を求める 藤壺、紫の上、中君、浮舟
 ・頻繁な不倫 藤壺、空蝉、朧月夜、夕顔、中君、浮舟
 ・三角関係 夕顔、浮舟
 ・遺伝因子と環境因子 匂宮と薫、玉鬘と浮舟
 ・秘密は明かされる 冷泉帝、薫
 ・頭の中将の役回り

浮舟に男がいるのではという薫の醜悪さと
桐壺帝と桐壺の恋の美しさ、清らかさの対比

おろかな男を導きだすためにおろかな女を描く
 頭の中将と夕顔、源氏と紫の上

薫と大君の仏間のシーンは訳者によって主語が異なる
→重要な場面で理解が統一されていない


✧ ✧ ✧

やっと、読み終わりました…!
いかに自分の理解力、連想力が足りていないかを
思い知らされながら読みました。

そもそも、源氏物語を読んだのは小学六年のときで
平安時代に関する知識もまだまだ浅く、
男女関係の機微などは想像するしかなく、
ただあの長い物語を読んだという達成感のみ。
だからこそ二十年以上経っても関連本を手に取り
見落としていたこと、忘れていたことなどを
指摘されたいのだと思います。

薫と大君の仏間のシーン、この筆者は未遂としていて
「え、そうなの!?」と思ったら
几帳を立てたのは薫という認識だからかもしれません。
↑本文にあるように訳者の考え方によって
主語が異なり、結末も違ったということですね。
玉鬘と髭黒も未遂とは思いませんでした…
主語の省略が多いと困りますね(^_^;)


はぁ、なんとか読めてよかった。
これだけ返却日ギリギリになってしまいましたが
間に合ってよかったです。
当分本を読めなさそう。借りてあるけど。笑


✢ ✢ ✢











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最終更新日  2025.01.30 16:48:39
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