図書館で借りた本を読みました。

天使は見えないから、描かない【電子書籍】[ 島本理生 ]
前回借りた本の作者の別の作品を読もう
という流れ。

あなたの愛人の名前は (集英社文庫(日本)) [ 島本 理生 ]
ハードカバーの厚い表紙をめくったところに
帯のキャッチコピーが書かれた部分が
切り取って貼られているのですが、
そこに「叔父と姪の愛の行方は――」と
書かれており、瞬発的に「え、やだな」と
思ってしまいました。
まぁ借りてしまったものは読まないと、と
読み進めました。
きちんとまとめる余裕がないのでざっくりと…
◆◆◆
結婚するには理想の相手、として選んだ夫の
性格や言動に些細な違和感を覚えていた
主人公で弁護士の永遠子(とわこ)は
幼い頃からの初恋相手である叔父の遼一に
仕事絡みの事故の件で法律相談を受けてから
夜を共にする関係となっていました。
夫が浮気相手を妊娠させたため
離婚することになります。
体質的に妊娠しにくいため子供はいらない、と
言った永遠子の言葉にショックを受けたと。
自分の遺伝子ごと拒絶されたと感じたと
夫に言われます。
私にも好きなひとがいる、と叔父との関係を話し
永遠子の想いが本物とわかったと言われ
離婚の手続きを進めます。
仕事の縁で出会った年下の男性に告白され
交際を始めますが、遼一のことを
「独身の叔父」と表現すると
彼自身の独身の叔父がいわゆるニートで
悪印象のため、最初は警戒されます。
高校の頃からの親友の萌に、
「たしなみのような恋愛しかしていない」と
指摘されたことが頭をよぎり、
彼との付き合いがそうでないか考えます。
たまには遠出しよう、と出かけた先での
何気ないやりとりに違和感を覚えたり、
子供ができにくい話を告げたりする中で
専業主婦になりたい女性が嫌い、という
彼の発言から口論のようになるも
一度もち返しますが、彼から出された
話題のくせに、いざ遼一とのことを
話そうとすると過去のことは聞きたくないと
流そうとするのが決定打となり
永遠子は彼に別れを告げます。
離婚以来足が遠退いていた遼一の元へ。
離婚は自分が原因かと聞かれるも否定、
子供のことが引っ掛かって
表面的に上手く繕おうとしていた、と説明。
父親と不仲だから遼一に固執しているのかも、
と自分が引こうと考えていることを伝えると
永遠子の父を許さないといけなくなる、
自分は喜ばないと遼一は答えます。
永遠子は子供の頃、父にひっぱたかれて
鼓膜が破れ、左耳が聞こえづらいのです。
その際の母親の対応もひどく
永遠子を擁護するものではなかったのもあり
両親とは距離をおいています。
翌日出かけた先の屋台で萌の夫の修司と遭遇、
しばらく飲んでいると、遼一に女から
メールが来ていると修司に聞かされ嫉妬、
修司と別れてから近くのホテルに遼一と行き
ヤキモチを告げると、永遠子以外の女はいない、
連絡が来るのを待っていた、と口論に。
叔父と姪の関係を今更口にされ、
強いふりをしているだけと告げます。
仕事帰りに刃物を持った不審者に追われ、
逃げ込んだ先の民家の主人の通報で犯人は逃走、
事情聴取を受ける側になって初めて
被害者側の心理に思いが及びます。
警察に、家族に迎えに来てもらうよう言われ
実家に連絡すると父が迎えに来ます。
襲われかけたショックで弱っているところに
仕事のやり方で説教されて反論。
犯人が捕まるまで不安だから、
遼一にしばらく一緒に暮らしてもらうことに。
一緒に暮らし始め、帰宅の連絡がなく
不安になって喧嘩をしつつも折り合います。
そんなある日、年下の元カレがやって来て
復縁を持ちかけられるも断ります。
萌と修司が都内まで用事で出てきた折りに
永遠子の家を訪ねたい、というので約束。
修司の同級生で仕事相手の虎太郎を連れてきて
二人が親しくなったらどうか、と言われます。
あぁ時間がない…
その後関わる案件で虎太郎の介護経験などを
聞くために何度か食事をしたりしますが
お互いに恋愛関係にはなれないとわかります。
永遠子の家は遼一の仕事先から遠いので
いつ千葉に戻るか考えていた、と言われ
週末に通うだけの生活は嫌だけど
一緒に千葉で暮らすということは
考えていなかったことに気づきます。
高校の同級生の結婚式で再開した級友に
近況を話すうちに遼一との関係も話します。
萌に遼一との関係を不健全と言われ、
好きになったのもこの関係を始めたのも
自分の方からだと言っても理解されず。
級友に相談すると、そういう話を遼一に
相談しないのは信頼していないと指摘され、
遼一に謝りながら話すと、
意見が違ったときに話し合うことを
投げ出す癖があると言われます。
祖母が入院したというので、
遼一と二人で祖母宅へ向かいます。
遼一が病院へ行っている間に警察から連絡があり
通り魔が捕まったと聞かされます。
祖母の見舞に来た父に、遼一との同居を
続けることを伝えると、二人の関係を推察して
遼一が殴られ、永遠子は絶縁を告げます。
萌に会えないかと誘い、
親と絶縁したこと、二人で生きていくと決め、
萌に理解してほしいと告げると、萌は
永遠子に必要とされたかったと答えます。
◆◆◆
親の子供への態度が、ここまで人生に
影響してしまうのかと思うと怖くなりました。
話し合うことを投げ出してしまうのは、
永遠子が反論したときに聞く耳をもたない
父のせいでもあり、「わからないから」と
距離をとって味方になってくれない
母のせいでもあると思いました。
鼓膜が破れて耳が聞こえにくい、というのは
家庭内であっても傷害事件では…
努力を認めず粗探しをするようなところは
うちの父に似ていて失笑してしまいます。
私は高齢出産で生まれた子供なので
叔父は父方、母方共にかなり年が離れており
どう考えても恋愛対象にはなりません。
甥とは8歳差で、もはや姉弟みたいに育ったので
そういう意味でも対象になりません。
適度な年齢差と、適度な距離と、
両親からの愛情を感じられなかったり、
いろいろなことが積み重なって
永遠子の恋愛観が歪んでしまったのかな、と。
職場の研修期間、一時付き合った人が
私のことを「しっかりしていてカッコいい」と
言ってくれたことがあり、
そういう自分でいようと頑張ってみましたが
根本的にメンタルが弱くおっちょこちょいで
見栄を張り肩肘を張っていくのは無理があり
遠距離になったときに消滅しました。
夫には弱く情けない部分ばかり知られていて
それを承知で守られているようなもので、
無理せず甘えられるというのは
ありがたいことなんだと再認識しました。
ふと思ったのですが…
叔父と姪に禁止されているのは結婚であり
恋愛とは言われていないのでは。
入籍や子供を諦められるなら、
親族に迷惑をかけないのなら、
世間を欺いたり隠し抜けるのなら… と
この二人を応援したくなる気持ちがあります。
内縁関係にあった女性の遺族年金請求訴訟が
あるそうです。
訴訟を起こすのも勇気がいりますね…
あと1冊!
あと2時間!
夕食作り含む!
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