図書館で借りた本を読みました。ラスト。
珍しく返却日前日に読み終わりました…!

限界風俗嬢【電子書籍】[ 小野一光 ]
自分に縁のない世界の知識でも
本や映像を通して知ることができるのは
いろんな意味で助かります。
ノンフィクションのライターである著者が
他の仕事で知り合った風俗嬢たちに
なぜこの道に入ったかを語ってもらう形式で
この本には7人の女性が登場します。
図書館で手にとってパラパラとめくったとき
「興味があったから」というのが見えて
どういうことかと思い借りてみました。
読んでみると、この女性たちは
たやすく風俗に足を踏み入れたのではなく、
いじめや性犯罪、性的虐待などにより
自分の心や体を大事にできなくなり
援助交際からの延長でたどりついていたり。
離婚でシングルマザーとなって、
自分を搾取する彼氏から逃げ出して、
身元も保証してもらえない状態で稼げる
唯一の手段としてその道に入ったりしていました。
それを聞き出す… というか、その話を導く
筆者の聞く姿勢こそ〈傾聴〉のようでした。
これまでの経験から、話を聞くときの態度や
どのタイミングで相槌を返すべきか、
こういう話し方のときはこう追及する、
などが身についているようでした。
彼女たちの抱える過去はあまりに重く、
そうたやすく身近な人に話せるものでもなく。
相手や本人が罪に問われるような内容もあって
仕事として取材されるからこそ
深い内容まで話せたのでしょうけど。
学費を水商売で稼ぐ、なんて話を聞くと
子供達のために準備しなければと思うし
ブランド品が欲しくて、なんて話を聞けば
より高給の職につけるよう勉強させていますが
その奥底にある理由が家庭内の不和、虐待、
貧困だったりするのかもしれない、と
思い至るようになりました。
家が厳しくておこづかいがない、とか
父が不倫相手に貢いで家計が厳しい、とか。
この本は2021年発行でそこまで古くありませんが
5年も経てばネット社会は大きく進み
店のHPや取材で掲載された写真などから
過去が露呈する危険はますます増加していて、
大学院に進学し大学教授を目指した彼女には
高くそびえる壁が待っているような気がします。
とはいえ、今はセクシー女優が
ノーマルな番組にも出演するような時代なので
昔ほどは風当たりが強くなくなっている…?
これを読んでいたとき、娘は入浴中で
楽しそうに鼻唄を歌っていました。
どんな事情があったとしても、
やはり娘に歩んでほしい道ではないので
家庭が原因になるようなことがないよう
引き続き愛情をもって育てていきます。
*****