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部屋とYシャツとわらG

部屋とYシャツとわらG

2007年 冬 

2007/01/02
初夢 2007年 「変な夢見ませんか??(7516)」 [ 最近のことの日記 ]
 今年の初夢(1日の夜説と2日の夜説とあるそうだが、ひとまず1日の夜のもの)について。

 困ったことに私は松坂大輔になっていた…。

 遠征バスに揺られていると、途中休憩のサービスエリアにバスは止まった。

 トイレに行こうとバスを降りると、そのとき止まっていた他のバスの運転手に、「バスの除霊」を頼まれてしまう。

 「除霊」は松坂大輔の仕事の範疇じゃないだろう…と思いつつもそのバスをのぞいてみると、素人目にもはっきりと霊の存在が見えてしまった。

 黒い影とか生首とかがたくさん行き交っている。

 「これは、やばいです。僕の手には負えないので、もっと専門家にお願いした方がいいですよ。」と言うと、運転席のバスの運転手がにやりと笑う。

 「乗ってて平気なんですか?」と聞くと、「おう、このバスは前に大変なことがあったらしいからなあ…でも俺はもう慣れた。」と言われた。

 また自分たちのバスに乗って出発。バスは河川敷の草野球グラウンドのようなところに着いた。

 やばいなあ、試合かよ…松坂の役は無理だよ…と思っていると、自分のユニフォームはまだ西武ライオンズのもの。「あっ、日本ならまだましか」と安心した。(それでもプロ野球なんだから本当は安心している場合ではない)

 さて、河川敷で始まった西武ライオンズ対どこかの試合。最初は必死に遠慮しているうちに、外野を守ることになった。

 とりあえず、投げなくてすんでよかったと思いながら守っているのだが、遠くてよくボールが見えない。

 少しずつ前に出ているうちに気がついたらショートのポジジョンを守らされていた。

 やばい、それは無理だよ…とメンバーに言おうと思って近づくと、いつのまにかピッチャーマウンドに上がってしまっていた。

 「困ったなあ」と言いながらも、「よし、俺のカーブがどこまで通用するかやってみよう」と腹をくくった。

 そこからは、大きなたてのスローカーブを連投。結構ストライクが入るし、みんな空振り。 味をしめて、「よし、ストレートだ!」と投げてみると、指先で「ピシュッ」と投げただけのに、ミットに「ズドーンッ」とおさまった。

 「そうか、今日の俺は松坂大輔だったんだ!」とうれしくなって、続けて「ズドーンッ」、また「ズドーンッ」。

 そのうち、相手の打者が打てずに泣きながら引き上げていくのを見て、「なんだか悪いなあ、俺、にせものなのに…」という気になってきた。


 …というところで目が覚めた。いったいどんな意味の夢だろう(笑)。そして夢のことをメモしているうちにまた寝てしまう。続きはこれ。


 パチンコをやって家にバスで戻った。(もう松坂ではなく自分である)

 自宅に帰ったつもりが知らない街。どうやら合宿所みたいなところで共同生活をしているらしい。

 「こういうところ、男ばっかりでむさ苦しいんだよなあ」と思いながら自分の部屋に行こうと謎の友人についていくと、大広間二つくらいのところに男女8人で住んでいることが判明した。

 女の子もいるとわかって喜ぶ私。

 謎の大広間は、しきりもなにもないのに、それぞれが個人の荷物をたくさん広げている。

 私も自分の荷物のところで「ワープロ」(パソコンではなく)を広げて打ち始めると、彼女(といいつつも見覚えない人)がそのワープロのゲームをやろうと言い出した。(ワープロにゲームはないと思うが…)

 ゲームをしていてトイレに行きたくなったので席を立つと、となりの部屋で同居人?のみなさんが楽しそうに宴会をしていた。

 「なんだよ、声かけてよ」というと、「彼女といるからみんなで気を遣って部屋を出たんだよ」と言われてしまう。

 異性の友人が来るたびに部屋を出るんじゃこの先大変だな…とか、そのうち部屋で盗難とか金銭トラブルが起こったらどうするんだろう、そうだ、防犯カメラをつけた方がいいのでは…などと考えながらトイレでおしっこをしようとするのだが出ない。

 …というところで目が覚めた。あわてて現実のトイレ(笑)に行った。

 富士山も鷹もなすびもだめだった。試合の相手がソフトバンクホークスだったらなあ…。

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2007/01/04
デニーズ 「ひとり言・・?(65535)」 [ 最近のことの日記 ]
 4日の朝、私はちょっと離れた街のデニーズで朝食をとっていた。すごくすいている店内。

 そこに、一人のお兄さん…が入ってきた。

 何をもってそう判断したかわからないが、「たぶん、自閉症のお兄さんだな」と直感的にわかった。日頃の息子の仕草に似ていたからか、仕事で出会ったたくさんの子たちの雰囲気からか、とにかく数秒でわかった。

 そのお兄さんはいきなりトイレに向かってずんずん入っていった。

 しばらくして出てくると、客席に戻らずに、厨房の方へ入っていった。

 「あ、まちがえたのかな」と勝手に心配していると、中から 「おはようございます!」と元気な声が聞こえてきた。

 騒ぎになっていないし、談笑が聞こえてきたので安心した。

 どうやら、この店で働いている自閉症(推定)のお兄さんだったのだ。

 数分後、店長から声でもかけられたのだろうか、さらに大きな声で、「あけましておめでとうございます! 今年もよろしくお願いします!」という声が聞こえてきた。

 みんなの返す声や笑い声があたたかく聞こえてきた。

 ここにも「僕の歩く道」の動物園みたいな職場があるぞ…とうれしく思った。

 お兄さんは表には出てこなかったから、厨房の中の仕事…調理とか皿洗いとかなのかなあ。

 ついでだが、私が22年くらい前に、上京して初めてやったバイトは深夜のデニーズでの皿洗い。

 永遠に続く作業に、途中から「巨人の星」の歌を口ずさんでがんばったが、つらくて2日でやめてしまった…。

 それに比べると、お兄さん、がんばっていてすてきです!

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☆2007/01/14
結婚パーティー 「自分らしい生き方・お仕事(65535)」 [ 最近のことの日記 ]
 教え子の結婚パーティーに出席してきた。100人以上の立食パーティー。

 なかなか顔の広いたいした男だったようで、地元に残っているH中学校関係の友人だけでも50人以上はいた。

 在学中には入れ違いのはずの3つ上の代まで来ていたのには驚いた。

 おかげで、2つのよく知る学年(担任したから)の連中と同窓会気分で楽しめた。

 前回の日記の「金網の中で戦う男」の話もそのときに聞いたのだが、3つ下の代で、これからイタリアに音楽留学する予定のまさに「のだめ」の世界の女性歌手や、あるCM(聞いたけどもう忘れた)の後ろの方に出ているモデルなりたて女性…などが来ていて、それぞれ驚かされた。

 「先生が俺らを担任したときの年齢に、もう俺らはなったんだ」と言われてまたびっくり。そうなると当時の私の方がたぶんしっかりしている(笑)。

 さて、結婚したSくんの代で、一番教員を悩ませる生活指導上の迷惑をかけた男がOくん。今はちゃんと堅気で働いているし、学年の同窓会のセットをするなどまめまめしい働きもあるのだが、この日は先輩たちに結構飲まされていた。

 私が右隣の席にいるときに、後ろ向きのOくんの手が当たり、テーブルの上のグラスが落ちて、お酒がこぼれた。

 必死でよけたが、少しかかった。グラスは割れずにすんだが床はびしょぬれ。

 その音に気がついて振り返ったOくん。

 第一声は、

 「先生何やってんの、大丈夫かよ!」

 一瞬、「え…、俺?」と私も考えてはみたのだが、私はその時、動いてさえいない。

 Oくんの左隣にいた教え子と目があった。

 一呼吸おいて 「お前だよ!」と両側から突っ込んだ。

 やはり、人はそう簡単には変わらない…。
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2007/01/19
電車座席男 「障害児と生きる日常(32845)」 [ 最近のことの日記 ]
 C校特学での介助で、都道府県中心部に電車で出かけた。

 主に、自閉症のTくんにマンツーマンでついての行動。ホームの上とかここぞというときは手をつなぐのだが、中学生男子なのでできるだけひっつかずに歩かせようと試みるものの、いつのまにか腕をからみとられてしまう…。日頃から家族にぴったり寄り添って歩くのかな。(うちのSがそうだが)

 さて、そんなTくんが離れる瞬間…こちらとしては一番離れたくない「電車に乗るとき」にさっと一人で行ってしまう。しかも人並みをかき分けての超割り込み! なんとしても座りたいらしく、確かに座っていればとても静かでいいのだが、混んでいる電車だとこちらもついていくのがつらい。

 乗り換えのうちの何度かは座れなかったが、すごいときは「割り込みおばさん」の間に挟まりながら、3人からみ合ったまま無理矢理座ってしまったのにはびっくりした。おばさんの上に背中のリュックが乗っていた…。

 そんな彼が比較的すいている電車に乗り込んだときに、ある男性のとなりに座った。「T、座れてよかったねえ」と私たちが言っていると、その男性が、「よかったらどうぞ」と他の子にも譲ろうとしてくれた。

 「あ、彼以外は立っていても平気ですから…」と言いながらもその優しい笑顔に結局甘えさせていただいた。

 しばらくお話をしていてわかったのだが、その男性は「T県I市にお住まいの自閉症児(小5)のお父さん」であった。
 
 Tくんを見たのは一瞬だったはずだが、すぐにわかっていたらしい。

 話の流れから、「実は私も自閉症児の父親でして…」なんて話になり、何とも不思議な出会いであった。

 会社の名刺をいただき、さらにメールアドレスを聞いたのだが、そのアドレス、家に帰ってからメールを出そうとしてみたのだが送れない。WWWで始まっていて、途中にPLALA とか入っているのに@がない…。どうやら教えてくれるときにHPとメールのアドレスが混ざってしまったようだ…。

 このブログのことでもご連絡しようかと思ったのだが、こちらは名刺がなくて連絡先を知らせてないし、会社に電話するほどでもないし、ちょっと困ったなあ。軽くお礼を言いたかったのだが。

 万が一、心当たりがあるようなときはご連絡ください。T県I市にお住まいのロッテのO様。このブログの「ホーム」の画面からメールが出せますので、万が一心当たりの方がいらっしゃいましたらご報告くださいませ。

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2007/02/09
調味料 「障害児と生きる日常(34762)」 [ 最近のことの日記 ]
 介助員をしているC中学校での調理実習。

 Kくん(ダウン症のいたずら小僧)は、できそうな作業の時は一緒にやるが、それ以外の時はいすに座って待つ。

 しかし待ち長い時もあり、みんなの注意が行かなくなると何かいたずらをする。

 今週は、塩のビンを頭からかぶってしまっていた…。

 食事が終わって後かたづけ。

 みんながばたばたしているスキに、今度はしょうゆを頭からかぶってしまった…。

 「注文の多い料理店(宮沢賢治)」か!

 というつっこみに、

 「いや、彼は煮ても焼いても食えません!」と他の先生が答えていた。

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2007/02/11
オーラソーマリーディング 「自分らしい生き方・お仕事(65530)」 [ 最近のことの日記 ]
よく読み逃げさせていただいている「101匹の羊」さんのブログ (息をのむようなすばらしい写真がいっぱい)
から、無料占い オーラソーマリーディング
なるものをやってみた。

魂のボトル(あなたの本質を示します)

良い意味での威厳、内なる権威を持った人です。精神的な強さがあり、自分の信念を貫いていきます。人生における苦しみや痛みをきちんと受け止めることができるでしょう。自分の影(内にあるネガティブな部分)を見つめることを恐れません。現実を見据えることのできるあなたは、ヒーラーとして才能を発揮します。痛みやつらい経験も自らの肥やしにし、周囲の痛みも深く理解することができるのです。哲学的、思索的な考えで周囲を先導していくでしょう。

チャレンジ&ギフトのボトル(あなたの過去と乗り越えるべき課題を示します)

自己主張がうまくできずにいます。人とコミュニケーションを取りたいと願いながら、みずから心を閉ざしている状態です。過去にとてもつらい経験をしていて、自分のなかのサイキックな力やコミュニケーション能力を封印してしまっているのかもしれません。強い感情の抑圧が見受けられます。自分を押さえ込んでしまっていて、日常生活にも不自由さを感じています。外の世界に平和を見出せず、狭い世界に閉じこもりがちな傾向も。

「今ここ」のボトル(現在の状態と気づきを示します)

浄化のときを迎えます。澱のように溜まった涙や毒素を取り払うべきとき。自分自身をクリアにし、健康にしていくことが大切です。食生活や生活習慣の改善、たっぷりと睡眠を取るなど、健全な生活を心がけましょう。自分のなかに自浄作用が起きたとき、本来持つエネルギーが活性化するはず。抱えていた混乱や混沌が流れさり、大いなる可能性が生まれます。明確な意志を持って人生を生き抜く力を取り戻すことができるでしょう。

未来のボトル(現在の状態からどう変わっていくか、未来の可能性を示します)

深いレベルでの愛が目覚めています。理想的な思想を、現実的視点で実行に移すことのできる志の高い人です。人類の平等や平和について希求していきます。明確かつ建設的な仕事をするあなたは、着実に自分の目標を達成していきます。そして、その目標は高い志と深い愛に根ざしているのです。崇高な目的のためならば、自分の身を投げ出すことをもいとわないでしょう。良い意味で自分を犠牲にすることのできる深い愛を持った人なのです。

うーん、この占い通りだと、私のこれからの人生、もっと大変だぞ!

 出家でもするしかないか…(家出じゃなくて)。

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2007/02/19
明日から 「障害児と生きる日常(34762)」 [ 最近のことの日記 ]
 明日からC校の特学の移動教室。

 2泊3日で長野県某所にスキーに行ってくる。

 C校では、通常級のスキー教室は行事精選でなくなってしまったのだが、特学のみで単独で行く…というがんばった状態なのだ。

 私は昨年度に続いての参加。介助やボランティアの面々も、なかなか3日連続で休むのが難しく、みんなそれぞれやりくりしての参加だ。

 私も3日のうちの2日は他校であるA校の授業日。今年度、ほとんど休暇を取ってない(祖母の葬式の慶弔休暇と先日の息子の学校行事付き添いのみ)ので、ここで休みを取った。

 昨年度は、昼は脱走事件や合体、夜はさすらい事件…などいろいろやってくれた彼らだが、今年も何があるのか楽しみである。

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2007/02/22
スキー教室 1 「障害児と生きる日常(34762)」 [ 最近のことの日記 ]
 いろいろと楽しくて、いろいろと大変で、いろいろと充実していて、いろいろと書けないことも多いスキー教室だったが、明日以降ぼちぼちと書けそうな楽しい出来事を書こうと思う。

 本日は行きの高速道路サービスエリアでの出来事だけ。

 私が主に担当したT君(中学3年生)は、ふらりとさすらってしまうときもあるので、お出かけの時はぴったりマークするか手をつなぐ。

 お出かけはそういうもの…という感覚が本人にもあるのか、たいてい勝手に手をつないできたり、腕を組んでくる。

 安全な道では、精神状態がよいときは、もう大人だからつなぎません…と断るときもあるが、危険な道や人混みなどで、安全上手をつないでいるときもある。

 サービスエリアのトイレを出て、みんなで集合していたのだが、ちょっと人も増えてきたので、となりにいたT君の腕に自分の手を入れて腕を組んだ。

 …はずだった。

 ほかの子に話しかけられて、そっちを見たまま腕をとったのだが、何か違和感があるので腕組みした相手を見ると…

 私とほぼ同い年の担任男性教師だった…。

 T君は、私の反対側でその先生と腕を組んでいた。

 気がつくまでの数十秒間、3人でつながっていた。両側から男に腕組みされているその先生の姿も絵的にすごい。

 「気がついたんだけど、なんて断っていいか困りました」との談話であった。

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2007/02/23
スキー教室 2 「自分らしい生き方・お仕事(65530)」 [ 最近のことの日記 ]
 初日のスキー講習が始まった。

 通常級のスキー教室の時なら、この時間帯だけ教員は自由時間のようなもので、パトロールという名目でいろいろと自由に滑れる。インストラクターさんが班ごとについていて、むしろ「先生たちはあまりからんでこないでください」という風にスキースクールに言われているからだ。

 ところが「特学単独」でおこなっている今回のスキー教室はそうはいかない。一応レベルに会わせて班ごとに分かれているが、各班ともインストラクターさんにプラス2~3名の教員が張り付いている。うまい班は少なめで、まだ滑れない班ほど手厚くしているが、「滑れるけど言うことを聞かずに勝手に滑って消えていく」子がいるような班は、先生もそれに追いつける人がいないといけないので大変だ。

 さて私の初日の仕事は、一番滑れない班の長靴部隊だ。

 ここには2回目の参加で推定85kgのO君がいる。昨年なかなかうまく滑れず、一度転ぶと立つのが大変で大人3人がかり…さらに気持ちも落ち込みがちでやめたがり…というとても大変なことになる子だ。

 しかし、日頃、とてもいいヤツであるO君なので、みんななんとかしてあげたい…との気持ちも強い。

 さて、今回もちょっとできては褒めちぎりながら「イエイ、やったね」とか盛り上がっているのだが、緩やかな斜面とはいえ何度も登るのは大変だ。カニ歩きも今ひとつ進まず、足を外に開いてのスケーティングも少し坂になると使えず、結局まずは滑る楽しさを優先させてあげて、足をそろえたO君を「後ろから押して坂を登る」という大変足腰に力のいる方法をとった。押すのは私だ(笑)。

 インストラクターさんが一生懸命ボーゲンを教えるのだが、滑り始めると足がすぐ外開きに…。やはり体重を支えかねて内股がしにくいのかも…と止まった状態でポーズをとったりして本人も頭ではわかっているのだがすぐに開いてしまう。

 「後ろ開いて」とやっていたとき、すでに逆ハの字になったところで、本人も必死でがんばるとちょうど「直滑降」状態の並行したスキー板の状態になってしまう。

 緩やかな斜面とはいえ、体重のある彼はすぐにトップスピードに!

 怖くなってしりもちをすぐついて…くれるといいのだが、なぜかそういうときは倒れない。

 長靴部隊は、後ろから猛ダッシュして追いつき、前に回って抱きかかえたり、手を取ってこかしながら止めたり…肉弾戦だ。

 そのうちあまりにスピードが出すぎて、追いつけず(というか横についたが倒すのも危険で手が出せず)併走していると、下の方にたくさん初心者が固まっている。やばい…と思いながら「よけてー」と叫んでいると、インストラクターさんが飛んできて、ひっくりこかした。
巨漢なので、なかなか激しくころんだが大丈夫だった。なぜか「陸に向かう暴走タンカーを止めたサルベージ屋」とかそういう漫画を思い出した。

 その後、けっこうがんばっていたが、「足が痛い」ということで休憩。

 「出たー、こうして弱気になって滑らなくなるんだよなあ」と思いながらも一緒に休憩。靴を脱いでくつろがせると、確かに足の裏の内側が赤くはれている。しかも両側とも。こりゃ、痛いはずだと靴の交換へ。

 このまま今日は終了でもしょうがないと思っていたのだが、靴を代えてから「ちょっとはきごこちだけでも試そうか」などということばに乗ってきてまた少しやることに。去年よりもO君の心が成長している証だ。

 その後30分、状況はさっきまでと同じだったが、この日もう一度がんばれたことで後から他の先生たちからも褒めちぎられたO君は、翌日の2回の講習も休むことなくがんばれた。

 2日目以降は私が他の班に移ったのだが、「ボーゲンの形を作る装置」なども使い、それがあるときだけはボーゲンができるようになり、そしてついに「リフトデビュー」を果たしたそうである。苦手な子でもそれなりに達成感が味わえるところがスキー教室のいいところである。

 といっても、となりに相当滑れる先生がついてリフトに乗って、降りてからもほぼ合体状態ではあったらしいが…それでもそんな高いところから滑る経験は、昨年一度もリフトに乗れなかった彼にとってすてきな世界だったにちがいない。

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2007/02/24
スキー教室 3 「自分らしい生き方・お仕事(65530)」 [ 最近のことの日記 ]
 日頃は週に1日しか行かないC校での介助なので、2泊3日で過ごすといろいろ知らなかった面が見えてくる。

 担当クラスも違うため、廊下等ですれ違うぐらいのことが多く、いつもはみんなに声かけをしている場面を見たり、気の利くタイミングでしゃべる男だと思っていたT君…今回、同部屋になってわかったことは 「ずっとしゃべり続けている男」だった。

 さらに大人に「僕はみんなに呼びかけています」というのをアピールするのが好きなためか? 何度もそばの大人に確認をする。同部屋だとほとんど私に話しかけっぱなしなので「もううるさい…」と思いながらも、やっていることはまちがいとも言い切れないので、「なるべくしおりをみましょう」とした。

 するとそれでもまだ「じゃあ、○○でいいんですね」となり、こちらもなかばあきらめるのであった。他の子への呼びかけも、半分は「大きなお世話」だったのだが、半分は「いいタイミングでの呼びかけ」だったので、よろしいということか…。日頃はこの半分の「いいタイミング」しか見ていなかったので、「この子はいったい何の障がいがあるのだろう?」と思っていたが、なるほどこういう面を少しずついい方に引っ張ってきたのだなと理解した。

 ちなみにこの子が2日目の夜に熱を出し保健室に行って寝ることになると、我が部屋は他の二人は全くしゃべっていなかったことが判明。みんなで静かに過ごした(笑)。


 一方で、日頃は遅刻も多く、見た目やその発言から、なんだか荒っぽく見えて、ひとつまちがうとぐれちゃう?…と心配させるような面もあるK1君。同部屋の人の話では、何でもきちんとやるし、荷物の整理から布団のたたみ方まで完璧。几帳面でびっくりしたとのこと。彼の初リフトでとなりに乗ったのだが、上につくまでの20分間いろいろとお話をした。

 彼から話してきたことばは、「こうやってよそに来ると、『やっぱり家がいいなあ』と思いますねえー。」

 おいおい、まだ2日目の朝だぞ…。でも、彼のことばから兄・姉・弟を大好きな様子が伝わってきて、いいなあこういう感じと思った。K1君のお兄さん、お姉さん、ぐれてる場合じゃないですよ(笑)。

 同じ学年のK2君は、いつもぼけぼけで、いろいろと変なタイミングで聞いてくる男。いつもと違う場面が多いこの移動教室中、聞くことがいつも以上に多いので、周りのみんなを笑わせ続けた。どこまでが本気でどこまでが冗談なのか、言った後の彼の「してやったり」の笑顔を見ているとわからなくなる。苦笑いしているだけで、すべて天然だ…という見方が現在では優勢だ。

 たとえば、最終日に「そば打ち体験」をおこなった。小一時間、各班ごとに、打って、切って、ゆであがるのを待って、それから食べた。みんな食べ終わりくつろいでいるときに突然

 「先生、これがそば打ちですか?」と聞いてきた。

 みんなひっくり返ったのは言うまでもない。今までのこの時間をなんだと思って過ごしていたんだ!

 彼のおもしろさはまだまだ続く。

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2007/02/25
スキー教室 4 「障害児と生きる日常(34762)」 [ 最近のことの日記 ]
 2日目の夜、レクの時間に広いロビーが使えなかったので、狭い部屋でクイズ大会をした。

 レクの係が考えたのは、「この字はなんですか?」と言って、アナグラムを解くもの。



 たとえば、「がなの」と書いてあって、「ながの」と答えるようなもの。手を挙げて当ててもらうまでは答えてはいけないので、簡単なものはやっとの思いでわかったような子に先に当ててあげたり、多分答えられそうな子は後回しにしたり…と司会の3年女子はずいぶんと上手に進めている。

 おかしかったのは、すぐに正解にならないこと。これは…というものも、吹き出してしまうようなまちがい(それでいて言った本人は本気)があるので油断ならない。みんなで爆笑しながら、それでいてバカにしたムードではなく、とても楽しくやっているのが印象的だった。

 ムードも含めて、昔、さんまのからくりTVでやっていた『ご長寿早押しクイズ』みたいだ。

 たとえば、「すりますく」

 M1さんの答えは『りす!』

 字数からして違う。

 それを大笑いしていたK2君の答えは 『きつつき!』

 連想ゲームじゃないぞ。 正解は「クリスマス」

 次は「まんあぱんん」

 これは「あんぱんまん」好きのK3君にみんながゆずった。なかなか言わない彼に、「ほら、さっき物まねやってたよね」とまわりの子たちがはげましながらヒントをくれる。ついに彼が口を開いた。

 『バイキンマン!』

 涙が出るほど笑った。確かにさっき彼が物まねをやっていたのは「はひふへほう」だから「バイキンマン」だ。

 さて、一番になるくらい正解した子もやってくれた。

 「まんぷーくさの」

 結構難しくて誰も手が挙がらない中スッと手を挙げたM2さん。自信満々に答えたその答えは、

 『くまさんのぷー!』

 これには「くまのプーさん」だと気づいていた教員一同が大笑い。「不正解です」と司会に言われていたけど、ある意味正解かも…。

 難問だったのは「きりつょうりょうし」


 大人も結構頭をひねり、私もかなりの時間わからなかったが、考えている間も珍回答は進む。

 「きょうしつ」

 「ちょうりしつ」

 「ちょうりじっしゅう」

 「惜しいです」の声が司会から出ている。

 「きょうりゅう」
 
 惜しくなくなっている…。


 「りょうりきょうしつ」  「正解です」   「ほー」と深い感嘆の声が漏れた。


 これだけ楽しめるのは、彼らの才能だし、素直さの表れだろう。

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2007/03/01
建て替え 「自分らしい生き方・お仕事(65530)」 [ 最近のことの日記 ]
 テストのためC校の仕事が早く終わったので、帰りに、もうすぐ校舎建て替えのための解体工事が始まる前任校(正確には前前前任校)に寄った。

 昨年から毎週一度はそばを通りながらも「まあそのうちでいいや」と思っていたのだがここまで結局行けていないので、「今日行かないともう一生行かないのではないか…」と一念発起。

 4年間離れるうちに、知っている先生たちは激減。教諭4人と事務主事2人以外はみんな知らない人たち…。

 今日行って、残っていらっしゃる方々6名全員に会えたので、本当に行ってよかった。


 まだ、懐かしいおんぼろ校舎もそのままだった。ぼろすぎて、廊下の天井が崩れるという事件や、水道管が壊れて校長室が滝のような雨漏りに見舞われる…などもあった。一段低い天井を下に作り直す…など、こちらの建て替えの希望を打ち砕くような付け焼き刃の処理に当時は驚いたが、いざ建て替えとなると少し寂しいものだ。

 グラウンドにはすでにプレハブの仮校舎がドーンとできていた。こっちに移っている数年のうちに、解体、新校舎建築…となるらしい。

 野球部の元顧問としては一番懐かしい場所であるグラウンドがすでになかったのはちょっと手遅れの感もあったが、懐かしい方々と会えたことで、満足だった。

 ある先生と職員室で話をしている間、他の20人くらいのみなさんが「ひとことも発せずに」仕事をしている光景にかなりびっくり。

 どちらかというと「口から生まれたような人」がたくさんいた時代の職員室を思うと、うーん、ムードが変わったなあ…と思うのであった。

 明日、当時その学校にいた人たち数人と飲むので、建築計画や学校の様子など「みやげ話」もたくさんできてよかった。

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2007/03/08
はい、どうもー 「自分らしい生き方・お仕事(65530)」 [ 最近のことの日記 ]
 「はい、どうもー」(吉本の若手芸人風に)で始まったのは、社会科の時間のある生徒の宿題の発表である。

 1年の地理では、身近な地域のことや都道府県のことなど、やたらと調べ学習の設定が多く、かといってそのことばかりもできない。

 結果的に、「調べ方」はみんなでやるけど、まとめるのは各自で…長期的な宿題…となってしまう。

 今回のは2学期の終わりにはテーマを出せていたのだが、しめきりは3月アタマ。早い人は昨年やっただろうし、遅い人は当日の朝早起きしてやったそうだ。

 ちなみにまだやってなくてラストチャンスにかけている人もまだ3分の1いる。やっぱり宿題っていうのは、短期勝負の方がいいようだ。

 さて、「はい、どうもー」から入った生徒、日頃の授業中はほとんど声を発することもない子だ。でも前回の発表の時も、まるで別人のようなノリで、みんなをお笑いの世界にいざなった男である。

 この日も2分弱、芸能レポーターのようなノリで、京都のお寺のいくつかについて紹介した。

 「龍安寺…うーん、これは、この庭見るとみんな知っているはずなんだけどねえー。うーんどうしようかなあ、ちょっと黒板に書いちゃおう。」

 ~ ~ △
        ~~
 「こんな感じ。」

 「え、わかんない! △が岩で、この~が白い砂。」 「あー(5名程度)」 

 「はい、わかった人手を挙げて(10名くらい。そのうち嘘であげる人も含めてやや増える)。はい大丈夫。これで全員ですね」

 (全然、全員じゃないので一同笑)

 「ねえー、やっぱり知ってるでしょ。  じゃあ次いってみよう」

 というハイテンションなまま持ち時間をやりきり、最後は

 「はい、今日はここまで。どうもしつれいしまーしたー。」と言いながら左手を前に花道?を去っていった。

 思わず三味線の音が聞こえたような気がした。

 圧倒された。

 私の手元の採点は、発表の内容がA 声の音量などが特A 総合得点は10点満点で12点(笑)とついていた。

 あとで、B4サイズの紙にまとめた地理新聞(発表原稿)の採点もしたのだが、それ自体は、Bで7点。

 普通の(いや普通より超手抜き)原稿である。

 あれから最高のパフォーマンスができるとはすごい男である。

 そうそう、あまりの迫力に押されて、「りゅうあんじ」じゃなくて「りょうあんじ」だぞ…とつっこみそこねたのであった。

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2007/03/12
杉め! 「ひとり言・・?(65535)」 [ 最近のことの日記 ]
 もう花粉症になって20年目くらいだ。杉花粉の宝庫でもあるこの街に住んでから症状もひどくなった。

 特に目に来るのだが、ここに来た最初の年は運転中に目がごろごろして、そのうち両目とも開けていられなくなって眼科に駆け込んだ。

 それからもう14年、目薬や目の洗浄液は使うが、飲み薬は年々抑えめにしてきた。昨年は、市販の弱めのヤツを3日に1回飲む程度とかそんな感じだった。

 思い切って杉エキス入り?の注射とかを打つ人もまわりにいたが、杉の軍門に下るような気がして決してまねしなかった。

 そして今年…今日までまだ飲み薬をまったくなしで過ごせている。鼻は乾くが、耐えられる程度。なんだか眠くなってくるが、それは少し寝てしまって解決?! 夕方寝られる今の生活に感謝。

 「今年は薬なしで戦う」という私の決意に対して、「果たして何のために戦うのか?」という素朴な疑問を投げかけた先生がいて、「そういえば別に意味はないが、なしなら勝ったような気がする」と答えていたのだが、やってみてわかった。

 「薬代がかからない!」

 これはなかなかのメリットである。

 ただし、杉との勝負に勝ったかと問われれば、???なのである。(泣かされてるし)
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2007/03/14
最後の授業 「自分らしい生き方・お仕事(65530)」 [ 最近のことの日記 ]
 時期が時期なので、そろそろクラスによっては最後の授業となってきた。

 選択授業だけ受け持っていたB校ではすでに2コマとも終わり、来年度は継続しない予定。4月になってお互いに困っていたら相談しあうという状況(クラス数が流動的なため)。

 1学年丸ごと受け持っているA校は、来年度も持ち上がって2年を持つことが内定している。

 とはいえ、1年契約の毎年更新の派遣の身、急に別れることもあるので、毎年今年が最後のような顔をして、最後の授業をしている。

 1年1組は今日が最後。始めるときに

 私 「今日が最後の授業です」

 数人「やったー!」

 私 「ばかもの!それは私のせりふだ」

 Nさん「先生、来年もうちらの社会やるんでしょう?」

 私 「それは後で言うけど、何とも微妙なんだよなあ…」

 私 (一番前でぼけーっとしているKさんに)

 「Kさん、どうしようか?」

 
Kさん 「チェンジ!」


 思わぬところで勝手に交代させられてしまった…。

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆2007/03/20
卒業式 「自分らしい生き方・お仕事(65530)」 [ 最近のことの日記 ]
 私を含め、フリーな立場の教師は、卒業式に出なくてよいことになっている。

 3年間たまたま持ち上がったとかそういうことでもない限り、普通、講師の先生はこの地域では式に出ていない。たいてい講師の人は複数校勤務しているからどこかだけ出るのも何だしというのもあるようだ。

 でも以前は気楽な感じで、当日急に思い立って…という参加の仕方もできたのだが、今は無理。前もって管理職にお願いして約束事も守る確約をしなければいけないからだ。

 私の都道府県では、教職員の座席までピシッと指定されていて、ちゃんと「あの歌」を歌っているかどうか、教委から見張りが派遣される…そういうことにあの知事さんのせいでなってしまっているので、気楽に出られるものではなくなっている。

 出なくていいのに無理に出て、その先でわざわざ処分されたり(笑)、やせ我慢したり…というのもいやなので、基本的には出ない方針に私はなっている。

 今年は現在勤務の3校と、一昨年度勤めた小学校…と卒業式が最大4回あったが、うち2つは同じ日だし、結局どれも出なかった。

 小学校は4年生で教えた子たちがここで卒業、一番思いも深かったので出たかったのだが、例の養護学校PTA行事とぴたりとぶつかってしまい、そちらに出席の返事をしていたので、「仕事より家庭優先」というスタンスで出られなかった。こちらは公立ではないので「あの歌」は誰にも強制されていないし、処分もなく各人の自由、そうなると児童が元気よく歌っていても全然違和感がないから安心して行きたかったのだが行けなくて残念。

 さて、他の3校のうち2校では、卒業式予行に出た。証書授与が全員あるわけではないけれど、去りゆく卒業生たちの歌とかが聞けるし、入退場で最後の姿が見られるからこういうのでOKと思うようになった。来賓の長い話とかもないし好きな場所に動けるし。

 2校とも卒業生の歌に、今SMAPのフレッツCMでおなじみの『旅立ちの日に』がふくまれていた。昔はなかったのに今は大人気なのは、「歌で荒れてる学校を立て直したどこかの学校?の校長が作った曲」で、10年くらい前から音楽科の先生たちの間でブーム?になったそうだ。(すみません適当な情報なのでご自分でお調べください)

 我が都道府県の?合唱曲の定番『大地讃頌』とともに式でよく歌われるようになった。


 3年生の一生懸命さは、地元のA校に軍配! 在校生と教職員に向けて、予行のみで歌う曲の用意もあり、なかなか感慨深かった。

 さて、今日は他の用事もあり、朝息子SをA校の隣の小学校に送ったあと、自宅に車を取りに帰った。朝の下校中(笑)というややこしいタイミングで今日卒業を迎える3名の生徒に出会った。

 ちょうどこれから一緒に登校するところだったらしく、「まさか私たちの卒業式に来ない気じゃないでしょうね」などと鋭いつっこみを受けながら、つかまった。

 卒業アルバムに一言を書く…という先週は出勤日の関係でうまく逃げ切って誰にも書いていなかったものを思い出され、ひとことずつ記入。今年は3人限定だ。さらに家の人が出てきて、ごあいさつをし、その一言を書きつつも顔を作っての記念撮影。しかもインスタントカメラは3台。

 ばたばたしながらの朝の時間、もし自分がこの学校の教諭だったら式後にあったはずであろう時間を、ミニサイズでプチ体験したのでなんだか満足だった。

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 2007/03/22
窓から叫ぶ男 「自分らしい生き方・お仕事(65530)」 [ 最近のことの日記 ]
 朝、息子Sを小学校に送るときに、自分が勤務しているA中学校の裏手の道を通過する。

 その道路の30mくらいの部分が1年生のいる校舎から見えるのだが、なぜか早くから学校に来ていて暇な少年(中1)が廊下から見ていて声をかける。

 この男、声がでかいだけではなく、かなりひょうきんなヤツなのだが、日頃もその道の手前の職員駐車場を通る女性教諭に、恥ずかしいくらいの大声であいさつをしたり禅問答みたいな会話をして来るという謎の趣味があるのだが、3学期になって私も時々見つかるようになってしまった。

 最初の頃は遠慮がちに「○○さーん!」と私の名を呼ぶだけなので、聞こえないふり(笑)をして通り過ぎていた。

 しかし、日に日にボリュームが大きくなり回数が増える。

 まわりに誰もいなければいいのだが、ちょうどまわりが小学生だらけの時に、声がマックスに!

 「○○さーん!」と少年が必死で手を振る中、小学生が「誰のことだろう?」ときょろきょろ。どうみても中学生から「さん付け」で呼ばれそうなのは大人の私しかいない中、あきらめて「はーい」と手を振り返すと、今まで私の名を知らなかったまわりの小学生のみなさんも「あの人がいつも呼ばれていた○○さんか」と知ったであろうし、あの恥ずかしい男の知り合い(本当は教え子だが)であるということを知られてしまい、とても恥ずかしかった(笑)。

 その日のそのクラスの授業で、その一部始終をみんなに暴露し、そのクラスでは大爆笑。「ということで、O君、私の名前を大声で叫ぶのはやめてください」と念押し。本人はみんなにうけてまんざらでもない様子だが、それなりに真っ赤になって照れていて、私も「してやったり」であった。

 そして迎えたこの日。

 遠くから声が聞こえる。また何か言っているようだが、ひとまず私の名前ではなさそうだ。

 3度目に大音量で耳に入ってきたそのことばは

 「おーい、知らないおじさーん!  し・ら・な・い・おじ・さーーーん!」

 小学生たちは、むちゃくちゃうけている。

 あいつ、新学期になったらとっちめてやる!(それまでは打つ手なし)
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2007/03/23
明日から帰省 「自分らしい生き方・お仕事(65530)」 [ 最近のことの日記 ]
 明日から6日間下関に帰省する予定だ。

 よかったのは、今日までに来年度の講師の仕事のめどが大体立ったこと。

 1校目はA校で来年が3年目、学年も持ち上がる。2校目の方の枠数がまだ確定していないが、とりあえず必要な数には行ったので安心して過ごせる。

 ここまで、あまりに遠いとか曜日と枠数が合わないとかうまく条件の折り合いがつかなくて、断ってしまったのが3校。もう3月末なので話もそうないだろうと(急に5月頃に来ることもあるが4月中にある数まで行かないとボーナスが出ない)少し焦り始めていた。

 で、近いところから来たら、少々の悪条件でもなんとかやろう…と腹をくくったら、昨日電話がちょうどかかってきた。

 なんと、昔私が教諭として長くいたある市の学校。私のいたH中と双璧と呼ばれていたS中ではないか!

 何の双璧かというと、「いつも荒れてる伝統校」という位置づけで、H中の教職員は「S中よりは大変じゃないからがんばれる」とよく口にしていた。しかし、これは向こうもそうらしく、「H中よりは大変じゃないんだから…」と言っていたと聞いたことはあるが…。

 どうも今では両校とも落ち着いている…という話も伝わってきているが自分たちで流した噂かも知れず(笑)少しマユツバものだ。

 現在の講師枠の空き状況を聞かれて、「○曜日と○曜日しか空いてないんですよね…」と口から自然に、断るようなニュアンスを出してしまったのだが…

 「そうですか。それはすばらしい。ちょうど入っていただきたいのがその曜日なんですよ!」と教頭の弾むような声(笑)。

 思わぬ展開に、こちらも「ええい、ままよ」とOKを出してしまった。

 導かれてしまいました…。

 ということで、来年度は久しぶりに少し苦労をしようかと思う。
 


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