エレアコ99

2013/08/24(土)00:15

One piece 第604話 【深層へ】

ワンピース(81)

扉絵:2年後の一味と帽子をかぶった動物達ルフィ 「もうどれだけ沈んだかな…」 ウソップ 「ずいぶん光も届かない感じになってきたな…」 フランキー 「受光層を抜けて、薄明層ももう終わりってトコだな…1000mは超えたろう…」 ロビン 「静かね…潜水艇とは全く違う気分…まるで空を飛んでいる様…」 後方から奴らがやって来る…。カリブー 「準備はいいか!? 野郎共さん達よォー!!」 コリブー 「はえ!兄助!」 カリブー 「目標は目の前だ!奴らの船を破壊して一気に海の藻屑にしちゃうのはワケねェがぁ…そいじゃあダメだ…誰がやったか分かりゃあしねェ…奴らの首を切り、持ち帰ってこそカリブー此処に在りと世に謳えるってワケだ!!奴らに戦いの準備はねェ!完全なる奇襲!!抜かるんじゃねェぞ!!野郎共!!!」 ウソップ 「6時の方角に何かいるぞ……海獣!?……いや…オイみんな!後ろから船らしき影が!!こっちへ突っ込んで来る!!」 カリブー 「突入!!!」 ウソップ 「…海賊船だ!!船を押し付けてくる!!まさかシャボン越しに乗り込んで来る気じゃ……誰だ!!」 カリブー 「乗り込むぞ野郎共!!!」 ナミ 「……!? ちょっと待ってよ…アレ……あんたアーロン一味のモームでしょ!?」 久々のモーム再登場…。モームはカリブーの海賊船を引っ張っている…。ナミ 「私!分かる!?」 モーム 「!!!」 サンジ 「ん? コイツ見た事あるよなルフィ…」 ルフィ 「…そうだっけ?」 モーム 「……!!!!モ…モ……!!!」 ガタガタと震えだすモーム…。カリブー 「野郎共!俺に続いちゃえー!!」 カリブーがサニー号に侵入…。チョッパー 「わー!誰か船に入って来た!!」 カリブー 「ケヒヒヒ!!コイツらが呆気に取られてるうちに船内皆殺しにしちゃいやがれー!!!ケヘヘヘヘ」 モーム 「モォオオー!!!!」 海賊船を引っ張ったまま逃げてしまうモーム…。状況は、カリブーだけがサニー号に乗り込んだ形となる…。コリブー 「兄助!!!」 カリブー 「さあ、挨拶代わりにガトリング銃をブッ放せ!!麦わらの一味を全員ブチ殺して………???」 後ろを振り向き、味方が誰もいない事に気付くカリブー…。カリブー(え……………)------------------フランキーに担がれているカリブー…。カリブー 「海に放り投げるのだけは!!それだけはやっちゃいけねェ!!人の命をそう粗末にしちゃうモンじゃねェ!!神が!神が見ちゃってるぜ!!そうだろう!?」 フランキー 「調子のイイこと言ってんじゃねェよ!"皆殺し"だの"ガトリング銃"だの言ってただろ!」 必死の命乞いに降ろされるカリブー…。ゾロ 「お前どこの誰だ!? 今の海賊船の船長だよな」 カリブー 「 (うお!ロロノア・ゾロ!!) やややや!!滅相もねェ!俺は船長なんかじゃねェよ…!俺はその……あいつらの鉄砲玉としてコキ使われてたのよォ!!ああもうウンザリだ!あの船は…!そうだちょうどイイ!!この船に少しの間乗せちゃってくれねェか?頼む!」 チョッパー 「え…なあコイツ少し可哀相な奴かも…」 ウソップ 「んなわけねェだろ!全部ウソだよ!!」 チョッパー 「え!全部ウソ!?」 ナミ 「ねえちょっと!さっき船を引いてた海牛どうしたの?」 カリブー 「おっと…こりゃあかわい子さん…"泥棒猫"だな?」 サンジ 「何ちゅう下種な目でウチの美女航海士見とるんじゃあ!!」 サンジに顔面を蹴っ飛ばされるカリブー…。カリブー 「オオ…」 サンジ 「ナミさん!これで大丈…ブーー!!!!!」 鼻血で吹っ飛ぶサンジ…。ウソップ 「もう面倒臭ェなお前!!」 カリブー 「…アレはただその辺でとっ捕まえた海獣だ…ああいうのに船を引かせるのが上級者の海中旅行なのよ!!」 ルフィ 「え!? そうなのか!? 海獣どっかにいねェかなー」 ナミ 「…ちょっとルフィ…あんた何を企んでんの!?」 ウソップ 「おいナミ!ログポースと少し違う方向へ進んでねェか?」 カリブー(畜生…予想外の事になっちゃったぜ……どうすりゃいいんだ…さすがに1対9は分が悪すぎる……こんな縄いつでも抜けられるが、まずは期を見て1人ずつ消していっちゃうか…それとも…)ナミ 「ええ大丈夫!指針より南西へ進むのが正しい航路」 ルフィ 「何でだ? 真っ直ぐ進んだ方が早ェに決まってんじゃねェか!」 ブルック 「何か私、肌寒くなってきましたよ……あ!でも私…」 チョッパー 「お前骨だから肌ねェのにな!」 ナミ 「真っ直ぐ進んでも海流に攫われて下降しきる前に海山や海底火山に突き当たってお終いだって…」 チョッパー 「えー!? 火山!? 海底こえーよ!!」 ウソップ 「でもグランドラインの海流なんて元々デタラメだろ? 間違いのねェ流れなんてのがあるのか?」 ナミ 「1つだけある!みんなコートでも羽織った方がイイわよ!ここから先、寒くなるから!!」 ゾロ 「寒いとこに行くのか? 深海じゃねェのか」 フランキー 「バカヤロー…深海の水は冷てェに決まってんじゃねェか!風呂だって熱いのは上、冷たいのは下だろ!」 ウソップ 「そうか!海も同じなら深海の水も上より下の方が冷たいのか!」 ブルック 「ただ温度差があるだけではありませんよ……海の下層部は"深層海流"と呼ばれる私達には普段目にできない巨大な海の流れがあるのです!それは今ここにある"表層海流"とは全く別の動きをする海流です」 ウソップ 「ええ!? 海流の下に海流があんのか? おめェ物知りだな…」 ブルック 「ヨホホ!年期入ってますから!」 フランキー 「しかもソレらは必ずどこかで繋がってるんだ!西へ東へと別れたりくっついたりするだけじゃねェ!上へ下へと浮上したり潜ったり…まるで巨大な龍の様に……海流ってのは途切れることなく世界中を旅できんのさ!」 ブルック 「聞いた話では、"深層海流"とはずいぶんゆっくり海底を流れるそうで…1度海底へ潜り込んだら…次に陽に当たる海面に浮上するまで2000年もの時間が掛かると云われています…」 ウソップ 「2000年!?」 ブルック 「ええ…それ故、暗い未知の海流には数々の伝説も漂います……怪物…呪い…死者の魂…」 チョッパー 「え!深海オバケ出んのか!?」 ブルック 「え!? 出るんですか!? コワイ!」 ルフィ 「ワクワクしてきた!!」 ナミ 「さぁ分かんないけど、つまりその表層から深層へ潜る下降流に私達は乗るのよ!そうすれば"深層海流"の流れる深海へ到達できる!!」 チョッパー 「でもよー…その海が下に潜る場所はどうやって探すんだ?」 ロビン 「さっきのお風呂の話と一緒よ…海水が冷やされれば海流は下へ向かう…」 ウソップ 「成程!それで海流が冷える寒い場所に行くってんだな!!」 ナミ 「レッドラインは言ってみれば地続きの集合体…夏島の土地もあれば冬島の土地もある…今真っ直ぐに向かってるのは勿論極寒の冬島の気候帯…そこには海流が大きく下へ流れ落ちる為のもう1つの条件が揃っているから…」 ルフィ 「え? いったい何だ? そのもう1つの条件は? 果たして?」 ナミ 「……またテキトーに首突っ込んできて…本当に聞きたいの? 海の"塩分濃度"の話…」 ルフィ 「昔よく遊んだよな…"エンブンノード"で」 ゾロ 「俺はいつか欲しいと思っている…"炎分ソード"」 ナミ 「そっちいなさい!!!」 ルフィ 「ゾロ、お前はどこまで飛ばされたんだ?」 ゾロ 「ああそれがよ…」 ウソップ 「"塩分濃度"が何だって!? 俺達には教えてくれ!海の神秘!」 ナミ 「へー熱心なのね…つまり大きな下降流の必要条件というのは、冷たくて重い水なの!!極寒の地には海氷があって、その氷ができる時、塩分は…」 ルフィ&ゾロ&ウソップ&チョッパー 「不思議な海流があるってわけだな!!」 ナミ 「だから最初から黙って乗ってればいいのよ!!」 ロビン 「ナミ!そう言ってる間に見えてきたわ!」 ナミ 「ホント!?」 ルフィ 「上から下に流れる海流どんなだ?……おお!あれか!!すげーな!!!」 フランキー 「やりおるな大自然!!!」 サンジ 「なんだありゃ……?」 ナミ 「あれが下降流のプルーム……これじゃまるで海中の…」 ルフィ 「巨大な滝だ!!!ずーーーっと下まで海が落ちてく!!ものスゲェースピードだぞ!?」 ロビン 「凄い…なんて壮大な流れ…直径何百メートルあるかしら…」 ルフィ 「面白ェー!!!!」 ブルック 「話を聞くのと見るのとじゃあ丸っきり違いますね!!」 ウソップ 「底が見えねェ!下は真っ暗だ!!終わりだーー!!あんな速度じゃ海底に叩きつけられて死ぬーー!!」 ナミ 「本当に平気なの!? この流れに乗って!」 フランキー 「船の心配はするな!サニー号は"宝樹アダム"より生まれた最強の船だ!」 カリブー 「オイ!麦わらの一味!!すぐに引き返せ!やべェぞ!」 ゾロ 「何だ…そういやテメェいたな…」 カリブー 「下をよく見ろ!!怪物がいる!!」 ルフィ 「!?」 カリブー 「"アレ"がここに住みついてるなんて聞いた事がねェ!殺戮に飽きる事を知らず…船を狙って大海原を駆け巡る悪魔!人間の敵!!」 ルフィ 「あれは……クラーケンだァあああ!!!!!」 フランキー 「船を何隻も握り潰してやがる!ここ数日で出航した船が餌食になったんだ!」 ウソップ 「なんちゅうデカさ!怪物ダコ!!」 カリブー 「どこから来たのか…下降流に乗ろうって船を食い物にしてやがんだ!こんな話聞いたことない!!頼む!!俺も死にたくねェ!引き返せ!数日やり過ごせばきっとあの怪物は…」 ルフィ 「うるせェ!黙ってろ!!イイこと考えたんだ、俺!!」 ルフィ 「アイツを…手懐けよう!!!」

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