心に残ることば

心に残ることば

1983年頃から、そのときどきに出会い、
心に残ったことばを
１冊のノートに書き溜めてきました。
ある時は、いただいたカードから、読んだ本から、新聞から・・・
いろいろなところで出会ったことばや詩です。
そのノートもあと数ページに余白を残すだけとなりました。
そのようなことばをご紹介したいと思います。

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あなたの大切なもの

動かなければ出会えない
語らなければひろがらない
聴かなければ深まらない

　　　　　　山本郁子　
　　　　　　「いのちをみつめるブックトーク」より

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人生の指針　（作者不詳、訳/椿歌子）

自分自身を他人と比較して　
あなたの価値をなくさないで。

私たちはみんな違うもので　
ひとりひとりが特別なのだから

他の人が大切だと考えていることがらに
まどわされて
あなたの目標をたてないで。
あなただけが　あなたにとって
一番大切なものがなにかを
知っているのだから。

あなたの心の一番近くにあるものも
ないがしろにしないで。
命とおなじくらい大切にして
それにしがみついて　はなさないで。
なぜなら　それがなかったら　
人生は無意味だから。

過去を思ったり　未来のことばかり考えて
あなたの人生を無駄にしないで。
今日、今、この瞬間を生きることで
あなたは人生のすべての日を
生きているのだから。

まだ人に与えるものがある間は　
あきらめないで
あなたが努力をやめないかぎり
何も完全に終わらないのだから。

自分は決してかんぺきではないと
認めることを恐れないで。
このような細かく切れやすい糸だからこそ
私たちは互いに
結び合うことができるのだから。

危険な目にあうことを　こわがらないで。
わたしたちは危険を冒してこそ
強く生きる方法を学ぶのだから。

見つけるのが不可能だとか言って
あなたの人生から
愛を取り除いてしまわないで。
愛を受けるのに最良の方法は　
愛を与えること。
愛を失うのに一番早い方法は
きつく締めすぎること。
愛を保つのに最良の方法は
それに翼を与えること。

あなたの夢を捨てないで。
夢をなくして生きることは　
希望をなくして生きること
希望をなくして生きることは
目的をなくして生きること。

人生を走り過ぎないで。
どこに行ったか
わからなくなってしまうから。
どこに行くのかも
わからなくなってしまうから。

人生は競争ではなく
その道の一歩一歩を
味わうべき旅なのだから。

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粒砂にも世界を観じ

　野の花に　天国を見る

　掌に無限を握り

　一刻に久遠を縮む

　　　　　　　ウィリアム・ブレイク

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「崖のふちまで来なさい」とかれは言った。

「怖いよ」とかれらは言った。

「崖のふちに来なさい」とかれはもう一度言った。

かれはかれらを突いた。

そして、・・・かれらは飛んだ。

　　　　　　　　　　　ギョーム・アポリネール

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たったひとつの不平のことばも

あなたの唇から洩れたことのないのを
　
　　　　　　　　　　　私は知っている

けれど　あなたの口がそっと

　　　　　つつみかくしていることを

あなたの痩せた手がはっきりと見せている

私の眼を捉えて離さぬその手は

悲しみと痛みのあとをこまかに

　　　　　　　　　　こまかに刻んでいる

それは　幾夜　眠りのこないとき

苦しむ胸にあてらえていたことだろう

　　　　　　　「女性の手」　シュトム

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遠くで時を打つ鐘がひびく

もう夜更けだ

ランプは暗く燃えている

お前の小さなベットは　きちんとととのえられている　
　　　　　　　　　　　　　　　　お前を待っている

風だけが　泣くように

家を吹きめぐっている

わたしたち夫婦はさびしく部屋に座っている

そして　おりおりふと聞き耳を立てる

こっそりお前が

扉をたたいているのではないかしら

お前は迷い子になっただけだ

そして　いま　くたびれて帰ってきたのでは
　　　　　　　　　　　　　　　　　なかろうかと

　　　　　　「子供を失って」アイヒェンドルフ