旧赤星鉄馬邸☆
ここ数年、クリスマスの頃にお邪魔している修道院が芸術新潮に載りました。「外国人の凄い建築家が伝説の大富豪のために建てた屋敷」とは聞いていたのですが、東京女子大の礼拝堂や旧銀座ヤマハなどを設計したアントニン・レーモンドが昭和9年に手がけた建物だとわかりました。広い居間は床暖房になっていて、これは建てられた当初からの作り付けだと聞いてびっくりしたものです。昭和31年から、ナミュール・ノートルダム修道女会修道院のシスター養成の場として大事に扱われた建物は、足を踏み入れた途端に時空を超えたような感覚に陥ります。20年以上前、母校の同窓会はこの修道院で行われていました。かつては大勢のシスターたちがここで暮らしていましたが、今では高齢のシスターが3人。ここを離れて、岡山と広島へ移られることになりました。そこで武蔵野市が敷地を購入したそうですが、建物は歴史的建造物として保存される方向のようです。ここから巣立った修練者のひとりに、ミリオンセラー『置かれた場所で咲きなさい』の著者シスター渡邉和子もいらっしゃると初めて知りました。修道院でのクリスマス会がもうできないのはとても寂しいです。