最近は温泉掘削せずに人工炭酸泉や岩盤浴をメインにしているところが多く、それでも「××温泉」と名乗っていたり、名古屋近郊では天然温泉を名乗っているところでも運び湯だったりとスーパー銭湯選びも源泉マニア的には地雷が多くなってきた。


キャナルリゾート posted by (C)awajisan

キャナルリゾートは２０１４年１２月にオープンした日帰り温泉施設。公式ＨＰをじっくり見ていると、化石海水層から掘削しているようで、間違いなく自家源泉。アクセスもシャトルバスが充実しているようなので、名古屋出張の際に訪れてみた。


玄関付近の源泉 posted by (C)awajisan

中川区の運河沿いにあり、周りは中小の工場が多い地域。アジアンリゾート風の外観はなんとなくファッションホテル的な雰囲気にも見える。入浴料は平日￥７００とスーパー銭湯としては妥当なラインだろう。館内は外観に比べると少しおとなしい印象で、浴室もアジアンと和風とガーデンがミックスされたようで、もう少し一つのコンセプトを徹底させた方がいいように感じられた。


男湯（公式ＨＰより） posted by (C)awajisan

湯は僅かな黄色の濁りが感じられる程度で、無色透明に近いもの。さらっとした肌触りの良い浴感だが、少し口に含んでみると塩分と金属臭があって堅い印象。源泉温度４８．８度、ｐＨ７．６、毎分２４０リットル湧出のナトリウム-塩化物温泉。新しい施設とあって高濃度炭酸泉も備えていたが、ここは他所の施設ほどの混雑もなくのんびりと楽しむことができた。シャトルバスを使えばアクセスもさほど悪いものではなく、機会があればまた訪れてもよいと思えた。

２０１５年５月入浴