南大東島の旅 その5
数百メートル沖合いに見えるフェリーだいとうは一向に近寄る気配がない。今日は波が高くこれ以上接岸するのが困難であるとのこと。本来ならばもう少し近くまで接岸して、動物の檻のような専用の籠を吊り上げての人の上陸が見られるはずなのだが、今日はハシケと呼ばれるボートを吊り上げての上陸方法となってしまった。昨日の北大東島で漁船を吊り上げて上陸させたのと同じやりかただ。正直残念であるが、南大東島にも再訪する理由ができたと思っておこう。沖合いからボートが近づいてきたと思うと手際よくクレーンに引っ掛けられて陸へ。続いて荷物を載せた船も同じ要領で上がってきた。荷揚げ作業は30分ぐらいだっただろうか。沖合いにはまだコンテナを載せたままのフェリーだいとうが浮かんでいるが、港からはひと気が無くなってしまった。せっかく島まで運んできた荷物も波が低くなるまでは陸揚げできないのであろう。沖合いよりボートに乗り換えて陸へ向かう人を乗せたままボートごと吊り上げる上陸後、家路へ向かう乗客達これが人を吊り上げるための籠