沖縄大学での泡盛『楽』講座、とっても盛り上がりました!(^0-)-☆
今日は、沖縄大学で、泡盛『楽』講座の講師をさせていただきました。 ワタクシ、泡盛『楽』講座が誕生して以来、毎年『泡盛と健康』のところを担当させていただいています。でも、今回は、いつもとちょっと違うんです…。少人数グループによるワークショップ形式の授業にしてみたんです。まずは、ワタクシが、今の沖縄の、あるいは、日本の健康に関する問題点や、お酒の功罪についての話題を提示して、それを参考に、2グループに分かれてディスカッションをしていただきました。課題は、 1.あなたにとって、泡盛とはどんな存在ですか 2.あなたと泡盛との出会い、かかわり方は 3.健康に関する問題で、現在、あなた自身や地域社会にとって、 もっとも気になることはなんですか 4.上の問題について、泡盛は何らかの貢献ができると思いますか できるとすれば、どのように貢献できるでしょうかの4つ。最初は、遠慮気味だったみなさん、ところが、だんだん盛り上がってきて、楽しそうな笑顔を浮かべて、トークに花を咲かせていらっしゃいましたョ。 今回参加していただいたみなさんがワークショップでまとめた内容をご紹介します。 ワタクシの感想は赤字で入れます。1.あなたにとって、泡盛とはどんな存在ですか泡盛は、人と人が仲良くなるコミュニケーションの道具、そして、泡盛を愛するものにとっては、毎日生き続けるためにどうしても必要な、なくてはならないもの。 う~ん、なるほどぉ~。 そして、泡盛を飲む場というのは、みんな和やかに、気を使わずに飲めるので、お酒を飲まない人にとっても、いいふんいきになる。 沖縄のみなさんの暖かさっていうのもあるかもしれませんね。2.あなたと泡盛との出会い、かかわり方は泡盛は、いわゆる「飲み会」で飲むことが多いが、それは、世代を超えたさまざまな人との出会いの場でもある。宮古島では、「オトーリ」という形式があるが、そのおかげで、挨拶、ショートスピーチが上手になるのではないか。 お話が上手な人は、「オトーリ」で鍛えられていた人もいるんですね。 泡盛は、沖縄の社会がよく反映されており、もはや文化だ。 「浮気は文化だ!」っていった人もいましたが、こっちの方が、もっと説得力ありますよね。泡盛は、かつて父親と飲んだ。親子の絆みたいなもの。 「絆」、去年のキーワードですよね。昔は、未成年が飲酒することが、健康にどれほど悪影響を与えるか、知らされていなかったから、未成年のうちから飲んだ人もいたが、やはり、自分の子供には、20歳を超えるまでは飲ませたくない。お祝いなどでも、親からお酒をすすめるようなこともしたくない。もし、本人が飲むとしたら…、他人に迷惑をかけないようにさせる。 いや、迷惑をかけなくても、やっぱり、未成年は飲まない方がいいです3.健康に関する問題で、現在、あなた自身や地域社会にとって、 もっとも気になることはなんですか沖縄県は、ファーストフード店が多く、外食産業が最も普及しているといわれている。糖尿病などの生活習慣病の罹患率も高い。現代社会でのストレスが心配。これは、お酒やタバコなどで紛らそうとしても、解決できるものではない。女性は飲酒によって悪影響を受けやすい。とくに、妊娠、授乳中の女性の飲酒は大きな問題だが、あまり教育、啓発が進んでいないのではないか。 確かに、もっと教育、啓発すべきかもしれません。酒造組合連合会でも、泡盛の瓶に、妊娠、授乳中の女性が飲酒をすると悪影響があることを記載してはいますが、もっと大々的にやるべきかもしれませんね。この泡盛『楽』でも、前回は、胎児性アルコール症候群(FAS)について取り上げました。4.上の問題について、泡盛は何らかの貢献ができると思いますか できるとすれば、どのように貢献できるでしょうか泡盛は刺身、煮付けなどの魚料理にもよく合う。また、塩辛などにもよく合い、こうしたことから、魚を多く食べる健康的な食事内容が生まれるのではないか。 魚には、EPAなど、動脈硬化の進行を防ぎ、生活習慣病の防止に役立つ成分が含まれていますよね。 また、揚げ物などよりも、チャンプルーや、ニンジンシリシリなど、野菜を使った沖縄料理にもよく合う。野菜を食べる習慣にもつながらないか。 確かに、野菜は大切です。大腸の粘膜のエネルギー源は、野菜などに多く含まれる食物線維から作り出されます。腸を元気に保つのに役立つかもしれませんね。泡盛は、かつて消毒用として用いられたこともある。純粋に米由来のお酒でもある。化粧品などとしても利用できないのか? 入浴剤などにも利用できないのか? 消毒薬として使用するには、70%程度の濃度が必要といわれますが、民間用であれば、50%程度でも、それなりの効果はあるのかもしれませんね。昔から、「ヒル酒」といって、ニンニクを入れた泡盛を飲むと、風邪をひかないといわれていた。健康増進に役立てることはできないか? 医食同源の発想からすれば、「未病」対策などとして、役立つかもしれませんね。すばらしいです。料理酒として、あるいは、調味料などとしても使われてはいるが、もっと料理に泡盛を取り入れていいのはないか。 泡盛チョコ、泡盛ケーキなど、お菓子の分野では活躍しはじめているので、もっとメニューを開発できる可能性はありますね。楽しみです。以上、とても多彩で、深い内容のディスカッションになりました。 何より、みなさん、お話するのが本当に楽しそうで、それを見ていたワタクシも、本当に楽しいひとときを過ごさせていただきました。大成功ですネ 本日ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。