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音楽

February 23, 2013
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カテゴリ:音楽
金沢でのお仕事 仕事かばん の後、時間があったので、金沢蓄音器館に行って来ました。スマイル

金沢蓄音器館 金沢蓄音器館

ここ、凄いんです!! びっくり ヴィクトローラのクレデンザ、HMVのモデル194、ヴァレンシアといった蓄音器の銘器がズラ〜リ。大笑い 総額、何億円 賞金 とかじゃないでしょうか。しかも、それらの聞き比べができるんです。スマイル たまりませんよネ。号泣

蓄音器って、電気をまったく使用していないのに、ものすごく大きな音がするんですョ。上下の階にまで響いてくるくらい大きな音 音符 なんです。蓄音器で、昔のジャズや、ヴァイオリンの名演奏、はたまた、オーケストラの録音など聴くことができて、もう大満足。手書きハート オーケストラは、ストコフスキーの指揮した、リストの『ハンガリー狂詩曲』でした。これ、とってもユニークな演奏。演奏を聴いただけで、「あ、これ、ストコフスキーだな。」ってわかりましたョ。スマイル まあ、クラシック・ソムリエですから、当然ですネ。クール

別な一角には、SPレコードのコレクションがズラ〜リ。ブルーノ・ワルター指揮のマーラーの交響曲第9番や、『大地の歌』もありましたョ。スマイル

金沢蓄音器館   金沢蓄音器館

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最終更新日  February 28, 2013 10:11:04 PM
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September 30, 2012
カテゴリ:音楽
今日は、都内の昭和女子大学で、クラシックソムリエ検定の試験でした。スマイル

実際に、シニア・ワインエキスパート、ソムリエの資格も持っているワタクシ。何とかソムリエっていう呼び方に若干の違和感もありますが、大好きな音楽のこと、精一杯頑張ってきました。ウィンク
 クラシックソムリエ検定 

それほど一生懸命勉強したわけではありませんが、それはこれまでの積み重ねってものがありますから。ぺろり おそらくパーフェクトに近い点数が取れたものと思いますョ。大笑い 結果がすっごく楽しみです。

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最終更新日  September 30, 2012 10:26:19 PM
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March 5, 2011
カテゴリ:音楽
昨日に引き続き、今日も、サントリーホールで、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の来日公演を聴いてきました。スマイル

今日は、オール・ドヴォルジャーク・プログラム。しかも、最後には、交響曲第7番が演奏されます。今までのゲヴァントハウス管弦楽団の来日公演では、あまり考えられないプログラムですよネ。うっしっし

実は、自分…、とりたててドヴォルジャーク好きではありません…。普段からあまり聴きませんし、アーノンクールが積極的に取り上げて、珍しがられていたときにも、それほど聴こうとも思いませんでした。だいたい、TV-CMテレビとかで、交響曲第9番『新世界から』なんかが聞こえてくると、なんか…、こっ恥ずかしい感じがして、思わず気が付かなかったフリをしちゃうくらい。あっかんべー ドヴォルジャークの交響曲だったら、自分…、子供の頃からずっと、第6番しか聴かないです…。ブラームスの第2番をモデルに書き上げられたってこともあって、田園的なふんいきがあるので…。その唯一好きな第6番も、ノイマンスイトナーの演奏でしか聴かないみたいな…。あっかんべー 相性悪いっていうか、テイストが合わないっていうか…。

で、今回演奏される第7番…。なんだか、暗くて、ドロドロしてて…。音楽的にも、ちょっと複雑だし…。以前から、やや苦手な作品。はじめは、あ~、何で第7番なんだろうって、正直思いました。で…、せっかく聴きにいくわけですから…、スコアを買って勉強することに…。昨日のプログラムだったブルックナーは、以前からスコアを持っていたんですが、今回、ドヴォルジャーク3曲とも、ポケットスコアを一括購入! 気合い パンチ 入ってるでしょ?スマイル 勉強していくうちに、第7番、だんだん好きになってきました~。スマイル 第1楽章などの複雑なリズム、早い6拍子の第3楽章なんかも、だんだん慣れてきて…。ウィンク

この作品、ブラームスの第3番が『ブラームスの英雄交響曲』と呼ばれたのにインスピレーションを受けて作曲されたんでしょうね。スラブの英雄伝説のような、懐古主義的な趣きがあります。馬に乗った英雄たちが、鎧の音をカチャカチャさせて駆け回り戦う武勇伝的なふんいきっていうんでしょうか。音楽的には、第1楽章のコーダで『ワルキューレ』の冒頭を彷彿とさせるフレーズが出てきたり、終楽章でグリーグを彷彿をさせるスラブ民族~北欧系のメロディーがでてきたりもします。第3楽章は、マーラーのグロテスクな世界を先取りしたような、たぶん『死の舞踏』的なニュアンスの音楽。こうした、ほの暗さの中に繰り広げられるスペクタクル。第1楽章の結びのフルートは、戦いの後、暮れかけた空に輝く一番星の輝きのような幻想的な美しさです。… どうですか、予習の効果。あっかんべー

さて、当日の演奏。本日もまたすばらしかったんです。目がハート まず、速いテンポで、圧倒的な高揚感を生み出した序曲『謝肉祭』。シャイーは、こういう躍動的な音楽、得意ですよネ。3曲のうち、一番よかったと思います。スマイル

続いて、カヴァコスをソリストに迎えたヴァイオリン協奏曲。カヴァコスは、1692年製のストラディヴァリウスを弾いているらしいです。音の伸びはいいですが、少し線の細い感じの音色ですね。淡々としつつも、緊張感のある演奏っていったらいいのかな…。

ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲、自分、ナマで聴くのは今回が初めてだったかもしれません。あまり頻繁に演奏される作品ではありませんよね…。しかし、録音では、マリア・ノイス、メンゲルベルク&コンセルトヘボーの名演や、日本人では塩川悠子さんがクーベリックと共演した名演などがありました。これらの録音を聴くと、もっと泥くさいというか、ノスタルジックな感じに満ちていましたよネ。そんなことを思うと、もう少しやりようもあるような気がしないでもないです…。

そして、交響曲第7番。昨日のブルックナーのように、熱い演奏が繰り広げられました。スマイル 大活躍するフルート、クラリネット、とってもいい音色でした~。そして、ブルックナーのとき以上に、弦の音色の美しさが際だちました。ブルックナーは、グローバルな演奏だったとしても、ドヴォルジャークは、昔ながらのゲヴァントハウスのふんいきを満喫させる演奏だったのではと思います。ホント、待ってましたって感じ。目がハート だから、時間が過ぎるのがものすごく早い! まさに、あっという間。もっと聴いていたい…。きっと、ホールにいた全員が思ったはず。で、アンコール。やっぱり来ると思いましたョ。ウィンク なんたって、オール・ドヴォルジャーク・プログラムですから、これしかないですよネ。『スラブ舞曲』。今回は第2番と第7番が演奏されました。第7番は、序曲『謝肉祭』の熱狂を思い出させてくれる、目の覚めるような演奏。本当にすばらしかったです。

2日間のコンサート、終わってしまうと、心にポッカリ穴があいてしまったような感覚です。次回の来日では、どんなプログラムを演奏してくれるんでしょうか? マーラーも、前回の交響曲第1番以外に、第5番とかもぜひ聴いてみたいですし…。ぜひ次回も聴きに行っちゃいます。うっしっし ちなみに、今年5月のライプツィヒ国際マーラーフェスティバルでは、シャイー&ゲヴァントハウスは、第2番『復活』と第8番『千人の交響曲』を演奏するらしいです。

この日の演奏と同じプログラム、今、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の公式HPで動画が公開されてま~す。スマイル

 ドヴォルジャーク:交響曲第7番・第8番 アーノンクール


ドヴォルジャーク:交響曲第9番『新世界から』 コンヴィチュニー


 ドヴォルジャーク:交響曲全集 ノイマン

 ドヴォルジャーク:交響曲全集 スイトナー


ドヴォルジャーク:ヴァイオリン協奏曲 塩川悠子&クーベリック






最終更新日  March 7, 2011 11:23:15 AM
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March 4, 2011
カテゴリ:音楽
久々のブログ更新で、申し訳ありません。ほえー ここのところ、ブログ放置状態で…、本当に申し訳なく思ってます。本当に。失敗 でも、頑張っているんですョ。本当に。スマイル 学会、原稿、研究、その他…。そんなわけで、仕事が終わるまでは、ブログを書く余裕が…なんていってるまに、今年も2か月が過ぎてしまいました…。ショック

言い訳はこのくらいにして…。

さて、ワタクシにとって、一生ものの大イベントがまたやって参りました。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の来日公演。スマイル ワタクシが、このオーケストラをどのくらい好きかについては、すでに以前のブログで熱く熱く語っておりますので、覚えていただいている方もいるかもしれません。とにかく、あの音色がたまらなく大好きなんです。目がハート

チケットをインターネットで予約したので、いいのか悪いのか、今回も、シャイーが指揮してるすぐ後ろの席。ゲヴァントハウスの公式ブログの写真にも写ってますョ。わかりやすいように矢印付けてみました。ウィンク音符

ゲヴァントハウス2011

今年のプログラムは、ブルックナーの交響曲第8番とドヴォルジャーク。詳しくは、明日のドヴォルジャークのところに書きますが、スコアで一生懸命予習していったんですョ。スマイル で、今日は、てっきりドヴォルジャークかと思っていたら、ステージにはハープが3台。あちゃ~! 今日はブルックナーだったんですね。ショック でも、大丈夫。ブルックナーの交響曲第8番は、ほとんどカラダで覚えちゃってますから。うっしっし ちょっと心配だったのは、楽譜の版の問題。ブロムシュテットの演奏ではハース版が使われていたりするので、今回シャイーはどの版を使ってくるのかと思ってましたが、今回は通常のノーヴァク版。これなら安心です。スマイル

さて、今回の演奏、とにかく、凄いっ!!のひと言に尽きました。冒頭、アンサンブルがちょっと不安な部分もありましたが、ほんの数分ですぐにパワー全開。凝集して、重心の低いサウンドがホールを突き抜けていきました。第2楽章の地の底からわき上がってくるような迫力、終楽章の神々しい輝き、涙を流している人もいましたョ。唐突で、座りの悪い、結びの最後の3つの音符も、クナッパーツブッシュなみの重厚さでした。金管楽器の壮麗さ、チューバやコントラバスの地鳴りのような響き…。ティンパニは、ここぞというところでは、ものすごく振りかぶって、ドドドド~ッっと叩くんです。あの叩きっぷりは、いいですね。弦楽器も、みんな、顔を真っ赤にしながら弾いているんです。正直、驚きました。目 ゲヴァントハウスといえば、世界で2番目に古いオーケストラで、過去には歴代の偉大な指揮者が指揮台に上って…、そんなことがすべて吹き飛ぶような演奏。こんな、ド根性的な音を出すオーケストラだったのか…と目からウロコでしたョ。それでいて、腕力で押しまくるのではなく、弱音部などでは、ブルックナー晩年の一抹の寂しさが、フワッと漂ったり…。これは、明らかに、シャイーが奇跡を起こしているんだな、と思いました。

シャイーのブルックナー、前回来日のときの交響曲第4番は、テンポなどで異論はありましたが、今回の第8番は、正統的な説得力がありました。オーケストラに奇跡を起こすと同時に、シャイー自身もますます著しい進化を遂げているような気がしました。少なくとも、CDのように、バランスがいいとか、色彩的とか、そんな甘っちょろい言葉は脱ぎ捨てた感じ。ホンネでオーケストラとぶつかって、獲得しているサウンドなのでしょうね。確かに、シャイーは、ゲヴァントハウスを指揮しているとき、とても楽しそうで、幸せそうな表情をしていますよネ。スマイル オーケストラのメンバーからもきっと愛されているんではないでしょうか。これからのこのコンビの躍進、とても楽しみです。うっしっし

この日の演奏、3/18(金)のNHKの芸術劇場で放送されるそうです。お楽しみに~。ウィンク

帰り際、楽屋近くに、何だか存在感アリアリの人がいるなぁと思ったら、指揮者の井上道義さんでした。シャイーと仲いいんですかね。スマイル

ブルックナー:交響曲第8番 ブロムシュテット&LGO






最終更新日  March 7, 2011 10:35:07 AM
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October 2, 2010
カテゴリ:音楽
今日は、少し余裕があるので、いままで書けなかったブログを一生懸命書きたいと思います。スマイル

実は、昨日から、ココで、楽譜をいっぱい閲覧してしまいました。モーツァルト、メンデルスゾーン、それに、来年3月、ゲヴァントハウスの来日のときに演奏される、ブルックナーとドヴォルジャーク…。うっしっし 楽譜でこんなに幸せになれるって…、僕って、変ですか??びっくり

なかには、メンデルスゾーンが16歳のときに書いた名曲、弦楽八重奏曲の自筆譜も公開されてるんです。これ、感動しますョ。泣き笑い ほかの楽譜でもそうですが、メンデルスゾーンの楽譜は、几帳面で、丁寧ですよね。人柄がにじみ出てるような気がします。スマイル

あ~、今日はいい日ですね~。最高~!!ちょきスマイル

 メンデルスゾーン:室内楽曲全集(10CD)

 ゲヴァントハウス管弦楽団名演集(8CD)

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最終更新日  October 2, 2010 11:31:00 AM
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June 13, 2010
カテゴリ:音楽
古川さん2010 古川さん2010

毎年楽しみにしている古川泰子さんのピアノリサイタル、今年も当然!行ってきましたョ。うっしっし

古川さん2010 古川さんのリサイタル、去年は、オール・ドイツもののプログラムで、シェーンベルク、バッハ、ベートーヴェン、シューマンと、幅広い解釈をみせてくれました。一昨年はドビュッシー、リスト、ショパン、ラヴェルといったプログラム。ショパンの『葬送行進曲付きソナタ』は、いろいろなことを考えさせてくれる印象深い演奏でした。その前年のモ-ツァルトや、グラナドス、リストもすごかったですね。スマイル

今年は、まず最初に、モーツァルトの『トルコ行進曲付き』のソナタ。続いて、ドビュッシーの『月の光』、『前奏曲集第2巻』から『月光に濡れる謁見のテラス』、そして、『喜びの島』。後半は、ショパンの『24の前奏曲 op.28』です。



まず、モーツァルトのソナタ。ちなみに、この『トルコ行進曲付き』のソナタ、『のだめカンタービレ』の、のだめちゃんもドラマや映画で弾いてましたね。映画での吹き替えは、ラン・ランだったそうです。果たして、古川さんは、どんな風に演奏されるんでしょうか…。

まず驚いたのは、そのテンポです。2007年のときの、『きらきら星変奏曲』を思い出させるような、思索的なゆっくりとしたテンポです。ひとつひとつのフレーズの意味を味わいながら進むようなモーツァルト。なんか、1952年以降のフルトヴェングラーの演奏なんかを思い出させるような深遠さなんです。聴いていると、モーツァルト本人でも、こんなに丁寧に弾かないのでは、というくらい、すごく丁寧なアプローチなんですよね。きっと、相当な時間をかけて、作品と向き合われたのに違いないと思いました。トルコ風の装飾音の大胆さと、エンディングの盛り上げは、さすが古川さんだと思いましたョ。

続く、ドビュッシーは、古川さんの得意中の得意のレパートリー。ホントにすばらしかったです。まず、『月の光』、冒頭から、その色彩感には唖然としてしまいました。色に喩えるなら、濃紺と紫のグラデーションって感じでしょうか。とにかく、妖艶なまでに色彩的です。自分の音楽体験のなかで、10本の指に入っちゃうくらいの感動でしたョ。泣き笑い 続く、『月光に濡れる謁見のテラス』は、もっとドロドロしたドラマを感じる作品。古川さんは、「神秘的な夜の幻」と喩えています。確かに、なんか、ルソーの『夢』っていう絵をみているような、幻想的な作品ですね。『喜びの島』は、もう少し違う感じの作品です。古川さんによれば、「愛の女神ヴィーナスの島、そこには、微笑むニンフたちの姿」とのことです。確かに、ニンフたちの歌声のような旋律が聞こえ、誘惑してくるようです。自分のイメージは、ダリの『聖アントニウスの誘惑』って感じかなぁ。あっかんべー うっかり誘惑に身を任せると、どこへ連れていかれちゃうのかなぁ…って感じです。うっしっし

後半は、ショパンの大作、『24の前奏曲 op.28』。自分がピアノを弾かないせいだと思いますけど、昔は、ショパンを聴くのは苦手でした。わからん でも、モシェレスとか、フィールドとか、ショパン以前の音楽を聴き、さらに、ショパンが生み出したものの偉大さを感じ、ショパンが後世に与えた影響の大きさを理解するにつけ、しみじみと畏敬の念を感じます。そして、ショパンの音楽を支える正統的な音楽の教養。ここが何よりすばらしいと思います。『24の前奏曲 op.28』は、こうしたショパンの教養とセンス、独自の感性、そして、チャレンジがすべてそろって完成された偉大な作品ですね。ショパンがこの作品を書いたのは、な、なんと、29歳ですよ~。スゴすぎます! そして、39歳ではもう亡くなってしまってるわけですから…。自分なんか、ショパンよりもずっと長生きしてるのに、これまで、何にもできてないような気持ちになります。涙ぽろり

この作品、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』などと同じく、24すべての調性を用いています。ただし、バッハとは違い、ハ長調から始まって、長調と、平行調の短調を組み合わせ、5度上の属調に転調していくという、とても美しい構成になっているのは有名ですよね。前半はシャープ系の調、後半はフラット系の調ですが、本来、ちょうど真ん中で区切るとすると、13曲目は、変ト長調となるはず。しかし、ショパンは、あえて嬰ヘ長調としています。ここが、ショパンのこだわりなんでしょうね。古川さんに訊いてみると、同じ鍵盤を弾くわけであっても、変ト長調と嬰ヘ長調では、全然イメージが違うそうです。バッハの『平均律クラヴィーア曲集』の場合、嬰ニ短調を変ホ短調に書き換えた楽譜もあるんだそうですョ。知りませんでした。でも、ショパンでは、そう単純にはいかないかもしれませんね。

今回、古川さんは、それぞれの曲に対するオリジナルのイメージを、解説に書いていらっしゃいます。例えば、第21曲変ロ長調では、「暖かな日差しを浴びながら、2人乗りのカヌーで川下り」。なんで2人乗り?と思ったら、メロディーが、ちゃんとデュエット風になってるんですね。スマイル この『24の前奏曲 op.28』、アルフレッド・コルトーらが標題を付けていることでも有名です。さきほどの第21曲変ロ長調は、「先祖のもとへひとり淋しく帰る」となっています。ちなみに、ハンス・フォン・ビューローも標題を考案していて、「日曜日」だそうです。受け取る人によって、随分イメージは変わるものですね。スマイル 有名な『雨だれ』(第15曲変ニ長調)は、ハンス・フォン・ビューローによる命名だそうです。興味深かったのは、第2曲イ短調。古川さんは、「砂漠を一人歩む旅人に照りつける太陽。砂漠に日が沈み、静寂が訪れる」。アルフレッド・コルトーは、「郷愁の想い 遠くひらけた海のような」。ハンス・フォン・ビューローは、「死の予感」。ここは、質感というか、皮膚の感覚まで生々しい古川さんに1票!って感じですね。ウィンク

前半の曲目を弾いてから、このショパンの大作、かなりハードだったそうです。しかし、会場のお客さんはみな、後半のショパン、とても感動していましたョ。泣き笑い 最後の第24曲ニ短調は、ショパンが命がけでたたきつけた思いを、渾身で表現したような壮絶な演奏。「本当に涙が出た」といっていた方もいました。

古川さんは、この『24の前奏曲 op.28』ほかを、最近CD DVD に録音したそうです。会場で、さっそく買ってきましたョ。もちろん、サイン入りです。うっしっし これから、聴いてみようと思っています。このCD、できたてのホヤホヤだそうで、聴いてみたいという方は、こちらでお問い合せいただくと購入できるようです。ウィンク

古川さん2010 古川さん2010

古川さん、来年のリサイタルも楽しみにしております。それに、機会があれば、ぜひ、沖縄でも弾いてくださいね。スマイル

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最終更新日  June 15, 2010 12:54:01 PM
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November 2, 2009
カテゴリ:音楽
今日は、サントリーホールに来ています。もちろん、昨日に引き続き、ゲヴァントハウスを聞きに。スマイル

今日のプログラムは、メンデルスゾーンの交響曲第5番『宗教改革』と、ブルックナーの交響曲第4番『ロマンティック』です。しかも、メンデルスゾーンの『宗教改革』は、通常演奏されている版とは違う、ホグウッド改訂による『初期稿』だそうです。楽しみです。スマイル

ネットで予約したからでしょうか、席は、思いっきり前で、2列目。びっくり コンサートマスターの足もとって感じです。実は、昨日もこんな感じの席で聴いていたんですが、この席、実はとても正解です。ウィンク 今回のゲヴァントハウス管弦楽団は、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを昔ながらの対向配置にしてありました。この場所だと、第1、第2、それぞれが立体的に、完璧に聞き分けられるので、聴いていてものすごく楽しいんです。スマイル

さて、メンデルスゾーンの交響曲第5番『宗教改革』、『初期稿』は、ずいぶんと違っているんですね。最後の終わり方も違いますし、第4楽章の冒頭、有名な『神はわがやぐら』のメロディーが出てくるところも、フルートのソロがより長いフレーズを演奏します。それがとても美しいんです。泣き笑い ここを聴くだけでも、この『初期稿』、充分価値があると思いますョ。これは、ぜひCDになってほしいですね。以前、音楽学会の記事のときにも書きましたが、今後は、メンデルスゾーンの作品も、ブルックナーの作品のように、演奏時に『18・・年版』みたいな表示が行われるようになっていくのかもしれませんね。

ゲヴァントハウスの演奏ですが、とても熱のこもった、すばらしいものでした。今日のコンサート・マスターは、また、ひときわ激しい演奏をするんですね。『宗教改革』の第1楽章が終わったときに、すでに弓の毛が2本くらい切れてましたョ。びっくり シャイーと、コンサート・マスターの熱気がメンバーに伝わるのか、今日は昨日以上に燃え上がっている 炎 感じでした。正直、こんなゲヴァントハウスは聴いたことがないくらいですね。彼ら独自の音色が、焼けた鉄のように熱を帯びたそのニュアンスと、『宗教改革』のニ短調という調性がとてもマッチして、他では作り出せない見事なサウンドを生み出していました。これは一生ものの体験でしたね。

ブルックナーの交響曲第4番『ロマンティック』も、たいへんな熱演。第1、第2ヴァイオリンのトップも、体をのけぞらせるようにして掛け合っていたり、それはそれはエキサイティングな演奏でした。終演後、シャイーもとても満足そうでしたが、しかし、しかし…、どうなんでしょうか、あのテンポ。わからん ブルックナーにしては、テンポが揺れ過ぎではないでしょうか。それに、箇所によっては、妙にセカセカと速い。ピリオド奏法的な解釈だったら、違和感はあるものの、納得できる可能性もあるかもしれませんが、今回の解釈は明らかにモダンで、あまり根拠を感じさせないものだったような気がします。そこが少し残念でしたね。そんなブルックナーの交響曲で、アンコールもなく終わってしまったのは、かなり消化不良的な終わり方でした。何で、今回のツアーはアンコールをひとつもやらないんでしょうか?? ほえー

2回のコンサートを聴いてみて、シャイー時代になって、ゲヴァントハウス管弦楽団は、昔ながらの個性を維持しつつも、本当にフレキシブルで、グローバルなオーケストラになったように思いました。ブルックナーでみせたパフォーマンスや、マーラーの交響曲でのベルアップによるパフォーマンスなどもそうです。また、メンバーが若くなっていることもありますが、以前に比べてとてもエネルギッシュになりましたね。それに、今回の『宗教改革』にしろ、CDで発売されている『スコットランド』や、マーラー版のシューマン:交響曲全集など、シャイー得意の「発掘系」のレパートリーも増えています。これからのゲヴァントハウス管弦楽団、とても楽しみですね。スマイル


シューマン:
 交響曲全集(マーラー版)
 
メンデルスゾーン・ディスカヴァリーズ






最終更新日  November 15, 2009 01:53:54 PM
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November 1, 2009
カテゴリ:音楽
今日は、京都に来てます! スマイル しかも、ゲヴァントハウス管弦楽団を聴きに! あっかんべー さっきまで有楽町の国際フォーラムにいたっていうのに!? びっくり

ここまで来ると、もう完全に「追っかけ」ですね。失敗 しかしながら、ゲヴァントハウスのモーツァルトやマーラーを、わざわざドイツまで行かなくとも、京都でナマで聴けた! ということで、ファン心理としては、ドイツまでの飛行機代 飛行機 、宿泊 ホテル 、パスポートの再発行申請料 ノート 、その他…、かなりトクしたって思ってたりします…。なんてオメデタい!? これをお読みになったみなさんからのどよめき ぷー が聞こえるような気がしますが、いいんです! 何言われても! ファンですから!! しかも、昨年、主席指揮者のリッカルド・シャイーが、急病で入院してしまったため、来日が中止となってしまったこともあり…。ファンとしては、どれだけ歓んでも、歓びたりない くらいの心境なんであります。うっしっし

ご存知のかたもいるかもしれませんが、ワタクシ、インターネットが普及し始めた1990年代より、ゲヴァントハウス同好会なるものを立ち上げておりまして…。ウィンク しかも、その中で、恥ずかしげもなく、ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏法の特長なんかを論じてたり…あっかんべー オリジナル楽器による演奏がまだまだ賛否両論だったあの時代に、ゲヴァントハウスの演奏法について、あのように考察したのは、自分ながらGood job グッド って感じですが、しかし、今では、お見せするのも恥ずかしいようなページでございます…。

前置きが長すぎました。あっかんべー

さて今日のプログラムは、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第3番とマーラーの交響曲第1番『巨人』です。どちらも、このオーケストラとしては珍しいプログラム。しかも、後半のマーラーは、シャイーが、もとコンセルトヘボー管弦楽団の指揮者をしていた頃のマーラーへの取り組みを考えても、とても期待できるプログラムです。前半のモーツァルトも、第5番の『トルコ風』ではなく、より典雅な趣をもつ第3番が選ばれているのはうれしい限りです。スマイル

さて、いよいよ前半のモーツァルト。ソリストはアラベラ・美歩・シュタインバッハー、楽器はストラディヴァリウスだそうです。演奏が始まると、ゲヴァントハウス独特の弦楽器の音色がホールいっぱいに広がりました。いやぁ~、たまらないっ。丁寧に、みずみずしく演奏されたモーツァルト。特に、第2楽章の音色の美しさは、天国的でした。目がハート フワッとした羽毛のようなテクスチャー。今思い出しても、鳥肌が立つほどすばらしかったですョ。泣き笑い それにしても、シュタインバッハーのソロ、完璧ですね~。テクニックもしっかりしていますし、表現も的確。しかもとても情感豊かで、かつ、緊張感があります。こんなに説得力のある若手ヴァイオリニストは珍しいような気もします。将来が楽しみですね。スマイル

後半は、マーラーの交響曲第1番『巨人』です。はじまるやいなや、弦楽器の音色の美しさに完全に悩殺寸前 目がハート です。あの羽毛のような音色で、マーラーの甘美なメロディーを演奏されたら、もう抵抗のしようもないって感じですよね。あっかんべー とくに第3楽章。この音色で、『さすらう若者の歌』の第4曲「道に、一本の菩提樹が立っていた。」のところのあのメロディーが流れてきた瞬間、もう涙が出そうになりました。そして、第4楽章の夢をみているような、天国的な美しさの第2主題。思い出しただけでも、ウルッときますね。泣き笑い そのほか、第1楽章のいきいきとした演奏もよかったですし、第2楽章スケルツォの彫りの深いリズムと一糸乱れぬアンサンブル、フィナーレの圧倒的な興奮も忘れがたいですね。

今回、ゲヴァントハウス管弦楽団は、マーラーのベルアップの指示もきちんと実行して、際だった音色を作り出していました。はたして、マズア時代、ブロムシュテット時代にも行われていたんでしょうか?? ノイマンやマズアのマーラー作品の録音を聴く限り、とってもコンサーバティヴな演奏で、そういったパフォーマンスはあまり行っていなかったように思えます。これも、かなり印象的でしたね。

この日とは違う日の演奏ですが、マーラーの『巨人』は、NHKのBS2(11月16日1:00am~)BShiのハイビジョン ウイークエンドシアター(11月21日23:00~)で放送されるようです。

 マーラー:交響曲全集 シャイー

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最終更新日  November 15, 2009 03:07:34 PM
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October 10, 2009
カテゴリ:音楽
今日は、久しぶりに日本音楽学会の関東支部定例会に行ってきました。スマイル このブログを読んでるみなさんは、知らないか、忘れている 怒ってる かもしれませんが、ワタクシ、れっきとした日本音楽学会会員なんでございますョ。うっしっし

今回は、東京芸術大学、いわゆる「芸大 音符 」が会場で、『ライプツィヒのメンデルスゾーン』というタイトルでのレクチャーコンサートが開催されました。しかも、会員は無料!なんです。

今年はメンデルスゾーンの生誕200年。世界各地でメンデルスゾーンに関するイベントが開催されています。日本でも、講演会やコンサートなどが多々企画されているようですが、今回の音楽学会の企画、ひと味違いますョ~。メインは、今回初めて校訂されたヴァイオリン・ソナタ ヘ長調(1838年初稿版)の校訂報告と演奏会。その前に、ブライトコプフの新メンデルスゾーン全集から、メンデルスゾーンがバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータに伴奏を付けたものが演奏されました。あのシャコンヌなんか、メンデルスゾーンによる伴奏に加え、フェルディナンド・ダーフィトによって演奏された際のヴィルトーゾ的な加筆などもあって、まるで別な曲のようです。和声的で華やかなピアノ伴奏、現代の常識とはまったく異なるアクセント、まったくニュアンスが異なるフレーズの解釈、そして、ところどころカデンツァ風に伴奏なしで演奏されたりするあたりも、バッハの作品を当時の音楽のスタイルとの重ね合わせで、何とか甦らせようと苦心したメンデルスゾーンの姿が垣間見えます。興味深いですね。これらの曲の間に、ブゾーニ編曲のバッハのプレリュードとフーガや、メンデルスゾーン作曲のプレリュードとフーガ ヘ短調なども演奏されました。メンデルスゾーンのプレリュードとフーガは、相当難しそうな作品ですが、この曲を、クリスティーネ・ショルンスハイムさんは、実に見事に弾ききりました。ちょっと鳥肌ものでしたね。びっくり

休憩の後、ヴァイオリン・ソナタ ヘ長調の1838年初稿版、1839年改訂稿版(ともにベーレンライター)、それに、メニューインによる1953年校訂版の3種類の楽譜の抜粋をみながら、今回1838年初稿版を校訂した星野宏美先生による校訂のいきさつ、メンデルスゾーンによるヴァイオリン・ソナタ作曲の経緯と改訂の様子、校訂上の問題点などの報告がありました。こうして3種類の楽譜を見比べてみると、メンデルスゾーンがあれこれと悩みながら作品を作り上げていった様子が伺われて、なんか親しみが持てる感じもします。スマイル メンデルスゾーンは、自分の作品を、初演後もかなりネチッこく改訂したことが知られているそうです。今後は、ブルックナーみたいに、一つの作品でも、18**年第~稿とかいうのがいくつもできてきて、演奏ごとに表記されるようになるのかもしれませんね。

それにしても、こうして何度も改訂するのって、メンデルスゾーンの性格的な特性もあるんじゃないでしょうか? モーツァルトなんかは、自筆の楽譜に訂正した跡すらほとんどないそうです。だから、一つの作品に複数の版があるというのはごくごく限られた場合ですよね。ベートーヴェンも、『フィデリオ / レオノーレ』などを除けば、最終稿は1つのものがほとんどです。偉大な作曲家たちと自分を比較するわけではありませんが、自分なんか、一回書き上げて出版された文章や図なんか、もう一回手を入れようとか、まったく思いませんものね。一回終わったら、もう次を書くのに専念するって感じ? メンデルスゾーンやブルックナーみたいに、何度も何度も書き直す人って、ホント、尊敬しちゃいます。完璧主義ってことなんでしょうかね??

ところで、メンデルスゾーンのこのヴァイオリン・ソナタ ヘ長調は、長らく忘れられていた作品で、名ヴァイオリニストのイェフディ・メニューインによって再発見され、校訂され、作曲から100年以上も経った1953年に出版されました。メニューインは、1838年初稿、1839年改訂稿の自筆譜、あるいは、パート譜を両方とも見ながら校訂を行ったようで、一部の部分では1839年改訂稿、別の部分では1838年初稿を採用するなどしているようです。この辺も、演奏家としてのメニューインの感性が感じられ、大変興味深かったです。スマイル メニューイン自身が演奏している録音なんかがあったらいいのにと思ったんですが、自分も探しましたが、みつかりませんね。残念です。ショック

星野先生の解説のあとは、いよいよヴァイオリン・ソナタ ヘ長調 1838年初稿版の演奏です。今回のコンサート、ヴァイオリンは1773年に作られたもの、ピアノは1839年頃のコンラート・グラーフという、メンデルスゾーンが活躍していた時代に使われていた楽器が使われているのもすごいですよね。目 ヴァイオリンを演奏されていた平崎真弓さん、ピアノのクリスティーネ・ショルンスハイムさんとも、オリジナル楽器も、モダン楽器もこなせる演奏家のようです。平崎真弓さんは、バッハはよりバッハらしく、メンデルスゾーンはメンデルスゾーンらしく、より現代に近いスタイルで演奏されていました。こうした使い分けができるというのもすばらしいですが、欲を言えば、バッハに関しても、メンデルスゾーンやダーフィトが弾いていた様子を彷彿とさせるようにもう少しモダンに弾いてもらってもよかったような気もしました。すべての曲目とも、早めのテンポを好んだメンデルスゾーンにちなんで、さっそうとした早めのテンポと、歯切れのいいスタッカートぎみの奏法が設定されていたのはすばらしかったです。

アンコールには、シューマンがバッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータに伴奏を付けたものが演奏されました。メンデルスゾーンの華やかで趣向を凝らした伴奏に比べると、シューマンの伴奏はとてもおとなしいものでした。きっと、少人数のサロンコンサートなどで、手を痛めて作曲と指揮に転向していたシューマン自身のピアノで演奏されたのではないかなぁ? などと想像力を膨らませて聞かせていただきました。

今回のレクチャーコンサートを企画された山梨大学の荒川恒子先生は、プロ、アマチュア問わず、「作曲家の意図」とか、「楽譜に忠実に」とか、「楽譜に書いてある通りに弾きなさい」と何の疑いもなくいっていますが、いったいそれはどういうことなのか? 作曲家自身がこんなに揺れ動いているし、それを校訂する作業にもこれだけの問題があり、では、いったい何をどうしていったらいいのかという点を、ユーモアを交えて力説され、とても考えさせられた定例会でした。

 バッハ:チェンバロ協奏曲集 ショルンスハイム






最終更新日  October 12, 2009 11:14:23 AM
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June 28, 2009
カテゴリ:音楽
古川さん 古川さん

毎年楽しみにしている古川泰子さんのピアノリサイタル、今年も行ってきました。スマイル

去年はドビュッシー、リスト、ショパン、ラヴェルといったプログラム。ショパンの『葬送行進曲付きソナタ』は、いろいろなことを考えさせてくれる印象深い演奏でした。一昨年のモ-ツァルトや、グラナドス、リストもすごかったですね。スマイル

今年は、オール・ドイツもののプログラム。冒頭はシェーンベルク『6つのピアノ小品 作品19』です。この曲は、シェーンベルクが十二音技法を確立する以前に書いた作品で、完全に調性を放棄した最初の作品だそうです。演奏もさることながら、今回、古川さんのプログラム・ノートには非常に感激しました。この曲の冒頭は、「自由を求め、もがいているかのように、音が飛び回り、逃げ回る。」 そして、6曲目は、「弔いの鐘の音。調整音楽の弔いか?」 なんか、シェーンベルクが新しい世界を見いだすために彷徨った過程を垣間見せてくれるような解説と演奏。どうしてこうした作品が生まれてきたのか、深く考えさせてくれます。

新しい音楽というと、思い浮かぶエピソードがあります。フルトヴェングラーが、自作の交響曲第2番を初演した際、ブルックナーの様式感の漂うやや時代遅れ的な作品に、それを聞いたヒンデミットが、思わず、「あなたの作品といったら…」と批判をしかかったところ、ついつい有頂天になっていたのと、若干耳が遠くなっていたために、フルトヴェングラー本人は、賞賛されたと勘違いして、大喜びしてしまったという話は有名ですよね。古いものをぶち壊して、新しいものを造りだそうとするのは、本当に大変なことなのだと思います。古いもののなかに良さを見いだすことを意図的に破棄して、新しいものを作っていく。古いものの良さは、充分知っているけれども、そこには依存しない。厳しいですね。そうした厳しさを、ヒンデミットはフルトヴェングラーに投げかけたかったんでしょうね。

続いては、バッハの『フランス組曲 第5番』。これ、バックハウスなんかも、シブ~い名演を残してますよね。シェーンベルクとバッハを続けて演奏するのは、とってもいいプログラム配置。十二音技法の確立には、バッハの対位法の影響なしではあり得なかったですからね。演奏は、ちょっとしたアクシデントもありましたが、第3曲『サラバンド』など、静かに、深く、瞑想的な演奏で、とっても感動しました。

前半の最後はベートーヴェンの『ピアノソナタ第28番』。古川さんは、これまでもベートーヴェンのソナタをいくつか取り上げています。しかし、今回の第28番は、ベートーヴェンが、弟子の女性ピアニスト、ドロテア・フォン・エルトマンに捧げた作品ということで、古川さんの思い入れも深かったようです。解説もすてきですよ。スマイル 第1楽章冒頭の有名な旋律は、「懐かしく、回想そのものを愛おしむように、彷徨い流れていく」 なるほど~。「回想を愛おしむように」っていうのがいいですね。泣き笑い そして、この作品は、ベートーヴェンが複雑な対位法などを多用するようになった後期様式の入り口の作品でもあるんですよね。

後半は、シューマンの『クライスレリアーナ』です。古川さんは、さきほどのベートーヴェンの『ピアノソナタ第28番』が、この『クライスレリアーナ』に大きな影響を与えているといいます。しかも、この曲も、作曲家が愛する女性に捧げた作品。のちに結婚するクララ・ヴィークに捧げられているんだそうです。なるほど、今回のプログラム、つながってますね~。すごい、すごい。しかも、シェーンベルクにしろ、ベートーヴェンにしろ、シューマンにしろ、何かを模索し続ける作曲家の迷いや、ひたすら前に進もうとする力を感じる作品なんですよね。こうした選曲にも、古川さんの思いが感じられるような気がしました。スマイル

終演後、今回のプログラムは、ご自分にとってチャレンジだったというようなことをおっしゃっていた古川さん。自分の本質を見つめるようなチャレンジ、すばらしいですよね。

あ”~ショック 、自分も、このままじゃいけないってことがいっぱいあるんですが、解決するための努力もしてないどころか、その勇気もなかったりするんです。いつか見習えたらいいなと思います。しょんぼり

古川さんは、アンコールの2曲目に、リスト編曲によるシューマンの『献呈』を演奏されました。これが、ゾクゾクするほどすばらしかったです。泣き笑い 古川さんご自身も、「これはぜひ弾きたかった。」とおっしゃってましたが、ホント、すごくいいですね~。「Du meine Seele, du mein Herz, Du meine Wonn', O du mein Schmerz.(きみはわが魂、きみはわが心、きみはわが楽しみ、そして、ああ、きみはわが苦しみ。)」という歌詞を持つこの曲、ベートーヴェンのソナタ、『クライスレリアーナ』の流れともマッチしていて、とても印象深かったです。特に、「Schmerz」のところの短三和音はググ~ッときますね~。

古川さんのリサイタル、来年はどんなプログラムになるんでしょうか。今からとても楽しみです。スマイル

これまでの音楽の記事は こちら音符






最終更新日  July 6, 2009 12:32:04 AM
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