カナダでは、日本のように産婦人科で頻繁に赤ちゃんのエコーを受けられない。基本的には妊娠中１回のみで、それも産婦人科にはエコーの機械などないので、予約を別に取って検査所まで行かなければいけない。

やっと産科の先生から指示が出て、赤ちゃんのお腹での育ち具合を診るためにエコーになった。旦那も張り切って仕事を午前中で切り上げてついて来てくれる。

先日から胎動を感じているので、赤ちゃんが動いていることはわかるものの、実際目で見えるとなればワクワク度も別。おまけに、うまくいくと性別がわかるかもしれないと言うので張り切る二人。

私たち夫婦は赤ちゃんの性別を知りたいカップル。なんとなく実感も湧くし、名前やらグッズの準備もしやすいような気がして。

１時間前にトイレに行き、水も１リットル飲み、お腹も膨れまくって準備は万端。ただでさえトイレが近いのに結構苦しかった。

赤ちゃんには、「赤ちゃんよ、今日は大切なエコーの日だ。恥ずかしがらずちゃんと足を開いておくのだ」と念じながらエコーへ。検査技師さんもいきなり「赤ちゃんが男の子か女の子かわかったら知りたい？」と積極的。おぉ、無理矢理お願いしなくても向こうから教えてくれる気満々だ。もちろん「はい、お願いします」。

エコーを撮りながら「あなたは性別どっちだと思うの？」「まわりの人たちはなんて言ってる？」とこれまた検査技師さんは性別について色々言って来る。

期待も高まり「で、どっちですか？」と聞いてみたのだけど「え？まだ診てないから」とアッサリ。ただの思わせぶりな会話だったらしい。

一通りチェックが終わり、旦那を呼びに行く検査技師さん。検査中は、日本では妊婦さんも一緒にモニターを見せてくれるところもあるみたいだけど、前回（出血の際）も今回もモニターはひたすら技師さんの方を向いており何も見せてもらえない妊婦な私。技師さんがいなくなった隙に、何かモニターに残ってないか、起き上がって眺めてみたものの、何も映っておらずがっかり。

旦那が部屋に呼ばれ、またエコーが始まる。技師さん、「週数通りの成長で、見たところは、何も問題は見当たりません。これが頭でこれが手、足。心臓はここです。ほら、ちゃんと４つに別れてるでしょ？問題なさそうですね」と説明してくれる。「性別は？」と気になっていたことを尋ねる旦那。「見えませんでした」とまたアッサリの技師さん。

一応、もう一度見てくれることになり、エコーの角度などを変えて見てくれたのだけれど、赤ちゃんが動く、動く。それもいらん方向に動く。左に頭が来たと思えば、エコーで見える側に頭を持って来ながら右へと方向を変えたりする。赤ちゃん、向きを変えるにしても足側を見せてくれればいいのに・・・。やっと動きが止まったと思ったら頭を上にして座ったような状態。足があってやっぱり肝心な場所が見えない。「ま、こういうこともありますから」と検査技師さん、暗に諦めてくれモード。仕方なく、諦めることにした。

エコーの写真を１枚くれた。赤ちゃんは、大人の手のサイズぐらいだそうだ。２０センチぐらいかな。検査結果は産科の先生の所に３日ぐらいで行くそうなので、産科の先生に会うのは来週。体の痒み、なんとかしてくれるといいんだけどな。足が内出血してアザだらけで、ピューマ（プーマ？）と化してる私・・・。

エコーを終えて２人でモールへウィンドーショッピング。デパートへ入って赤ちゃん用品を見ていたら「せっかくのエコー記念日（？？？）だから何か赤ちゃんのものを買おうかな」って気になりかわいいぬいぐるみを赤ちゃん用に買うことにした。洗濯機で洗えるって書いてあったし、大きさも今の赤ちゃんの大きさぐらいで手触りもいい。男の子か女の子かわからないのでピンクとかは避けて、どちらでもあうカラーのものを選んだ。赤ちゃんが生まれるまでは、私が触って楽しもうっと（笑）。

そんな私に触発されたのか、旦那も何か買いたいモードに陥ったよう。私の母性本能よりも強い父性本能を発揮しだしている旦那、別のデパートへ行き、赤ちゃんの服を２着購入。前に見たときに二人でかわいいねって気に入っていた服。でも、今の早い時期に買うとは思わなかった。アヒルがついていて色は黄色系。旦那はアヒル柄とクラシックプー（クマのプーさんのディズニー版じゃないやつ）がどうも好きらしく、それらで赤ちゃんものをそろえようと考えてるっぽい。

二人とも赤ちゃんの性別がわからずちょっぴりがっかりしたものの、元気に動く赤ちゃんが見えたのでそれで十分だよねって思うことにした。もらったエコーの写真をさっそく今朝会社へ持って行く旦那。会社でみんなに見せて、たくさんコピーしてくるとのこと（会社でそんなことしてていいのか？）。遠くで心配してくれてる日本の親にコピー送ってあげなきゃだわ。


初めて買った赤ちゃんものです