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化粧水が切れたので、隣街のデパートの化粧品売り場まで買いに出かけた。売り場に着くと何人かのお客がいて結構時間がかかりそうな様子だったので、ウィンドーショッピングをしてから、また戻って来ることにする。
が、しばらくして戻って来てみると売り場には見事に誰もいない。お客が、だけじゃなくて、従業員も・・・。う~ん、と思いながら未練タラタラにカウンターの中をのぞきながらまわりをウロウロしてみる。 隣の化粧品売り場のお姉さんがウロウロする私に気がついてやってきた。化粧をきっちりとした小ぶりのそのお姉さん「今ね、ここの人たち休憩中よ(私:え~、二人いたのに~。二人一気に休憩しないでよぉ)。私、隣の化粧品売り場のものだけど、何が欲しいの?わかってるならお手伝いできてよ」ってな感じで話しかけて来る。 「敏感肌ようの化粧水を買いたいんです」と私。カウンターの中をガサゴソしてるけど、見つからないようで「ディスプレーを見て、どれか教えてくれる?」と言われる。あいにくなことにディスプレーには私のいつも使ってる化粧水は出てなかったから、ディスプレーにはないことを伝える。 お姉さん、とたんに私を疑いはじめた様子。 姉さん:「ほんとに、敏感肌よう?ディスプレーにある、この青い化粧水じゃないの?」 私:「いいえ、いつもここで買ってるし、色も青じゃなくて緑なんです」 姉さん:「おかしいわねえ。青いの買ってみたら?緑のなんてないわよ」 私:「いや、でも、青いのは昔使ってみたことあるけれど、ヒリヒリしてダメだったので、敏感肌ようの緑のが欲しいんです」 姉さん:「う~ん、本当に緑?あなた、青を見間違えたんだと思うけどねえ。ちょっと待ってて」 お姉さん、他の売り場に行ってもう一人別のお姉さん、いや、おばさま店員を連れて来た。もう一人のおばさま店員は、ガッチリムッチリのラテン系、目の上に力強くひかれた黒のアイラインも迫力満点。 おばさま:「あなた、何が欲しいって?え?緑の化粧水?ないない。そんなの売ってないわよ。青と間違えてるのよ、あなた。売ってないものはないんだから、青を買いなさい。ディスプレーを見てごらんなさい。どこに緑があるの?大体あなた、ここで買ったっていうのは本当なの?ノースアメリカではね、ディスプレーにある4種類の化粧水しか作ってないの。わかる?あなたがノースアメリカ以外で買ったって言うなら話は別だけど。あなた、私の言ってることわかってる?青でしょ?あなたが欲しいのは。」 こ、恐すぎる・・・。大げさな、ため息までついてくれちゃって・・・。カナダに来たばかりの私だったら、迫力に負けて絶対違うと思いながらも青の化粧水を買ってただろうなあ。でも、どんなにため息をつかれても違うものは違うので、「いいえ、いつもここで買うのは青じゃないんです。わかりました。ここの売り場の人が帰って来るまで待ちますからいいです」と頑張って言ってみた。この「頑張って」ってところがちょっと情けないけど、気持ち的にはちょっぴり泣きそうだったんだよね(弱っちい・・・)。 おばさま店員「ま、待ちたいなら待ってればいいでしょ。売ってないんだから、無駄だと思うけどね」とため息をつきながらお姉さん店員を引き連れて去って行った。 残された私は、悔しくて「もうここでは買わなくて、別のデパートで買おうかな」って思ったけど、あれだけ粘ったもんだから、このまま去るのもいっそう悔しくて売り場の店員が戻って来るのを待つ。10分ほどして二人の店員が戻って来た。いっぺんに休憩取らないでよね。 「敏感肌ようの化粧水が欲しい」旨伝えるとあっさり引き出しから出してくれて、ホッとする。隣の小ぶりのお姉さん、気がついたようで「あら、あったの。よかったわね」と笑顔。なんか、気持ちは複雑。別にいいんだけど、「あらぁ、ごめんなさいねえ。売ってたのねえ」とか言って欲しいような・・・。「あなたねえ、ノースアメリカではディスプレーの4つの化粧水しか作ってないの」と自信満々に言ってた迫力満点のおばさま店員は、肝心なときにいなかった。 まあ、カナダで生活して、こちらのサービス業には期待しちゃいけないってわかってるけど、なんだか、やっぱり慣れない。相手は大して意味なく言ってるのかもしれないけど、こっちとしては「あんた、なんにもわかってないのね。バッカじゃないの」って言われた風に思ってしまう。強気だし、謝らないことが多いしね。 化粧水は手に入ったけど、なんだか久々にイヤぁな思いをした日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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