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アウトドア親爺の徒然日記

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2017.06.21
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カテゴリ:薪割り斧

6月21日(水)

今日は朝から雨降りです。
梅雨らしい気候です。


ついに斧の話も10日目となってしまいました。
いやいや、11日目でした。 その零がありました。

スウェディッシュの整理が一段落しましたので、
今日からはジャーマンにフォーカスをあてましょう。

まず、代表選手のヘルコ。

ヘルコの薪割り斧のご愛用者は、日本にも多数いらっしゃると思います。
皆様からのインフォメーションは、概ね Very Good です。





ヘルコは、
ケルンやデュッセルドルフの東方に位置する、
刃物の町ゾーリンゲンの隣、ヴッパタールのクロネンベルグに存在しています。

 ヴッパタールは、ドイツ産業革命の中心地でした。
1844年のヘルコ創設期とこの時代は、ぴったりと一致しています。

ヴッパタールでは、今も現役世界最古のモノレールが運行しているのですね。
100年以上走り続けているとのこと。 これもまた凄いことです。

この辺りは、いわゆるルール地方です。 昔から良質な鋼がふんだんに供給されていたのでしょう。
 
さて、ヘルコは純粋な斧関係の製造所です。

例によって、英語版 website を覗いてみましょう。 お題は ”world-of-axes” 。
訳文は今回も太字の部分です。




まず歴史と称されたページから。

Helkoの、伝統的かつ超高品質の斧や
薪割り道具の製造の歴史は、遙かなる昔の1844年まで遡ります。

Helkoの哲学は、少ない労力でさくさく仕事が進む、
高品質な木工用工具を供給することです。
 
Helkoの製品ラインナップは、
TOMAHAWKやVARIO、LUCASライン加わり、広がっています。

これらは、革新的な人間工学に基づきデザインされていますが、
全て、Helkoの自社内で開発されました。

また、Helkoは伝統的な手造りの斧の継承に努力しています。
Helkoは他に類を見ない、TRADITIONALとCLASSICのラインを立ち上げました。

非常にシンプルで情報量の少ない、そっけない記述でした。
Helkoのことが、これでは良く分かりません。

ここから見て取れることは、伝統的な会社であるけれど、
最新の人間工学的観点にも注意を払い、製品開発を続けていること。
また、伝統を捨て去るのではなく、同時に伝統を継承していくことにも注力していることかな。

製品ランナップを見ましても、スウェーデン勢とは趣が異なりますね。
上記の考え方は、ぐだぐだ説明しなくても、製品をみれば分かるだろって感じです。

170年の歴史も半端ではないですね。




さて、北米における独占販売代理店の Helko North America の website に移動です。
こちらの方が情報量が多いからです。

Helko社は、
1844年に、現在のブッパタールのクロネンベルクにおいて、
ヘルスパー家によって始められました。

何年もの間、Helsper Werkzeugfabrik、
またはHelsper Tool Factoryと呼ばれていました。

Helsper Werkzeugfabrikは、ヨーロッパ全土において、
たちまち、高品質木工用工具の製造業者として高い評価を得るようになります。
そして、20世紀初頭には、すでにアフリカ、アジア、アメリカに斧を輸出していました。


1930年代前半には、Kotthausというパートナーが企業に加わり、
Helko (Helsper/Kotthaus)とよばれるようになります。 

Helkoが1960年代初めにCarl Helsper Werkzeugfabrikを買収したとき、

ドイツ商務省の登録商号は、
Carl & Aug. Helsper GmbH & Co., KG, Helko–Werk となりました。

その後現在に至るまで、
Helkoは製品の品質を向上させ続けており、
Helkoの斧は、世界中で最高級の木工用工具として認められています。

ということです。
Helko は Helsper/Kotthausの省略だったのですね。

製造工程も紹介されています。 これが見たかったんですよ。
本家には記載されていないのです。




ヘルコのアックス・ヘッドは、
ドイツのC50高級炭素鋼を素材にして鍛造されます。

ドロップフォージングとは、

鍛冶職人が、熱い鋼をやっとこで操り、
ドロップハンマーを繰り返し落下させて鋼を鍛える、その鍛造工程を指します。

手の感触や目視による感覚的な調整だけではなく、
鍛冶職人は経験と包括的な判断が求められます。
最終製品の形状や品質に大きく影響する、都度々々の瞬間的な判断を行うためです。

鍛造後、ヘッドは70℃に保たれた油槽の中で冷却されます。
その後、400℃まで加熱されます。
鋼の表面の歪みは修正され、
寸分違わぬ精度で理想的な硬度に仕上げられます。

ヘルコの斧とハチェットの刃は、
刃先から30mmまでは、約53-56HRC(ロックウェル)です。
しかし、残りの部分は亀裂防止のために、それほど硬くはしません。

ヘッドは、
サンドブラストで油の残留物を除去された後、研磨され仕上げられます。

少し訳文がしっくりきませんが・・・。 まぁ、いいか。専門家じゃないし。
かなり詳細な製造方法が紹介されています。 いいぞ。

スウェディッシュの方達も、概ね同様な製造方法を採っていると想像されます。

日本の高級和包丁では、57~67HRC程度だったかな。 たしか。
材質によってかなりバラツキは、ありますけどね。
鋼と軟鉄を重ね合せるという、工程の違いもあります。

焼戻しも水を使いましたかね。しかし、用途に合わせて最適な方法をとるという考え方は共通です。




続いて、ロックウェル高度に関する記述が続きます。

ロックウェル硬度
ロックウェル硬度は、斧のヘッドの品質を評価する際に、考慮すべき重要な要素です。

鋼は、正確に硬度を調整する必要があります。
柔らかすぎては、刃を保持できませんし、硬すぎては脆くなります。

柔らかくては直ぐに刃先が丸くなり、常に砥がなくてはならなくなります。
一方、過度に硬い場合は、通常の使用で欠けたり割れたりしがちです。

ヘルコの熟練した鍛冶職人は、
代々に渡って数百年の歳月を費やし、刃の持続力、砥ぎの容易さ、切味、
これらの全てのバランスを完璧にする、
斧の硬度と鍛造方法を完成させてきました。

 
ヘルコの刃の硬度は、53-56HRCです。

ハンドルの材質についても記載されています。




ハンドルの品質は、その斧が完璧であるかどうかの重要な尺度となります。
Helkoは、入手可能な中では最高の木材のバンドルを斧を装着しています。

ヒッコリーとアッシュのハンドルは、スイスにおいて手造りされています。
そして、ヒッコリーはAグレードのアメリカンヒッコリーを使用しています。

この素材は、今後も常に入手できるように手当てされています。

Helkoは、環境的に健全であり、社会的に有益であり、
経済的に貢献するよう、世界の森林を管理することが目標です。

アメリカンヒッコリーは、60〜120フィートの高さまで成長し、
顕著な曲げ特性と柔軟性を持つ硬い木材です。

ヒッコリーはその衝撃吸収能力と抵抗力で知られています。
粗い材質と真っ直ぐな木目を持ち、染色や仕上げがし易い特徴があります。

ヒッコリーは主として白味がちな色ですが、
辺材は茶色の色調を有する白色で、心材は薄い赤褐色の場合もあります。

アッシュは80から120フィートまで成長します。
ヒッコリーと同様に、優れた柔軟性を備えた衝撃吸収力の強い木材です。

驚異的な強度を持ちながら、比較的軽量であり、
一般的には粗い材質で真直ぐな木目です。

アッシュの辺材は薄い白で覆われており、
心材は灰色がかった茶色から、茶色がかった淡い黄色まで変化に富みます。

素材である木材の自然な変化のために、
実物のハンドルの色調は、見本の写真よりも明るかったり暗かったりします。
現時点では、ハンドルの特定の色の希望にはお応えできません。

以上のように、製造に関してかなり丁寧に説明されています。
ヘルコが、どのような斧を造っている会社なのか、だんだん分かってきました。
クラフトマンシップにより、丁寧に製造されていますウィンク

今日はこの辺りでお終いにします。
製品の紹介などは後日。 お楽しみに・・・。





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Last updated  2017.09.07 06:29:33
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