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テーマ:野鳥好きっ♪(15702)
カテゴリ:野鳥
1月9日(火) 昨日の午後から降り始めた雨も、朝方には上がりました。 日中は気温が上昇し、とても暖かくなるとの予報が出ています。 しかし、夕方から気温は急降下。 帰宅時間は寒そうです。 週末にかけて気温は徐々に下がって行くようです。 今日の日記のお題は、「コブマンションはユリ団地」。 これって、変わったお題ですけど。 コブマンションのコブは、もちろんコブハクチョウですよ。 じゃあ、ユリ団地のユリは百合の花。 いいえ、ユリカモメのユリです。 最近、コブマンションを訪れる度に思うこと。 ユリカモメの数がどんどん増えてないだろうか、と。 11月末頃までは、コブちゃんとオオバン君の里だったのですが。 突然増えだしまして、今では、ユリカモメが一番大きな顔をしています。 ユリカモメは、冬になるとやって来る冬鳥ですから、 この時期に数が増えるのは当たり前、といえば当たり前なのですがね。 このユリカモメ、良く観るとなかなかきれいです。 しかし、これ程集団でいますと、有り難みが薄れます。 ユリカモメたちを良く観ていますと、 くちばしと脚の色や、翼の模様に2種類あることに気が付きます。 1つは、くちばしと脚が濃い赤色で、翼に模様がないもの。 もう一つは、くちばしと脚が黄色で、翼に若干褐色の模様がが行っているもの。 それ以外は全く同じですね。 身体の大きさも一緒です。 種明かしをすれば、他の多くの鳥たちと同じです。 オオハクチョウ、コハクチョウは、 今年生まれの未成年は灰色がかっています。 所謂タカ族たちも、成年になるにつれて、体色・模様が変化します。 ユリカモメの場合は、成年が前者。 未成年が後者だそうですよ。 頭が真っ白ではないのは、まだ夏毛の名残が僅かにあるということでしょう。 夏毛のことは後ほど触れます。 農家の方が田起こしした後に、集合しています。 ユリカモメは何でも食べます。 掘り起こされた昆虫類を漁っているのです。 このような場所は、ハクセキレイやツグミ、ホオジロも好きですね。 落穂や草の種も見つかるはずです。 ユリカモメが、コブマンションを占拠しています。 数にものをいわせて、大えばりです。 一番機動力も有りますし。 行ったり来たり忙しなく動き回っていますよ。 そういえば、 一時期行方不明でしたオオハクチョウの成年も、作年末に戻ってきました。 この写真、面白いでしょ。 北西の風がとても強い日の出来事です。 土手の上の道路に並んで風除けです。 皆さん揃って、風上に向かって整列しています。 座りこんでいる子もいますよ。 一見して吹きさらしの様に見えますが、 土手に当たった風が上に上がり、道路の表面は風が弱いのでしょう。 もちろん道路ですから、車が通ります。 その度に飛び上がって避けますが、本気モードではありません。 もう「いやいや感」満載。 仕方ないなという感じです。 車が通り過ぎますと、元通り。 こりゃあ、面白いでしょ。 暫く見てしまいました。 コブちゃんたちも、あまりにもユリカモメが多くて、少々困惑顔です。 さて、お話は変わりまして、 平安時代初期に書かれた「伊勢物語」の9段、 「東下り・隅田川」の一節には、以下の有名な部分があります。 「なほ行き行きて、武蔵の国と下総の国との中に、いと大きなる河あり。 それをすみだ河といふ。・・・・・ さるをりしも、白き鳥の、嘴と脚と赤き、鴫の大きさなる、水の上に遊びつつ魚を食ふ。 京には見えぬ鳥なれば、皆人見知らず。 渡守に問ひければ、「これなむ都鳥」といふを聞きて、 名にし負はば いざ言問はむ 都鳥 わが思ふ人は ありやなしやと とよめりければ、舟こぞりて泣きにけり。 」 ここに都鳥の特徴が書かれているのですが、 これはユリカモメではないか、という説が有力だそうです。 白い鳥でくちばしと脚が赤く、 鴫(しぎ)ほどの大きさの鳥とくれば、ユリカモメがぴったり。 和名でズバリ、ミヤコドリという鳥もいます。 チドリ目ミヤコドリ科の鳥で、やはり水辺の鳥です。 赤いくちばしと赤い脚まではピッタリ一致しますが、 残念ながら、体の色が白黒パンダ。特にお顔がまっ黒です。 冬になると渡ってくるユリカモメは、ご覧の通り白い身体です。 翼は薄いグレーですけどね。 しかし、そのようなユリカモメも、 北の繁殖地での夏毛バージョンでは、お顔まっ黒だそうです。 日本でもシベリアに帰る直前はお顔まっ黒。 さながら黒頭巾を被っているようです。 今の時期では想像することもできません。 春が近付いてきたら観察してみましょう。 この日は1月4日(木)。 下手賀川に氷が張っていました。 今度は氷の上で風除けしている軍団もいました。 ここでは向いている方向がバラバラ。 歩くと滑って転びそうな子もいました。 これまた面白い。 思いっきり北国に来たようです。 普通、カモメの仲間は海岸線の近くで暮らします。 ユリカモメは、その中でも餌を求めて内陸部まで入り込んでくる種だそうです。 この場所は利根川河口から100kmほど離れています。 したがって、毎日海から餌場まで100kmほどを通ってくるわけではないのでしょう。 明らかに塒(ねぐら)もこの辺りと思われます。 コブマンションの名傍役。 密度が濃すぎて、マンションならぬ団地ですね。 いろいろやってくれますので、見ていて飽きないですよ。 ついつい長居をしてしまいます。
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Last updated
2018.01.09 17:48:11
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