|
テーマ:野鳥好きっ♪(15705)
カテゴリ:野鳥
1月20日(土) 今日は24節気の大寒(だいかん)。 暦の上では一年で最も寒い時期とされています。 立春まであと2週間。 寒い日々が続きそうです。 来週の月曜日は雪が降るかもしれませんね。 今年は冬らしい冬となりました。 今日の日記は、少し変わった鳥のお話です。 ヒクイナと出会ったその日、 遠方の小舟の上に、何やら白い塊を見付けました。 葦の陰になってしまい、何かは直ぐに確認できませんでした。 もう少し近寄りましたら、分かりましたよ。 モモイロペリカンのカン君だったのです。 印旛沼には、ペリカンが棲みついているらしい、 とは聞いていましたが、ここだったのですね。 乗っていました小舟から、勢いよく飛び降りました。 モモイロペリカンのカン君は、 TV出演、その他マスメディア露出多数の、北印旛沼のスーパースターです。 何故か、呼び名が複数あるようですが、この日記では「カン君」としておきます。 竹竿を飛び越して、着地です。 1994年頃からここに棲んでいるらしいですね。 カン君、間近で見ますと巨大ですよ。 コブちゃんを二回りほど大きくしたような体格です。 カン君のくちばしは、50cmぐらいはありそうです。 これは、魚を捕まえるのに適した形態として進化したものです。 モモイロペリカンは、ペリカン目・ペリカン科の鳥です。 ダイサギやコサギ、アオサギと同類です。 ヨーロッパ、アジア、アフリカの内陸の湖や沼、河口付近に生息しています。 日本には普通居ない鳥類ですね。 主としてお魚を食料とし、動物園では1日1~2kgも食べます。 モモイロペリカンは、ペリカンの仲間では大型です。 くちばしの先から尾の先端まで1.4~1.7m、 翼を広げると2m以上、体重約10kg、くちばしの長さは約45cmです。 野生のペリカンは、数十羽から数万羽にもなる群れをつくって暮らしています。 水の中で泳ぐ魚を見つけると、群れで協力して狩りをします。 翼で水面をたたいて浅瀬に追い込んでから、くちばしの下の大きなのど袋ですくい取ります。 孤独なカン君は可哀想ですね。 一羽では狩りはできません。 カン君がどのようにして、この北印旛沼にやってきたのかは不明です。 動物園から脱走したとか、飼い主に捨てられたとか、諸説が出回っています。 しかし、カン君の境遇を可哀想に思った漁師のご夫婦にご飯をいただいて、 これまで命を繋いできたことは確かなようです。 船に乗っていっしょに漁に出かけるほど懐いているようです。 モモイロペリカンの寿命は、野生の場合は20年から30年くらいだそうです。 既に棲み着いてから20年以上経っていますから、かなりの御高齢なのでしょう。 しかし、年老いた印象は無く、矍鑠(かくしゃく)としています。 漁師さんに拾われた時は、まだ幼鳥だったのでしょうか。 人を恐れずとてもフレンドリーです。 初めて出会った人は、迫力ある容姿にびびってしまうかもしれませんがね。 カン君の方からどんどん近づいてきます。 翼も大きいですね。 この日は飛んでみせてくれませんでしたが、飛行能力もあるようです。 鳥類は恐竜の子孫だと云われますが、カン君を観ているとなるほどと思ってしまいます。 初列風切は、黒色や褐色が混じっていますね。 翼を畳むと、雨覆の飾り羽に被われて見えなくなってしまいます。 漫画でもこのような鳥が登場するような気がします。 勘違いかな。 くちばしの下の袋が、バケツのように広がります。 日本の野鳥ではありませんが、 環境に順応し、人々に可愛がられてきました。 放し飼いのペット状態ですが、末長く長寿を全うしてね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.01.20 23:37:11
[野鳥] カテゴリの最新記事
|