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アウトドア親爺の徒然日記

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2018.12.17
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カテゴリ:コラム


12月17日(月)

今朝は冷たい雨が降っています。 現在の気温は1.8℃。
雪にならなくて本当に良かったですよ。 子供のころは楽しみでしたけどね。

この雨も午前中には止みそうですが、今日の最高気温は夕方の5時ごろになりそう。
変則的な一日になります。 暖かい服装で出かけたほうが良いようですな。


ミヤコドリのことを書いていて浮かんだ疑問。
シギやチドリの中間は、まとめてシギチドリとかもっと省略してシギチとかよんでいます。

同じようなところをうろついて、同じような行動をし、同じようなものを食していますね。
そもそも、シギとチドリの違いは何なのでしょうか。

どちらもその多くは渡り鳥です。
夏は北国で繁殖し、冬には越冬のために南国へ移動します。
この点は、夏鳥や留鳥を除く他の鳥たちと共通ですね。

外観で区別すると、チドリよりシギの方がだいたい身体が大きいようです。
もちろん逆転もありますけどね。

それでもって、チドリの方がくちばしが短い傾向にあります。


この写真の子はコチドリです。




しかし、トウネンはシギ科に分類されていますが、小さい上にくちばしも短かめです。
迷鳥のヨーロッパトウネンは、もっと身体が小さいようです。  スズメ位の大きさです。

一方、チドリ科のダイゼンはヤマバト程の大きさがあります。
これはシギの仲間に入れてもかなり大きな部類になります。
しかし、くちばしの長さは短めです。

どうやらシギとチドリの違いは、単なる身体的特徴だけではではないようです。

チドリといえば、千鳥足がその習性を良く表しています。
千鳥足とは、夜な夜なほど良い時間になると呑屋街に出没するあの歩き方。

あっちにふらふら、こっちにふらふら、行先が良く分からないあれです。





チドリは目で餌を見つけます。 いつも頭を上げて歩いています。

餌を見つけると、直ぐダッシュ、或いはフェイントをかけてからダッシュ。
素早く駆け寄ってくちばしで咥えてしまいます。

シギには何か良い例えが無いかと考えてみましょう。
中国の戦国時代には、「漁夫の利」という故事がありました。

千鳥足と少しレベルが違いますがご容赦を・・・。
あえてこれ以上は記しませんが、ここに登場する鳥がシギといわれています。

ミヤコドリあたりに登場いただくとイメージピッタリなのですが
何故かミヤコドリはシギよりチドリに近いと分類されています。

で、シギが貝にくちばしを射し込んでいる状態が、シギの餌捕りを表しています。

シギたちは常に下を向いて餌を探しています。
しかも、くちばしを水の中や泥の中に入れています。

この子たちはくちばしの触覚が優れていて、
この感覚によって泥の中の餌を探す事が出来るのです。


この子はキアシシギです。




地球上の生物において場所や物体の位置、空間を認識する方法は、
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、そして、運動感覚、平衡感覚などがありますね。

人の場合、大方視覚に頼って生きていますが、
聴覚や場合によっては触覚、嗅覚も運動感覚、平衡感覚を総動員しています。

辺りがとても暗い場合を想像してください。 視覚だけでは動けない場合があります。
その際、人は触覚や聴覚も働かせます。 手探り足探りですね。

シギの餌探しは、まさにこの触覚による探索が中心になります。
餌は水の中、砂・泥の中です。 くちばしに触れたものを餌として認知するのです。

シギはかなりの時間、下を向いてゆっくりと歩き回っています。
これは足元を見ているのではなく、くちばしを砂・泥に差し込むための予備動作と考えられます。

一方チドリの場合は、主に視覚を使って餌探しをします。
従って水が引いた場所を、顔をあげて四方を見ながらちょこちょこ歩き回っているのです。


この子はシロチドリ。




以前の日記でも触れましたが、
鳥類の視野は人の凡そ1.5倍はあり、真後ろ以外はほとんど見えているそうです。

頭をいちいち動かさなくても、
前方180度はもちろん、左右の後方45度ぐらいは楽勝で見えているのかもしれません。
そのため、突然立ち止まり急に方向転換をして、あらぬ方向に走り出したりするのですな。

この動きがフェイント込みなのかどうかは、直接チドリさんに聞いてください。
傍から見ていますと、如何にも獲物を油断させるためのフェイントをかけているように思えます。


この写真はシロチドリとミユビシギ。




このような採餌の仕方の違いが、チドリとシギの違いであり、
それが故に、くちばしの形状に違いが出てきているのではないでしょうか。

このように書いていると、話の順序が逆なのかもしれません。

食生活に合せてくちばしの形状が変化したのか、くちばしの形状に合わせて食生活が変化したのか。
はたまた、環境の変化に合わせてそのどちらもが変化してきたのか。

生物学者ではない親爺には何れなのかは分かりません。
何の確証もありませんが、直感的にはやはり三番目なのではないのかと思えます。


ミヤコドリとダイゼンですよ。




ところで、くちばしは鳥類独特の器官です。
哺乳類にはカモノハシという特殊な動物がいますが、このカモノハシなどを除けば、
哺乳類にも、爬虫類にも、両生類にも、昆虫類にも、たぶんくちばしを持つ動物はいません。

一方、鳥類でくちばしを持たない種はおそらくいないでしょう。
また、鳥といえば翼を持ち空を飛ぶことも代表的な属性です。

もちろん、ペンギンやダチョウのように空を飛ばない鳥も存在します。
しかし、退化しているにせよ翼はあります。

つまり、鳥類にとってくちばしと翼は必須の器官です。
このくちばしと翼は関係がないようで関係があるのですよ。


この写真はイソシギです。




聞きかじりの知識を総動員しますと、
鳥類は進化の過程において、前趾(手)を翼にすることで空を飛ぶことができるようになりました。

しかし、その為にものを掴むことができなくなりました。
替わりになるものとして、くちばしという器官を得たということです。

このくちばしは、手と口の役割を果たしています。
それぞれの種は、特定の食べ物を特定の方法でくちばしを使って食べています。

それに合わせてくちばしはそれそれ独特の形状に深化したのです。


ミユビシギとハマシギの混群です。




話を変えますが、ミユビシギの日記では、
シギに仲間で第一趾が退化消滅し三本趾になったのはミユビシギだけと記しました。

チドリの仲間ではどうでしょうか。
こちらでは三本趾の種はとても多いのですね。

シロチドリも、以前登場したコチドリも三本趾なのです。
何度も書いていますが、チドリの仲間は浜辺など水際をちょろちょろ走り回っています。


シロチドリ。




急停止しますし、急な方向転換もします。 この際後ろを向いた第一趾は邪魔になるのだそうです。
従って、邪魔な第一趾は消滅しているのだとか。

ミユビシギもチドリの仲間であったならば、ミユビチドリにはなれなかったわけです。

まぁ、ミユビシギはシギですが、他のシギよりは高速で歩くことが多いようです。
実際、浜辺を集団で走り回る姿は、雪団子が転がっているようで面白かったですよ。

もっと波が大きな場所では、寄せる波、引く波に合わせて行ったり来たりするそうな。
このちょろちょろ歩きのために、ミユビシギの第一趾もシギとしては例外的に消滅したのでしょう。

このように、第一趾についてもシギとチドリの違いがありました。

この日記では、シギはシギ、チドリはチドリとして、非常に大雑把に扱ってしまいましたが、
勿論のこと、シギの中でもチドリの中でもそれぞれ変化があります。


ハマシギです。




特になるほどと思いましたのは、シギのくちばしの形状がバリエーション豊かなことです。
概論では細くて長いくちばしといってしまいます。

しかし、その中には細いの太いの、先が丸いの尖がっているの平たいの、
はたまた、上に反っているの、下に反っているの、真直ぐなの等、千差万別なのです。

親爺はほとんど図鑑でしか観たことありません。
何たって初心者ですから、オッホン(えばるなよ)。

自分の目で確かめたのは、
ヤマシギ、タシギ、キアシシギ、イソシギ、ハマシギ、ミユビシギぐらいかな。





徒話はさておき、目学問・耳学問になってしまいますが、
それぞれのくちばしの形状はやはりそれぞれの食生活にピタッと合っているそうです。

それでもって、先端だけを開閉できるという特技もあるようです。

生物の多様性を感じるには、鳥類の観察は身近で最適なのだと思います。
だから面白いのですよ。






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Last updated  2019.07.16 04:31:21
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