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アウトドア親爺の徒然日記

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まるのんちゃん777

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2019.02.20
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カテゴリ:野鳥


2月20日(水)

昨日の午後から降り出した雨は、夜半には上がりました。
今朝は晴れ渡り、西の空には真ん丸のお月様が輝いていました。

日中は暖かくなる予想です。 気持ちの良い一日になりそうですね。


夏目の堰では、時刻はそろそろ9時過ぎ。
夏目の堰はハクチョウたちの塒で、餌場へ向かって次々と飛び立ち始めました。

一斉に飛び立つのではなく、家族単位で次々と行きます。
成田とか羽田の飛行場のようですよ。

管制官はいませんが(たぶん)、混乱もなく順繰りに発進です。





餌場は近くの干潟八万石です。
田圃に降り立ち二番穂や稲の根を食べているそうです。





発進した後は、ほとんどの家族が辺りを一周か二周して去っていきます。





従っていろいろな飛行姿勢のハクチョウを観ることができます。





ただし、水面から飛び立つときは、
風上に向かって助走しますから、風向きが同じ間は皆同じ方向に向かいます。









奥の方からコハクチョウの一家が飛び出したとき、毛色の違う一羽が混じっていました。
身体の大きさも違います。

地元の方のお話ではシジュウカラガンだということです。
今シーズンも一羽だけが越冬しているとのこと。





シジュウカラガンは一時期絶滅したと考えられていた種です。
1900年代初頭まで千島列島からアリューシャン列島まで広く繁殖していたそうです。

ところが、毛皮を目当てにこれらの島々にキツネが放されてしまいました。

完全換羽(生殖羽から非生殖羽へ)の時期、
風切羽が無くなるため飛べなくなるシジュウカラガンは、
次々とキツネの餌食となってしまいます。

このため急速に生息数を減らしてしまいました。
20世紀の中頃には、絶滅してしまったと考えられていたのです。





今はどうかといいますと・・・。
作シーズンは日本にも5,000羽以上が飛来するほど復活してきています。

1980年代以降には、日本、アメリカの国際協力のもと飼育下繁殖が始められました。
幸いにも完全な絶滅には至っていなかったのですね。

更にこの事業にはロシアも参加し、
1995年以降は飼育下繁殖した成鳥を放鳥するようにもなったのです。

当然キツネがいないことは確認されたことでしょう。
シジュウカラガンの資源復活は、これらの事業の成果が出たのだと考えられます。

これらの経緯等は、
セルコホーム ズーパラダイス八木山(仙台市八木山動物公園)の website に、
詳しく説明されています。

この動物園は飼育下繁殖と放鳥の事業に参加されていますからね。
ここ10年ほどで飛来数は一気に鰻登り。 種の保護活動が奏功した好例でしょう。

八木山動物公園のアドレスはこちらです。
www.city.sendai.jp/zoo/kaifukujigyo/index.html





日本での主な飛来地は、宮城県大崎市。
ほとんど全数がこの地で冬を越しているものと思われます。

昨シーズンのガン・カモ調査では、蕪栗沼で1,338羽がカウントされています
次いで化女沼の558羽。

ところで、
この子はたった一羽で何故夏目の堰まで来てしまったのでしょうね?
一緒に飛び出したハクチョウの家族と何らかの関係があるのでしょう。

大崎市はコハクチョウやマガンの大越冬地です。
この地で相見え意気投合してしまったのでしょうか。

勝手なことを妄想してしまいます。

写真の通り、シジュウカラガンはかなり身体のサイズは小さめです。
マガモやオナガガモを一回り大きくした程度でしょう。

コハクチョウと比べるとこれほど差があるのですよ。
身体が小さなシジュウカラガンは、コハクチョウに付いていくのが大変なようでした。

シジュウカラガンに似ているガンにはカナダガンがいます。
羽衣は似ているのですが、身体の大きさは倍ぐらいありますから見分けは容易。

自然状態では日本に渡ってくることはないと思います。

嘗ては亜種扱いでしたが、今では別種とされています。
シジュウカラガンは首の付け根に白い輪がありますからこの点でも分かります。

ところでシジュウカラガンの「シジュウカラ」は、
小鳥のシジュウカラから来ているのでしょうか。

お顔周りの模様が似ていますから、おそらくそうなんでしょうね。

何れにしても関東では珍鳥のシジュウカラガン。
来シーズンは仲間を引き連れて戻ってきてほしいものですね。





コハクチョウたちの密度が濃いので、長時間に亘って様々な様子を見せてくれました。
二時間以上が経過しても、全てのハクチョウが飛び立てません。









残念ながら、夏目の堰に行くには交通の便は最悪です。





最寄りの駅は、JR成田線下総豊里駅。
路線バスはありませんので歩きになりますが、1時間ぐらいはかかりそうです。

我が家からでも70km以上離れています。
気楽に訪れることはできませんが、全くの非日常を味わうことができました。







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Last updated  2019.02.20 17:47:36
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