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カテゴリ:旅行
10月17日(木) 昨日の夕方、我が家に戻りました。 約20日間の秋の北海道の旅は終了です。 一昨日の夕方に新潟港に着いていたのですが、 通り道ということで、ついでに裏磐梯まで足を延ばし一泊してきました。 景観地、五色沼に近いお宿でしたので、朝食後に五色沼を散策してきました。 五色沼は大小様々な湖沼からなります。 そのらの間を五色沼自然探勝路が伸びています。 毘沙門沼、赤沼、深泥沼、竜沼、弁天沼、瑠璃沼、青沼、柳沼を結ぶ、 全長約4km弱の、良く整備された気持ちの良いトレッキングコースです。 これも順を追って最後の締め括りに記します。 今日の日記は10月6日のこと。 網走を離れ標津への移動です。 朝起きると雲は残っているものの、昨日迄の嵐は去ったようです。 下の写真は、2階の窓から見たオホーツク海。 目の前の小屋のようなものがJR釧網線の北浜駅。 この駅は砂浜まで50mもありません。 現在は無人駅ですが駅舎を利用した喫茶店があります。 お店の名前は「停車場」。 このようなことから、北浜駅は乗り鉄、撮り鉄さんの間で有名なのです。 このようなシチュエーションですから、 「わしのとまり木」のお客さんも、釧網線で来られる方が多いそうです。 ご主人は流氷ガイドもされています。 流氷が押し寄せると、恐らくお宿の前から遥か彼方の洋上まで、真っ白になるのでしょう。 「厳冬期にも是非どうぞ」ということですが、親爺は訪れる自信がないなぁ。 流氷とオオワシとオジロワシ。 とても食指が動きますがね。 下の写真は、やはり2階から見た知床半島方面です。 朝焼けがきれいでした。 さて、朝食をいただき、いよいよ出発です。 訪問先の候補地は、摩周湖周辺と知床半島。 雲が高いのならば清里峠への道を辿り、神の子池、裏摩周展望台へと行きたかったのですが・・・。 途中で斜里岳を見ますと、中腹より上は雲がかかっています。 これでは霧の摩周湖は、まだ霧の中かもしれません。 知床半島を見ますとかなり明るくなっています。 こちらの方が、天候の回復がやや早いようです。 ということで、清里峠には向かわず真っすぐ知床半島を目指しました。 前日に訪れたオンネベツ川は素通りし、ウトロの街も通り過ぎ着いたのは知床峠。 トップの写真は峠から見たオホーツク海。 下の写真は雲に隠れた羅臼岳。 もちろん夏に目を楽しませてくれたギンザンマシコは、既に下山してしまったようです。 知床峠の上は気温が5℃。 冷たい風が吹く抜けます。 野鳥の声は一切無しです。 更に羅臼側の根室海峡。 国後島の姿がくっきりと見えます。 羅臼の街に下りて右折。 今度は海岸線を北上します。 即ち知床半島の右岸を北に向かったわけです。 車で行ける先端が相泊という集落。 この先、車両は通行禁止ですが、徒歩なら侵入可能です。 しかし、クマさんとの遭遇率がぐっと高まります。 知床初心者の親爺は危険なので近付かないことにしました。 それでは何故ここに来たのか。 相泊には相泊川という川が流れていて、カラフトマスの遡上が観られるのです。 早速川の中を覗いてみました。 大きな魚体がゆらゆらと見えています。 しかし、カラフトマスのピークは過ぎていたようです。 昨晩、「わしのとまり木」のご主人から、 「日本の淡水魚」という分厚い本を見せていただき予習済みです。 この本は既に絶版で手に入りませんが、 美幌博物館の学芸員の方からいただいた貴重な本だそうです。 写真と解説が豊富で、その魚種の形態や生態が詳しく分かります。 産卵期を迎え♂の魚体が赤くなるのはシロサケ。 カラフトマスの♂は背中が出っ張ってくるのです。 やや出っ張りが小さいですね。 この子は見事な出っ張り。 相泊川はとても小さな河川ですから、カラフトマスたちはそれほど遡ることができません。 この場所は河口から50mほどの場所。 このような河口近くで産卵するのですね。 目の前にいたオオセグロカモメはお顔が赤く染まっていました。 怪我でもしたのかと思いきや・・・。 命を終えたカラフトマスをご馳走になったようです。 マスたちは死してもなお、自然界の中ではお役目があるようです。 生態系の中ではこれは当たり前のことです。 このカモメもそのような宿命にあります。 考えてみますと、人類は生命を維持するために他の生物を貪り喰っていますが、 死後には火葬されてしまい、他の生物のお役に立つことはありませんね。 このような生物はおそらく人類だけかと・・・。 生態系の中でこのような反則技を繰り出しているのですから、 もう少し謙虚な存在であっても良いような気がしてきます。 近くにはシモツケソウがきれいに咲いていました。 白花のホタルブクロも。 このお花は顎片の形が変わっています。 園芸種の脱走なのかもしれません。 自然と人の暮らしがとても近い北海道。 この相泊川に来る間にも、海岸沿いには漁師さんの民家や番屋が所々並んでいます。 しかし、それは不思議なほどに自然の風景に溶け込んでいます。 我が町の北端を流れる大河・利根川でも、毎年これからの時期はシロサケが遡上します。 この姿は、お隣茨城県の筑西市を流れる勤行川(五行川)でも観ることができます。 残念なことに護岸は整備され、 コンクリートで埋め尽くされていますから、少し風情に欠けるところがありますな。 因みに勤行川は、利根川の支流の小貝川のまた支流です。 小貝川は隣町取手市で分流しますが、我孫子市側からもその場所が良く見えます。 利根川を遡ってきたシロサケの第一陣が、そろそろこの地点を通過する頃ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.10.17 17:25:47
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