気仙沼湾大島 いろいろ と雑感
1月13日(水)先週あたりから、東京都のCOVID-19の医療体制がいよいよ逼迫してきたそう。医療の最前線に直面している医師の先生方の認識では、検査も病床も足りなくなり始めている。PCR検査も予約が満員で順番待ち、中等症病床も重症病床も隔離のための宿泊施設さえも順番待ち。調子が悪くなってからまともな医療が受けられるまでに、勿論全てではないのでしょうが、下手をすると10日以上も掛かった例があるそうですね。容体が急変してしまうと待機中にお亡くなりになる方も出ています。こうなってしまっては、グダグダ文句を言う前に自ら我が身を守るしかない。少しだけ不思議に思えることは、電車内やバス内での感染がゼロということですが。全員がマスクをしておしゃべりをせず、そして換気は良好という状況ではリスクは非常に少ないということなのでしょう。一方で感染経路不明の患者が増えているということも理解が困難なところですね。飲食の機会以外にマスクを外して他人と近くで会話をする場面は何か。たばこ部屋とか化粧室、更衣室などが考えられますが、特に要注意なのでしょうか。もっとも、マスクをしていれば完全にリスクフリーというわけではありませんから、一蓮托生と覚悟した相手以外とは、常に距離を保つという細心の注意が必要なのです。昨年の緊急事態宣言下では強調されていた言葉、三密回避とかソーシャルディスタンス確保とか、今一度大切にしたいものです。ところで、このところ政府高官と国民双方のリテラシーの欠如が目に付きますな。菅総理大臣が「午後20時以降の不要不急の外出は控えるように」とお願いすれば、「20時以前はOKなのか」と曲解する向きがあったりしていますね。発信する側も受け取る側も何だろうなぁ、と思ってしまいますね。元々緊急事態宣言の趣旨の一つは、朝昼晩に限らず不要不急の外出は自粛ですな。菅さんの説明も問題ではありますが、しばらくそのまま報道していたメディアもメディアですが、8時以前の外出は自由なのだと解釈する人が多いことも、何だかなぁなのであります。そして感染経路を正しく理解していれば、人との近接する接触を避けている限り、朝昼晩に限らず感染することも、させることも無いと分かるはずでしょう。この齟齬の原因は、明らかにリテラシーの欠如だと思われてなりません。発信者の発信内容が二転三転したり、発する言葉や態度に迫力が無いのは、恐らく発信者の心の叫びではないから。昨日の記者会見では福岡県を静岡県と言い間違いをしました。この様に、現行棒読みの上で度々言い間違える姿を見て確信に近いものになりました。1月7日の緊急事態宣言発出の会見の際には、国民の皆さんへのお願いの原稿を読み終えた後、これで私の「挨拶」を終わります、と締めくくられました。これは総理里大臣にとっては挨拶程度のものなのか。この他人事のような言い回し、何とかなりませんかね全知全能、全身全霊で国民の健康と暮らしを守るという信念は無い、と断じざるを得ないか。官房長官時代から朝昼晩と会食を繰り返し、識者などの考えを積極的に聴取していたという菅総理大臣。総理大臣就任当時は、人の意見を聞いて取り入れる、アンテナが高い人という好意的な解釈がされていましたが。これは本人の中に強固な信念があるという大前提があってのお話。そうでなければまさに付和雷同、他人の話で右往左往するだけではないか。しかも取り入れる意見は、自分にとって人気取りの良い所取りかだからCOVID-19対策が最優先の時に、ⅮⅩやグリーンといった、今そこかと思われる頓珍漢な答弁が飛び出してくるのでしょう。さて、受信する側も正常性バイアスという罠に嵌りがちです。正常性バイアスとは、ネガティブ情報に対して無視、軽視、他人事と処理する心の働きです。これ自体は誰でもが持ちうる、正常な防御反応と言えますが、過剰に働いてしまうと、災害時等には取り返しのつかない事態を招くこともありますね。若いから大丈夫、外出自粛の要請には応じない、感染対策をしっかりやっているから会食しても大丈夫、4人以下だから問題ないなどなど、様々な正常性バイアスに支配された行動が観られます。これは発信者である政府内でも起きているようですな。何が根拠かは分かりませんが、年末年始は新規感染者数が減少すると考えていたとか。これもまた正常性バイアスに支配されているということでしょうか。菅政権は発足以来、後手を踏むことが多いと批判されていますが、その根底には「何とかなるだろう」というバイアスに一貫して侵されているのでしょう。官房長官時代から拘られている携帯電話料金の値下げに関しても、5G普及、その後の6G開発の国際競争時代に突入しているところ、今となっては最早ちぐはぐな政策ではなかろうかと思わざるを得ないのです。確かに一般大衆には受けの良い話ではありましょうがね。今後の日本の産業政策、社会政策の芯の一つとしてⅮⅩを位置付けるならば、情報技術、通信技術も非常に重要な核の一つであることは論を待たないでしょう。その重要な核を担う情報、通信産業の体力を蝕む料金値下げは、国益全体を俯瞰して見ると、果たして取るべき選択肢なのか大いなる疑問です。それよりも企業に潤沢な資金を持たせて、産官学協力のもと、技術開発、インフラストラクチャー整備を早急に進め国際標準を勝ち取る道の方が良くないか。iモードの失敗を繰り返してはならないと思いますが如何書き出しが長くなってしまいましたが、ここまで写真の子たちは宮城県太平洋沿岸の北端、気仙沼湾に浮かぶ大島の野鳥たち。アカゲラ♂、カワラヒワ、ジョウビタキ♂の姿。5枚目の写真には三羽が同時に写っています。 なかなか珍しい画かと。アカゲラがいればコゲラもいます。先端部分の龍舞崎近くの景色ですが、立ち枯れた黒松が目立ちます。そのため、立ち枯れ木が大好きなアカゲラやコゲラが生息しているのです。3.11の大津波の後遺症かとも思ったのですが、真相はマツクイムシの被害でした。更新のための植林も進められていて、小さな苗木も目に付きます。松林の元には野趣あふれるお花が咲いていました。これはオニタビラコかな。ノコンギクの一種でしょうか。断崖に残る枯れ木にはシジュウカラの姿も観られます。 背景は海。海辺で見かけたのは初めてですな。ジョウビタキの♂。カワラヒワ。 単独でいました。 三列風切が見えませんがオオカワラヒワかも。カケスも「ジェー、ジェー」と煩かったですね。やはり少々悪人面に見えます。さて、本日の東京の新規感染者数は1,502人。先週の木曜日は2,447人ですからやや減少でしょう。これをもって直ちに減少傾向と言うことはできませんが、年末年始のお休み中、多くの方が節度有る行動をされた結果が即座に出てきたとすれば嬉しいのですが・・・。といっても、昨年の最高値が大晦日の1,337人ですから、決して小さな数ではないですね。先週は2,000人越えが三日続きましたから、この頃数に関して感覚がおかしくなっています。感染経路を追うと、やはり年末年始の行動に起因する例が出ているとか。飲食店での会食ではなく、友人とのホームパーティでの感染例が目立ちます。たとえ家族であっても、普段同居していない者はリスクが高いですね。GWやお盆の頃は帰省は危ないと喧伝されていましたが、年末年始はどうだったのでしょうか。当面、一都・二府・八県は2月7日まで緊急事態宣言下にありますが、この期間中に落ち着きを見せるのかどうなのか、かなり心配な今日この頃です。にほんブログ村アウトドアなんでもOKなんでもアウトドアトラックバック!アウトドア・薪ストーブ・キャンプ・釣り