2008-4、2008-5、2008-6
夢を与える主人公の女の子の心の動きがとても繊細に描かれていて、何だかとても切ないお話でした。周りの人間にちやほやされることにいつまでもなじめなくて、芸能界での自分をいつも演じているような女の子が恋をすることでここまで変わるんだぁ。芸能人っていつもこんな気持ちなのかしら?って考え込みながら読み進めちゃいました。I’m sorry,mama.桐野夏生さんの本は好きで、今まで何冊か読んでいます。この本の読後感はかなり重たい感じです。ある女(女性とかより、女って言い方がぴったり)悪行をたくさん働いていくという話の中に、幸せってなにとか母親は誰にとっても特別な存在なんだとか考えさせられることはいっぱいあります。それぞれのエピソードはかなりグロテスクなお話になっていました。乙女部部長最後にとても楽しい小説を・・・。白馬に乗った王子様を待つ主人公が恋愛とは、自分とは何かを乙女部を作り、その部長を務めながら、模索していくと言うお話。これはかなりハッピーなお話なので、疲れたときでも、さらっと読めます。実際、私は半身浴しながら二日で読みました。この本が一番お勧めかも