カテゴリ:つぶやき
今日はいつもと違う通学路で学校に向かった。 学校の隣の公園の向かいに今にも壊れそうな 小屋がある。そこに、今にも壊れそうな君が住んでいた。 私は一年の時から君をいつも見てた。 いつか骨が折れるのではないかと思うほど よたついて、いつか消えてしまうのではないかと思うほど 君は弱弱しかった。 でも通りかかる人は君に声をかけ、 素通りはしなかった。 年末あたりから、誰が見てもわかるほどに 君が弱っていくのがわかった。 何年かかけて、じっくり老いていく君を見るのは 正直辛かった。でも、その時は来た。 4月13日。 今日、その家の前を通ったときにたくさんの花束と 張り紙がしてあった。 「4月13日、亡くなりました。みなさんありがとうございました。。。」と。 通りすがる人たちは皆足を止めて、張り紙をみて 花を見ていた。 公園に咲いていたつばきの花を供えだしたのは 誰が初めたのだろうか。 桜が散る季節に君は去った。 公園の桜に包まれて逝った君を思いながら、 私は学校に向かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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