結婚記念日は鬼怒川温泉で(その4)の流れから
これでもかというくらいの美味しいお料理の数々に舌鼓した夕食
お腹も十分すぎるほど満たされて箸を置き、一呼吸ついた頃、
パパが隣に座っていた”あや”に「パパのバッグ、持ってきて」と声をかけた
”あや”に持ってきてもらったバッグを開けると、中からハガキ大のカードらしき物を取り出し
「はい、これっ」とぶっきら棒に、私に向けて差し出した
(いったい、何?)と訳が分からずに、それを受け取り、三つ折になったカードを開くと、
そこには私の名前が書かれた保証書が・・・・
そして、目に飛び込んできたのは、ロレックスの文字
瞬間、感無量・・・・・・・
私は言葉を失いウルウルときてしまった
続いてバッグの中から取り出し、パパから渡されたのはリボンを掛けられたチョコレート色の包み
「いつも苦労ばかりかけているから」と・・・・・・
そして「これからも宜しくお願いしますよっ」と言われたような気がするのだが
あまりの感激で、記憶が定かではない
本当に突然のことで、どれほど驚かされたことか
”あや”が生まれるその年に脱サラして、自営業の道を選んだパパ
あれから8年・・・・・・・
いろいろなことがあった
一匹狼になっての気負いからか、以前に増してのワンマンぶり
そんなパパの考え方や性格に対して、不満に思っていたこともあった・・・・・・
でも今回のことは、そんなことさえも全て帳消しにできてしまうほどの嬉しい出来事
パパに促されてドキドキしながら包装紙を開けると、憧れの王冠マークの箱がお目見え
そして、箱を開けると、その中にから立派なケースが
ケースを開けると、長年にわたって欲しくても手に入れられなかった、
夢にまで見た、まばゆいばかりのロレックス!
ロレックス オイスターパーペチュアルデイトジャスト ジュビリーブレスレット
もちろん、10Pダイヤ!
早速、腕にはめてみると、サイズもピッタリ!
このずっしりとした重みがたまらなく、夢ではないのだと実感させてくれる
この喜び、どう表現したらいいのだろう・・・・
後で聞いた話だが、私のためにロレックスの時計を購入しようと決めてからは、
種類が豊富なロレックスだけに、商品選びに、かなり苦労したらしい
パソコンで調べるも、共有で使っている家のパソコンでは閲覧履歴が残って
私にばれるかもしれないので、うかつには使えない
仕事で持ち歩いているノートパソコンを使い、クチコミなどでも調べて
ようやく購入する商品を決めたと思ったら、
昨年のクリスマス時期に、ほとんど出払ってしまったとのことで、どこの店舗にも在庫がない
我が家で頻繁に買い物している楽天市場ではこの商品を取り扱うショップもあったようだが、
やはり購入履歴に残って、渡す前に私にばれてしまうだろう・・・・
そんな中、取り扱っている店舗をやっと見つけ、売れてしまう前にと
渋谷にある、その店舗へと急いで走ったと言う
商品を決めてはいても、いざ実物を前に、今度はカラーで悩む
パパはホワイトゴールドで、どちらにしようかと散々迷い、ピンクゴールドを選んでくれた
店舗内のガラスケースの前で、コツコツと貯めてきたお金をカバンに忍ばせ、
仕事の作業着姿に身を包んで悩むパパの姿を想像したら、また胸が熱くなった・・・・・
今回の企画には子供達も一役絡んでいたとのこと
パパが「結婚記念日にママへにプレゼントを贈ろうと思うんだけど」と持ちかけ
”こうた”と”あや”は、自分のお小遣いの中からプレゼント代金の一部を出資をしてくれたそうだ
二人とも、ありがとうね!
今回の旅行を決めた直後には、プライベートではお財布と手帳くらいしか持ち歩かないパパが、
ちょっと大きめのショルダーバッグを購入した
そのバッグを見たときには、ちょっと大きすぎやしないかと思ったが、あまり気にも留めず・・・・
それも、私に見つからないように持ち運ぶために用意した小道具だったわけだ
パパは、結婚記念日当日を迎えるまで、”こうた”は大丈夫だろうが、
お喋りな”あや”が「ねぇママ~・・」と私にばらすのではないかとハラハラ過ごしてきたと言う
この日を迎えるまで、いろんな苦労があったんだね・・・・
素敵な演出をありがとう
コツコツと500円玉貯金をしてきて貯めたお金で買ってくれたのだろう
まだ結婚する前、一緒に買いに行ったパパのロレックスの時計は
毎日身につけているせいか、ベルトの部分が随分くたびれてきている
自分の時計を買い換えたかっただろうに・・・・・
定期的にしなければならないオーバーホールさえも4、5万はかかると言ってなかなか出せずにいる
それなのに私のために・・・・・・
心より感謝
私達が知り合ってからは、もうじき20年
今の私の歳から考えると半生を一緒に過ごしてきたことになる
結婚して14年目の結婚記念日は、私にとって一生忘れることができない、
最初で最後の(?)最高の結婚記念日となった!
いろいろな要素が重なって、より大きな喜びに繋がった今回の旅行
お世話になった鬼怒川温泉ホテル
館内の至る所にキメ細かな配慮、心遣いが感じられ、
担当してくださった客室係の仲居さんは、歳こそは若いが、マニュアル化された接客ではなく、
人情味のある心こもった接客で、私達をもてなしてくれた
忙しない日常から逃れ、いい景色を見て、温泉につかり、美味しいものを食べ、
最後は、思いもよらぬ素敵なサプライズもありで、
この上ない至福のひとときを過ごすことが出来た素敵な旅
いつか必ず、家族揃って、また泊まりに行きたいな
その時には”あや”も熱を出したこの日のことを、きっと思い出すに違いない・・・・・
パパありがとう!
とても内容の濃い充実した2日間だっただけに計6回にも亘って長々と書き綴ってしまいました