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こざるの宝箱 徒然日記

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2011年07月01日
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カテゴリ:日々のこと

 

”こうた”の中学校では、学校公開週間というのが年に1度ある
その期間(月曜~金曜日までの5日間)は、いつでも授業風景を見学することができるが、
小学校と違って、実際見に来る保護者は数えるほど・・・・・・
子供も「恥ずかしいから来ないで」と拒否したくなる年頃なのだろうし、
親も、中学生になってまでわざわざ見に行くまでもないだろうと。

でも私は、先週その学校公開週間に、トラオのママを誘って行ってきた
と言うのも、”こうた”から「授業にならない授業」とやらの話をチラホラと聞かされていたからだ

特にひどいのが音楽の授業だそうで、
生徒達は授業中に平気で立ち歩き、馬鹿騒ぎ。
それをヒステリックに叱りまくる先生。
叱る度に中断の連続で、授業は先に進まずとのこと。

「あれじゃ、真面目にやろうとしてる奴が可哀想だ。絶対成績落ちるだろうな・・・」と”こうた”は言う
こんな話を聞いてしまった以上、折角機会があることだし、見に行かないわけにはいかないだろう!

公開週間の最終日、昇降口から入ると目の前のテーブル上にはクラスごとの名簿が置かれていた
見に来た者はチェックを入れるようになっているが、
5日間もの期間があるにもかかわらず、来た保護者は極少数
平均してクラスで、4,5人?(それにしても少なすぎ・・・・)

トラオのママと、まずはトラオの教室に。
保護者が誰も来ていない教室内は、とても堂々と入れる雰囲気ではなく、
遠慮がちに廊下から覗き込むと、生徒達は普通に授業を受けていた
ざわつきや私語はあるにしろ、多分これが本当にごく普通の授業風景なんだと思う


しばらく参観した後、今度は”こうた”のクラスを見るために音楽室に移動
音楽室に着くより前に、すでに騒ぎ声が離れたところまで聞こえてきている耳
音楽室の後ろのドアの廊下から先程と同じように教室内を覗き込んだ

トラオママと顔を見合わせて、入学して2ヶ月ちょっとで、こんななの~ショック

それは、”こうた”の話していたことは決して大袈裟ではなく、
それよりも聞いていた以上、想像していた以上にすざましい授業風景だった
授業が前に進まないのも納得・・・・

数人で固まっておしゃべりをしているグループもあれば、歩き回る生徒もいる
先生が注意すれば、馬鹿にしたかのように屁理屈を言う生徒
「みなさん、わかりましたか?」の問いかけに
「そんな教え方じゃ分かりませ~ん」と何人かが口を合わせたように答える
「暑いから何とかしてよ~」と連発する生徒達に、
「このクラスは、本当に我慢できない子供達ばかりだね。被災地に入る人のこと考えなさい」と
呆れ顔で言う先生に対し、
「そんなの知りませ~ん」
「それが何か?」
「だから~?」と揚げ足を取ってばかり
終始その調子で、一瞬たりとも静かにならない教室

そんな生徒達の言葉に反応して、いちいち付き合っていたら、それこそ授業にならないと思う
生徒達の言葉で掻き消されないように先生の声も大きくなり、ページを前に進めていくが
この雑然としている中で、先生の教えは耳に入るはずもない・・・・
こうたを含め、数えるほどの生徒は真面目に授業を受けていたが、理解できていたのだろうか?
一見ベテラン風に見える女性教師は、ほとほと、このクラスに手を焼いていた

掻き回している生徒は数人と言うが、実際は大半の生徒がその雰囲気にのまれていた
”こうた”は後ろの席で騒いでいる生徒に
「うるせえなっ、静かにしてくれよっムカッ」と切れた口調で言っていたっけ・・・・・

まだ始まったばかりの中学校生活、
今からこれではこの先どうなることやら。先が思いやられる・・・・・・わからん


そういえば、数年前に家族で行った居酒屋で、
私の中学の時の担任の先生と偶然隣り合わせたことがあった
懐かしさのあまりに会話がはずみ、同席することに。

私の中学の頃は、生徒を思うあまり、教師が手をあげるということも珍しくはなかった時代で
悪さをして、私も先生に叩かれた事もあった・・・・
しかし、今のご時世、当時のように熱血教師になろうものなら、
「何か勘違いしてるんじゃない?」と言われんばかりに
自分の子供を棚の上に上げた非常識な保護者に、叩き上がられたりするそうだ

先生がポツリと言う

「あの頃と同じやりかたで、生徒に対応してたら教師なんて職業はとても続けていけない。
今の時代、教師なんてなるもんじゃないね・・・・」

やり切れなさは隠しきれず、言葉とは裏腹に見せた先生の笑顔は、とても寂しそうに見えた
(当時、先生は転任した中学で問題を起こし、謹慎中)


本音で生きていけるうちは、
本音を大事にしろ。
自分のほんとうの気持ちを
押し通せるのが若さなら、
若さのあるうちは、
行けるところまでそれを押し通してみろ。
無理に悟ったようなことをしなくていい。
ものわかりのよすぎるオトナは信用できないが、
ものわかりのよすぎる若造は寂しいではないか...。
(重松清 あすなろ三三七拍子より)


ある意味、今の時代を生きる子供達が可哀想な気がしてならない
私達の時代は、教師と生徒が熱くぶつかり合い、もっと情熱的で自分に正直に、
そういう時代を生きてきたからね・・・・・・






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最終更新日  2011年07月02日 10時34分02秒
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