ITサービス/佐藤博子
ITサービス日経文庫ITサービス第一章 ITサービス業界とは 企業側からみると、SI開発が黒字すれすれでも、その後のサポート、保守サービス、外注で利益を確保するのが最近のビジネスモデルです。 業界を分析する視点の1つは営業利益率による分析です。 更に二極化が進む。優良SI企業は売上成長から利益成長に戦略をシフトしています。将来は業界全体がコモデティ化し、低利益に陥るのではないかと見方があります。 戦略の見直し 最近のSI業界のトレンドは、経営戦略の見直しです。今後の生き残りを考えて大きくギアチェンジ、もしくは設備投資を行なっているSIベンダーは少なくありません。 プロジェクトマネジメントオフィスの設置 人手不足による単価の上昇第二章ITサービス業界の焦点 プロジェクトマネージャーを含むシステム・エンジニアなどの技術者は国内で約1.5万人から2万人も足りないといわれています。 平均年収ランキング NRIでは1,079万円です。 最近の傾向としてはPL、PMを務められる人材がいないという声を耳にします。 コンプライアンスが新たなビジネスチャンス第四章 主要企業の動向 NTTデータの下請け企業は500社に登っている 新日鉄ソリューションズは営業部門と技術部門の両方における人材不足です第五章 ITサービス業界の将来 仕様書に基づくソフトウェア開発はオフショアの対象になり易いのです。 システム全体の構築から、「共同利用システム+個別カスタマイズ」となり、より少ない工数で大規模プロジェクトを実現することが可能になります。 NECは携帯電話用のソフトなどの開発をインドの現地合弁会社で行なっています。