万、已むを得ず/幸田真音
万、已むを得ず [ 幸田 真音 ]価格:2,090円(税込、送料無料) (2024/10/6時点)楽天で購入アマゾンへ行く序章 偏流□ 引き受けた限りは、中途半端は許されない。第一章 祖父と父と□ 社会と人間の研究を志すなら経済学部へ第二章 自由を求めて□ ルーブルは、偉大な先人たちが、その作品を通して語りかけてくるものを、もっと正く深く受け止めるだろうに。□ 欧州にいるあいだに、みずからの感性を磨く必要がある。□ 天を怨みず、人を咎めず、下学して上達す。我を知る者はそれ天か□ 見ている人は見てくれている□ 辛いことばかりが続いた日々の中でも、点は必ず一筋の光を用意してくれている。第三章 向き合う世界□ 銀行というものは、それだけ人々の生活を根本から支えているという証左であり、信用というものがいかに大事かということである。□ あれだけ混乱していたなかで、あの佐々木勇之助頭取だけは、どんな場面でも泰然として、いささかも動じなかったことだ。□ 支店長の決意は、しっかりと敬三に伝わった。だったら彼を信じる他ない。責任は自分が取るということであり、それは敬三にとっても覚悟の上だ。□ 偉くなるのは生徒だ、先生ではない第四章 戻れない道□ 最後まで燻っていた心理的な抵抗や、本当にこの道しかないのかという疑問にも、あえて一切に封をしたのである。第五章 決断 金融緊急措置□ あきらめたら、その時点ですべてが終わる。□ 陛下がこうおっしゃった。「今のこの時期、自信があってやる人がこの日本にはいますか。おそらく誰も自信なんかないでしょう。だけで、自信がなくてもやらねばならぬのが、いまではありませんか」とね□ 揆一は見えない先の、そのまた先まに目をやらないといけない。と訴えたかった□ 返すべき借金は返すという姿勢が原則にならないと、世の中の秩序というものが消えてしまう。政府の信用も失います。□ ウォー・ダズ・ノット・ペイ。戦争なんかして得るものはない□ 納税した人間が悔しい思いをするような、正直ものが馬鹿を見る結果だけはしたくありませんから□ 未来の国民に無責任にツケをまわすことだけはしてはいけない終章 万、已むを得ず□ 人間の基本的な営みである「経済」も、またその欠くべからず道具である「通貨」も、一部の人間の手によって、思い通り完璧に御すことなど本当はできはしない。⭐️こちらもどうぞ幸田真音さんの本 私の読んだ一覧サイト