カテゴリ:情報社会
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誰もが未来を案じるべきだ。そこで残りの人生を過ごすことになるのだから。 序列 自由な表現と自由な情報の流れを可能にする 新しい力・インターネット □ 誰もがリアルタイムの情報を、誰かに頼らず、じかに所有、開発、発信できるようになったのは、今回が初めてである。 □ 独裁政権は、新たにつながることで第五の権力を手にした国民統制、抑圧、感化しにくくなり、民主国家は、今よりずっと多くの個人、組織、企業の声をくみとった運営を迫られる。 □ 未来の世界は、少なくとも路上は、今より安全になる □ 多次元な世界を最もうまくわたっていける者が、未来の世界では優位に立つのだ。 第2章 アイデンティティ、報道、プライバシーの未来 □ フェイスブック、ツイッター、グーグルプラス、ネットフリックス、ニューヨークタイムズ電子版など、あなたの持っているアカウントのすべてが、あなたの「公式プロフィール」に紐づけられたら、いったいどうなるか想像してほしい。 □ 子供はオンラインでは身体的成熟を持たずに、一足先に多くを経験してしまうため、性教育より先にプライバシーとセキュリティの教育が必要になる。 □ 私たち自身の時代を方向づけ、未来の世代に情報を与えるために、記録をできるだけ多く集めなければならない。 □ 真実を追求し尊重する人は誰でも、記録にできるだけ精通し、記録の削除を阻止し、世界中の人々が利用、検索しやすいようにすることをめざさなくてはならない。 □ 現在主流の報道機関が、世界のニュース報道で遅れをとるのは、火を見るよりも明らかだ。 □ コンテンツの一貫性や確かさより、知名度が人気を押し上げるのだ。 □ 政府はより正確な知識や情報をもとに、プライバシー、セキュリティー、ユーザー保護といった問題で、率先して議論を進めていくだろう。 □ 写真であれ、音声、IPアドレスであれ、まずいときにまずい場所で記録されれば、不必要注目を浴びてしまう。 □ P2P技術には多くのメリットがあるものの、まだインターネットほどの規模と利便性を兼ね備えているわけではない。 □ 将来は、市民がインターネットに頼らずに、連絡を取り合えるようになるのだ。 □ やがて、「誰が仮想アイデンティティを、ひいては市民自身をコントロールし、影響を与えているのか」という問いが加わるだろう。
第3章 国家の未来 □ インターネットはいろいろな意味で、指導者不在の無秩序な世界という、国際関係論の古典的仮説が現実化したものといえる □ 不干渉の中立的スタンスは、現実世界の方が維持しやすい。仮想空間はこのモデルを非常にややこしくする。なぜならオンラインの活動をコントロールしているのは、民衆だからだ。 □ 現代は拡張の時代であり、経済的地歩を世界に拡大しようとする中国などの新興超大国は、デジタル産業スパイ行為を通して、成長力を大いに高めることができる。 第4章 革命の未来 □ 仮想空間は、意義を唱え、運動に参加する新たな手段となるだけでなく、革命を志す人たちが身を守る手段にもなる。 □ 暴走する部外者と幅広い未来 □ 一日中ネットを徘徊し、ただスリルを感じるためだけにオンライン抗議運動に参加し、扇動する人たちだ。 □ 優れた政治指導者の資質は、情報技術とは何の関係もない。 □ まず知名度がぐんと高まり、次にそれに見合った実体的な支持や信頼、経験を築く必要性が生じるだろう。 □ 仮想囲い込み戦略で難しいのは、ただのガス抜きをしているだけの人たちと、本物の反対勢力を、オンラインで区別することだろう。 □ オンラインでつながる国が増えるにつれ、抗議運動やデモを広めることは容易になる。 第5章 テロリズムの未来 □ 誰もがテロリストになれる時代 □ 生活の質を向上させるために、コネクティビティを高める以上の手段があるだろうか □ コネクティビティが雇用創造につながれば、こうしたすべてがより受け入れやすい環境ができるというのは、いうまでもない。 □ 部外者はコンテンツを開発する必要はなく、ただ、空間を提供するだけでよい。 □ オンラインでは監視の目が増え、より多くのやりとりが記憶され、老練なテロリストの慎重さをもっても、完全に隠れることはできなくなる。 □ サイバーテロリストは、都市の日常機能すべてを麻痺させることができる。 第6章 紛争と戦争の未来 □ 歴史的な外因性の力が、たとえば共感、道徳観念、理性、自制心といった(私たちの)平和的な動機を促し、私たちを暴力から引き離し、協力と利他主義に近づける □ コンテンツ消去とアクセス制限という戦略は、国家だけのものではない □ コネクティビティが未来に紛争をもたらす2つの影響 1)オンライン群衆(クラウド)んお集合知 2)証拠となるデータの永続性 □ 紛争地に暮らす人々にとっては、クラウドストレージを利用できるからこそ、データの永続性が意義のある、重要なものになる。 □ 現時点でアメリカ軍の軍用機の31%が無人機で、2005年の5%に比べて劇的に増加している。 □ 「自動化された戦争」は、深刻な脆弱性と新たな問題を招く 第7章 復興の未来 □ 将来はどんな場所にいる人も、音声通信より、データサービスを利用するようになる。 □ 「市場と需要、顧客、機会を育ててこそ、事業はますます成功するのです。 □ 国民自身による主体的な取り組みだよいう意識がなければ、または少なくとも国の政治経済目標に見合ったものだよいう認識がなければ、どんな計画であっても失敗する可能性が格段に高まるのだ。 □ 大規模な紛争や自然災害のあとには、必ず、「新参者」が殺到する。 □ 国家の体制や破壊によって、新しいアイデアが生まれ、受け入れられるようになる。 □ 人は経済、安全、社会的欲求が満たされていないとき、携帯電話に向かいます。それは、携帯電話がわが身を守る唯一の手段だからです。 □ 未来の政府は、そうした元戦闘員には銃を手放すインセンティブとして、スマートフォンを与えるだろう。 □ 情報通信技術とコネクティビティの広がりを懸命に利用すれば、私たちは復興のプロセスを速め、人々に情報と力を与え、そして前よりも暮らしやすく、強靱で、回復力に富む社会を築くことができる。 終章 私たちの結論 □ 私たちの未来の世界 1)技術はそれ自体では、諸悪を解決する万能薬にならないが、賢明に利用すれば大きな違いを生むということだ 2)仮想世界は既存の世界秩序を覆したり、組み替えたりすることはないが、現実世界でのあらゆる動きを複雑にしていく。 3)国家は2種類の外交政策と2種類の国内政策を、」つまり仮想世界と現実世界とでそれぞれ異なる政策を実行することになる。 □ 出会いと好機が重なるところには、無限の可能性がある。 □ 世界中の人たちの生活の質を高めるには、コネクティビティを通じて出会いを広げ、テクノロジーを通じて機会を生み出していくのが一番である。 □ 人々にアクセスを与えたら、あとは彼らに任せよう。 How Google Works 私たちの働き方とマネジメント(1) How Google Works 私たちの働き方とマネジメント(2) How Google Works 私たちの働き方とマネジメント(3) 第五の権力/エリック・シュミット お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/03/15 03:28:24 PM
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