カテゴリ:経済小説
プロローグ □ プロのレーサーの他に、自動車会社のテストドライバーも走るんだよ。車の限界を知るためにハンドルを握るんだ。どれだけ早く走ったらクルマは故障するのか、命懸けで確認する。 第一章 豊田喜一郎 □ 障子を開けてみよ、世界は広いぞ □ 父が欧米視察に出た時のことを思い出す。出発前と後でまるで人が変わっていた。それほど衝撃と熱気が欧米にはあるのだ。期待が膨らむ。 □ 堂々と自分がすべきことを遂行するしかないのか・・・。 □ 道を作るのかレールを敷くのか。自動車の普及次第だな。 □ 国というのは、圧倒的労働者が豊かになって初めて大きく経済発展するに違いないんだ。 □ 目先の利益ばかり追求することで、社会への奉仕の気持ちを忘れ、技術革新を怠ったからだ。 □ とにかくやってみよ、試してみよ □ こういう新しい事業は、圧倒的なリーダーシップを持った一人が陣頭指揮を執って目標に向かって突っ込んでいくべきなんです。今や船頭多くして船山に上がる状態です。 □ 経理部が夢を見たら終わりだ □ もう自動車作りは、あなたひとりの夢じゃないんだ! □ 山の別荘とか海でモーターボートでも浮かべて涼んでいるような人が、夏は灼熱地獄の試作工場で汗垂らしてみんなと作業してくれた。現場のみんなは裏で泣いて感動してたんですよ。 □ 確かに君の代わりはいる。だが君ほどクルマが好きな人は他にいない □ 全てを正直に顧客に話すんです。話した上で買ってくれる人を探します。 □ 俺はこのG1型トラックを買うんじゃない。あんたの心意気、つまり日本人の危害を買うんだ。だんばれよ!どんな故障がこようが、どんとこいだッ 第二章 豊田章男 □ 上を目指している方が楽なのかもしれない。上がり詰めてからの、落ちるかもしれないという恐怖は計り知れない。 □ 仲間っていいよな、ほんと。 □ 豊田家潰しはもう始まっていたのよ 第三章 トヨタ倒産危機 □ テストドライバーは試す必要がある。士別のテストドライバーはこんなつるつるの走行路で時速100キロ以上は出してテストするんです。 □ 下戸でもないのに、なぜ俺たちと飲んでくれないんですか。もうみんな仲間じゃないですか。 □ これからレースだ。緑の地獄を舐めるな。売り上げのことは一旦忘れて、レースに集中しろ □ よし、楽しんで走ろうな □ ドライバーの拍動がそのままエンジンに伝わるんだ □ 自動車会社で働くということは、クルマを作る責任と、クルマが事故を起こすかもしれない責任の両方を担うということじゃないか。 □ 組織の前に人間だろう! □ 欠陥隠しなどをしていないと納得してもらうには、誠心誠意対応している姿を見せる他ないんだ。 □ やっと、トヨタのために死ねる日が来たのだ □ 章男は創業期の人々の思いを胸に、まっすぐ前を見据えた □ 判断をより現場に近い人間がするというのは、当然のことと思います。 □ 私も1600人のトヨタの子と共に、トヨタ丸を降りるよ。トヨタ自動車工業の社長を辞任します 第四章 旅の終わり □ 俺は命懸けでトヨタで働く エピローグ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024/06/28 12:23:33 PM
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