from Prague   夢に見る街

2005/10/23(日)21:53

格変化しちゃう名前

音声(3)

高校時代の友人に、一年ぶりくらいに会った。この前会ったのが去年のクリスマス前だったから、正確には10ヶ月ぶりくらいか。 友人、といっても彼女は7つ年上で、高校に入ったときからずっとロールモデルとしていたような人だ。私が音声学(というか英語)の道に進んだのにも、少なからず彼女の影響があったと思う。 私の研究の話とか、彼女の仕事(英語関係)の話とかしているうちに、外国語で名前を呼ばれたら、という話題になった。 私の本名は、”は”で始まる。そうすると、たとえばフランス人にとってhの音はこの上なく母音に近いものだから、「あやめ」でも「はやめ」でもたいした違いはないわけだ・・・嫌だ!!! 英語ではなぜかある一定のリズムにしたがってアクセントを置きたがるから、「あやめ」になる・・・可能性が高い。 チェコ語は、母音が日本語とほぼ同じだし、第一音節(一つ目の文字、と考えてください)にアクセントが来るから、呼ばれてもほとんど違和感がない。問題は、格変化しちゃうことで。”あ”段で終わる私の本名は、呼ばれるとき(5格/呼格)では”お”段になる。まあ、馴れればそんなものか。 やっと本題に戻ります。友人の名は「ナツコ」という。英語人には「ナチューコ」と呼ばれてしまうちょっとかわいそうな名前。チェコ語では格変化しないよ。良かったね。・・・でも、文中で使われるほかの変化では? ―oだから、中性名詞と同じにやっていいんだよね。 ・・・・・・[格変化思い出し中]・・・6格kだから軟音になって、―eがついて・・・? あれ、発音できない。「ナツチェ???」 ・・・・・・[あわてて文法書取り出し中]・・・ああそうか。語幹松の子音がkなら、軟音化せず、後に続く母音はuなのか。”「ナツク」と一緒に”旅行できるんだ。良かったね。ひとまず、自分の名前と認識できる程度の変化で。 ひとつ勉強になりました。

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