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しげぞーの他人には厳しく

素敵なパトロンを紹介してくださいよ

素敵なパトロンを紹介してくださいよ 2003年5月29日(木)


 あれは7~8年前のことだったろうか。
 昨日紹介した編集長と作家の先生、編集のアルバイト、他1名、そして私の5人が中山競馬場で落ち合った。レースは皐月賞という名の大きなものであったことは覚えているが、何が勝ったときかは覚えていない。当時は大レースといえば大抵競馬場で観ることにしていたから、皐月賞もほぼ毎年観ており、どのレースか記憶がおぼろげなのである。
 そのときは作家の先生も編集長も馬券で随分儲けたはずで、レースを見終わってから競馬場近くのお店で軽く一杯、京成本線のある駅の近くまで歩き、そこでまた盛り上がった。
 店を出たのはもう9時か10時近かったろう。電車で都内まで帰るのもしんどいということで、船橋からタクシーに乗り、新宿方面に向かってもらうことにした。編集長と作家先生の提案である。タクシーに5人、運転手を含めれば6人と言うから無茶ではある。しかし酔いも手伝った5人の乗客は運転手にうんと言わせ、高速経由で新宿へと向かう。そんな窮屈な状態なら電車のほうが楽だとも思えるが、なんせみんな酔っている。そんなところまで頭が回らない。
 ここで断っておくが、編集長も作家先生も馬券は得意なのである。先生は歴史関係が専門でありながら、競馬の本も何冊か出しており、編集長は今は競馬予想の仕事を稼業としている人なのである。しかしどちらもここ一番でついていない印象がある。だから馬券で勝つことまではそれほど珍しいことではないが、全てうまくいくとは思えず、なんだか嫌な予感はしたのである。
 案の定、私の予想は当たる。高速に乗った途端、事故渋滞に巻き込まれタクシーが動かない。しかも車には6人が乗ってギュウギュウ詰め。そんな状態で約3時間も高速で足止めを食らったのである。救いは私の隣がむさ苦しい編集長や作家先生ではなく、編集のアルバイト嬢だったことか。しかも私も彼女も細身である。細くて良かったと心底思ったことが昨日のことのように思い出される。
 そんなことがあってから私は彼女を贔屓にした。取材や特集のアドバイスをしたこともある。とっておきのお店で御馳走したこともあれば、ライブハウスなどへも行った。今は女性タレントとしてTVなどに出るスポーツ選手と自宅へ遊びに来たこともある。
 そんな彼女がしばらく前にライターとして独立し、活躍するようになった。実に喜ばしいことであるが、最近取材に訪れた彼女とバッタリ会うこととなった。彼女曰く「しげぞーさん、パトロンを見つけてこれはっていう、いい本をまた出しましょうよ。」
 もちろん彼女のそれは純粋に後援者という意味だが、パトロンなんて言われると思わずドキッとする男心が彼女は未だにわからない。





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