2006/07/14(金)23:24
母乳栄養は胃腸感染症やアトピー性湿疹に効果がある!?
母乳栄養は胃腸感染症やアトピー性湿疹に効果がある!?
うちのママもいよいよ臨月でして、いよいよ今日の受診で骨盤内に頭が下がってきたとのこと。久しぶり(9年ぶり)におさらいで勉強しているところです。
2001年にJAMAで報告された、母乳の効能に対する初の無作為化臨床試験から
母乳栄養の乳児は、有意に胃腸感染症およびアトピー性湿疹に罹りにくいことが示された。また、治験で使用した実験的な介入が、被験者らの母乳授乳期間と程度を有意に延ばし、将来的には母乳プログラムのモデルとなることが示されたもの。
多施設無作為化対照臨床試験では、ベラルーシ共和国の母親と乳児17,046組を2群に分けた。介入群はWHOとユニセフが推奨する「乳児にやさしい病院(Baby-Friendly Hospital Initiative;BFHI)」を参考にした実験的な介入を受け、残りはコントロール群として標準的ケアを受けた。介入群は、母乳栄養の開始、維持を目的に医療従事者が母乳管理の訓練を行った。
胃腸感染症のリスク
介入群の乳児は、対照群と比較すると胃腸感染症のリスクが40%減少した。
アトピー性湿疹の発生
アトピー性湿疹の発生は介入群で46%減少した。
気道感染症のリスク
気道感染症のリスクでは差が認められなかった。
母乳栄養の維持は
介入群の乳児は、対照群に比べ、1年間のうちどの段階でも母乳栄養で育成される傾向があり(19.7% vs 11.4%)、特に生後3カ月の時点で母乳栄養の授乳が有意に高かった(43.3% vs 6.4%; P