カテゴリ:お店にて
お客さまと雑談をしていたら、その方の前職が、
とある飲料メーカーの「香り」の検査をすることだと 教えてもらいました。 例えば、同じ緑茶飲料を、いくつかの工場で作っているのですが、 それぞれの工場で違いがないかを確かめ、 いつも均一の品質になるようにしているのですね。 一度、お茶の中にかんきつ系の香りがあるのに気づいて調べてみたら、 隣のラインのジュース飲料の香りが移っていたとか。 そういう場合は、その日出荷したものはすべて破棄、だそうです。 確かに、一般に出回ってお客さまからのクレームから発覚し、 それがニュースとなったら、信用に関わります。 企業というのは、厳しい品質管理をしているんだなぁと しみじみとそのレベルの高さと厳格さに驚きました。 けれど、大変なのはその仕事をしている人です。 「香ること」が仕事ですから、 香水をつけるどころか、化粧品もすべて無香料。 入浴も朝晩義務付けられています。 ランチに、ニンニクの入ったパスタなんてご法度。 香りに敏感になっていますから、 電車に乗ると、すごく遠くの席の人の服が、 生乾きであるのも異臭としてとらえてしまうんですねf^^;。 いい香りはそれほど気にならないのですが、 異臭にはものすごく敏感になるそうです。 喫茶店の食器というのも、たいてい食器洗浄機で洗われていますが、 他の食器についていた生クリームが、洗浄液の中で蔓延したんでしょうね、 コップで水を飲もうとしたら、古い乳製品の匂いで飲めないことも あったそうです。 それも、けっこう有名なお店で! 逆に、とある有名スーパーのコールスローサラダを食べたら、 クレゾールの匂いに気づいて、調べてもらったら、 「確かに!」ということが分かり、 そこの洗浄ラインの見直しに役立った、ということもあったそうです。 でも、人とすれ違うたびに、柔軟剤のメーカーが分かってしまうのも 疲れるもの。 それにやっぱり「体力勝負」のお仕事なので、 「これ以上は続けられない」と、 ほかの仕事に移られたそうなのですが…。 絶対音感がある友人が、 「どんな音でもドレミが分かってしまうのでウザい」 と言っていたことがあるのですが(笑)、 香りも、敏感だといろいろなことが分かるんですね~! 人間の能力ってすごいなと思います^^。 「すごいけど、大変そう!」と思われた方は、押してみてくださ~い!↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年01月15日 09時52分28秒
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