先日、飛行機の国内線の地上業務をして2年、
というお客さまがいらっしゃいました。

空港の職員さんは美人でスタイルがいい人、
というイメージがあり、お客さまもそうだったのですが、
ものすご～い肉体労働なのだそうです＾＾；。

立ちっぱなしで、荷物の受け渡しもする受付業務、搭乗口での業務。

さらに乗り遅れそうなお客さまがいらっしゃると、
その荷物を持って、一緒に走ることもあるそうです。

セキュリティーチェックをしてゲートラウンジに入ったのに、
搭乗時間になっても搭乗口に来ない方は、
係員総出で捜索することも。

飛行機は分単位のスケジュールで動いていますから、
出発が遅れたりすると、何百、何千人にも影響が出るので、大変です。

けれど、困ってしまうお客さまも多いとか。

普通、セキュリティーチェックが出発時刻の15分前、
搭乗口に行くのは出発時刻の10分前、と言われているのに・・・。

2分前とかに来られて、押し問答をする方もいるようです。

「まだ、係員がいるじゃないか、飛行機もそこにあるじゃないか」
と言われても、出発時刻というのは、飛行機が動き出す時間。

それまでに乗客管理を終えて、気密ロックを閉めて、
等々の手続きがありますから、
それをまたやり直すとなると、出発が遅れてしまいます。

お客さまの自己都合で乗れないのに、
それが最終便だと、
「ほかの空港でも乗り継げるなら、その便を手配せよ。
　もちろんその飛行機代、そこから自宅までのタクシー代もそちらもちで」

という、まるで、「居直り強盗」みたいな方もいるそうなのですね＾＾；。

もちろん、その要望は受け入れられないのですが、
「お金を払っているのだから、それくらいやってくれるもの」
という気持ちが強いのでしょう。

もちろん、たいていのお客さまは、
時間前にちゃんと来て手続きを済まされるのですが、
こういう方も毎日のようにいらっしゃるようです。

空港でさまざまな人を見ているお客さまですが、
日々の大変さを癒してくれるのが、
「ありがとう」と言ってくれる、乗客の声なのだそうです。

搭乗口で、係員の方に声をかける人というのは、
10人に一人もいないそうなのですね。

だから、よけいに嬉しいそうです。

よーし、これから飛行機に乗る時は、
もっと心を込めて、係員の方にお礼を言おう！
としみじみ思いました（笑）。

お店をやっていると、普段はご縁のない方とお会いできて、
色々なお話を教えていただけるのも醍醐味の一つですね＾＾。

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