お店には、愛するペットを失くされた、
「ペットロス」の方も来られます。

「ワンちゃんとダンナさんと三人で日向ぼっこをしている、
　そのときの至福が、もう返ってこないかと思うと・・・」

その至福感は、旦那さまと二人では得られないんですね＾＾；。

ペットでないとダメなのはなぜか。

他のお客さまのお話を聞いて思ったのが、

「ペットは裏切らない、絶対的な愛情をくれるから」

です。

人は、パートナーであれ、親兄弟であれ、
裏切られることがあります。

けれど、犬のように忠誠心の強いペットは、
絶対的に慕ってくれるのです。

その安心感。必要とされている気持ち。

それが、えも言われぬ充足感と至福感を呼ぶ、
脳内モルヒネを出すようです。

脳内モルヒネですから、「また欲しい」と思います。

けれど、ペットを失くしたら、得られません。

だからその喪失感、空虚感に悲しくなってしまわれるのです。

けれど、同じペットはもう返ってくることはありません。

だから、別のペットを飼うことで、
空虚感が満たされる場合もあります。

また、何かをすることで満たされる場合もあります。

お客さまの場合は、旅行とバイオリンを習うことが
したくなったそうです。

バイオリンは、犬がいたころは、その音が嫌いだったようで、
結局諦めたとか。

また、ペットがいたら、旅行はなかなかできません。

「これはもう、ワンちゃんからのプレゼントですよ！

　アタシがいたら、バイオリンも旅行もダメだし、
　アタシがいるだけで満たされちゃうでしょ。

　だからこれからは、できなかったことをして。
　新しいことをやって。

　そう言っているんですよ！」

「・・・そうかもしれません。
　いたら、ずっとこのままでいいと思っていました。
　失くしたからこそ、始める気になったんですよね。
　赤ちゃんも欲しくなってきました・・・」

脳内モルヒネと呼ばれる、脳内ホルモンが出ると、
強烈な至福感があります。

だから人は、また同じ感覚を得ようとします。

それは同じことでも得られるでしょうが、
それを失くして、新たなものを得ようとすることも、

「さまざまな経験をして、魂に伝える」

という人生の目的を推進するための、
仕掛けの一つなのかもしれません。

「心から自分を満たしてくれるもの」
「何ものにも脅かされない安心感」

お客さまの心が満たされて、
また幸せな気持ちを取り戻されるのを、
祈っております！

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