カテゴリ:想い
あれは、数か月前のことでした。
気になるイベントがあったものの、 東京まで出向くのがなんだかおっくうで、 「仕事が入ったらをそちらを優先しよう」 と思ったものの、入らず、 当日の朝、何か「どうしても行かねば!」という気になって、 参加したイベントがありました。 とてもいいイベントだったのですが、 あの、「どうしても感」はこのためだったような気がしなくて、 「他に何かあるのかな?」と思っていたとき、 電車で、大学の公開講座の告知を見かけました。 「こ、これだ!!!!」 そう思ったのが、昨日、 明治学院大学横浜キャンパスで行われた、 作家・宮部みゆきさんの講座です。 宮部みゆきさん。 今、ドラマでも放映している 「火車(かしゃ)」、 直木賞を受賞した「理由」・・・。 社会派のミステリーだけでなく、 時代小説やホラー、ファンタジーなども手がけられる、 今の日本を代表する作家さんです。 私も以前よく読んでいて、 「どれを読んでも外れがない!!」と 敬愛している方。 宮部さんが、なんと隣町にいらっしゃる!! 調べてみると、隣町からバスで行くキャンパスは、 ウチから自転車にして約40分ほどの距離。 「バスは時間が読めないからな~」と、 地図を調べ、自転車で行くことにしました。 途中の地名に「赤坂」というところがあり、 「横浜に赤坂があるなんて。ウフフ」 ・・・などと思っていたのですが、 思いっきり長い上り坂で!f^^; 着いた時にはへとへとでした(笑)。 500人入る教室で、事前申し込みなしの先着順。 前の方の席に行きたいな~^^と、 45分前に到着したのですが、 その時点ですでに受講番号「99」。 なにげに、ぞろ目です(笑)。 来場の方の年代層は、5、60代が中心でした。 デビューされて25年ということですので、 長年のファン、時代小説のファン、 さらに夕方(16:45~)に外に出てこられる余裕があるのは、 その年代なのでしょうか(笑)。 でも、前の授業が終わるまで教室には入れないのですが、 35分、文句も言わず、じっと立って待っているのですから、 すごいですよね。 ようやく教室が空き、宮部さん側の前から2列目を確保! 教室は満席で、立ち見の方もいらっしゃいます。 わくわくしながら登場を待っていると・・・。 うお~!宮部さんですよ~^^。 小柄で細身で、ちょっと高めの可愛い声でいらっしゃいます。 教授の原武史さんのインタビューに答えるような形で、 「下町」を描き続ける理由、 松本清張など、先人の作家たちへの思い、 震災で何を感じたか・・・。 さまざまなことを話してくださいました。 震災のとき、宮部さんは、 「自分のマンパワーのなさ」を痛感されたそうです。 腰が弱いので、高齢のご両親のところに ものを運ぼうとしてもすぐに疲れてしまう。 地震を感じると、動揺してしまう。 物資が不足すると、すぐに日常生活が滞ってしまう・・・。 「生きる」ということについては、 人一人の力は、ひ弱なものです。 けれど、その中で自分にできることは、 「面白い小説を書くこと」 と、連載の原稿を書き続けたそうです。 「自分にできることをする」というのは、 大切なことですよね! 最後の30分は、質疑応答の時間でした。 全部で10名ほどが質問できたでしょうか。 わっ、私も思い切って手を挙げてみましたよ!!(照) 嬉しいことに原先生が当ててくださって、 「宮部さんは、ミステリーやホラーなどいろいろなお話を 書いておられますが、そのアイディアはひらめかれるのでしょうか? それとも何かからネタを見つけられるのでしょうか?」 と質問をさせていただきました。 私も創作する身として興味大です! 宮部さんのお答えは、 「短編などの場合で、締切が迫っているときは 『神風』が吹くことがあります」 とのこと! きっと、その間に蓄積されていたさまざまなことが、 「書かねば!」というときに、アイディアとなって わき出るのでしょうね。 ちなみに、質問者の特権は、ご回答いただくときに、 顔を見てくださることです。 おお~~~!宮部先生と目と目が合ってしまいましたよ! 大感激です!!(≧▽≦)ノ 至福の1時間半でした。 しかも帰り道は下り坂なので、ラクラクです(笑)。 昨日は、午前に山のお手入れに参加して、 大好きな方々にもお会いできたし、本当に幸せな一日でした^^。 「宮部さんの作品、好き!」という方は、押してみてくださ~い!↓ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年11月16日 09時41分33秒
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