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カブトムシダイエット

カブトムシダイエット

念ずれば花ひらく

念ずれば花ひらく


念ずれば
花ひらく

苦しいとき
母がいつも口にしていた
このことばを
わたしもいつのころからか
となえるようになった
そうしてそのたび
わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ
ひらいていった


かなしみ


かなしみは
わたしたちを強くする根
かなしみは
わたしたちを支える幹
かなしみは
わたしたちを美しくする花
かなしみは
いつも枯らしてはならない
かなしみは
いつも湛えていなくてはならない
かなしみは
いつも噛みしめていなくてはならない





朝 夕


かなしさを
かなしさとせず
さみしさを
さみしさとせず
み手に抱かれ
生きてゆく
一燈の下
一輪の部屋
朝の鳥鳴き
夕の虫鳴く



たんぽぽの魂


踏みにじられても
食いちぎられても
死にはしない
枯れもしない
その根強さ
そしてつねに
太陽に向かって咲く
その明るさ
わたしはそれを
わたしの魂とする



一心

限りある命だから
蝉もこおろぎも
一心に
鳴いているのだ
あんなに
一心に
咲いているのだ
わたしも
一心に
生きねばならぬ





感動して
涙がでるということは
なんていいことだろう
軽い体になり
血が清くなり
素直な心になり
生きていくことが嬉しくなる
ああ
南無光明無尽の涙よ




人間バタバタして過ごしていると
何の声もきこえなくなる
風の声
石の声
木の声
川の声
大地の声
地球の声
星星の声
みんな声を出して
呼びかけているのに
何の声も耳に届かず
ただカサカサと生きている
そういう
淋しさ
虚しさを
ほと感じませんか



生きていく力
詩を作り続けてゆく力
痛みに耐えてゆく力
弱さに打ち勝ってゆく力
世のため人のためになる力
そういう力を
授け頂くために
大宇宙の生命が
一番充実し躍動している
混沌未明の刻に座し
夜明けゆく天地の力を
吸飲摂取して祈る
ああ
わたしが切に乞い願うのは
観音妙智力
念彼観音力
自在の神力
迷える羊を救う
光明功徳の威神力
どうかこの力をお与えください


二度とない人生だから
一輪の花にも
無限の愛を
そそいでゆこう
一羽の鳥の声にも
無心の耳を
かたむけて
ゆこう


しんみん五訓

クヨクヨ
  するな
フラフラ
  するな
グラグラ
  するな
ボヤボヤ
  するな
ペコペコ
  するな


病気よし
失恋よし
失敗よし
泣きながらパンを食うのもよし
大事なことは
その事を通して
自分を人間らしくしていくことだ
人のいたみの
わかる人こそ
ほんとうの人間


一途に生きているから
星が飛び
花が燃え
天地が躍動
  するのだ
雲が呼び
草が歌い
石が唸るのだ
一心に生きているから
この手が合わされ
憎しみを愛に変えることが
できるのだ
   一途であれ
   
人生は
一度きり
だから
一つの道を
  一途に
   生きて
    ゆきたい


狭くともいい
一すじであれ
どこまでも
掘りさげてゆけ
天の一角を
見つめろ
いじけるな
あるがままに
おのれの道を
素直に
一途に
歩け


念根

念は根である
祈りの根がしっかりと
大地に深く広がり
力を持っておれば
花は おのずと
大きく開き
念は必ず成就する
これは天地宇宙の
原理であり
摂理である
お互い
念の根を
しっかりしたものにしてゆこう


軽いもの

重荷になるものは
もう何一ついらぬ
年をとると
すべて軽いが
何よりも願いだ
軽い布団
軽い服
軽い履物
軽い食事
ただ軽口の人間だけは
敬遠しよう
そのほかはみな
軽いものが一番いい


導師

苦しいことがあったら
木に聞いてみるがよい
わけても老いた欅の木は
たいていのことは知っていて
いろんなことを教えてくれる
木は少年時代からの
わたしの導師である
       (欅の木:けやきのき)


サラリ

サラリと
流してゆかん
川の如く

サラリと
忘れてゆかん
風の如く

サラリと
生きてゆかん
雲の如く


生き方

わたしが尊ぶのは
その人の思想ではなく
その人の生き方だ
わたしが木を見て
感動するのも
絶えず天へ向かって
伸びようとしている
あの張りつめた
姿にある
若木は若木なりに
己を己れたらしめようとしている
人間は上のものを
わたしは木々に感じて
その前に立つのである
あの興奮はたまらなくていい




今を生きて咲き
今を生きて散る
花 たち

今を忘れて生き
今を忘れて過ごす
人間たち

ああ 
花に恥ずかし
心いたむ日々


二つのもの

陰あり陽あり
天あり

光あり死あり
男あり女あり
地獄あり極楽あり
すべて二つのものがある
そしたら必ず
この世がある
あの世がある
あの世の存在を信じ
禅を積んでゆこう


つみかさね

一球一球のつみかさね
一打一打のつみかさね
一歩一歩のつみかさね
一座一座のつみかさね
一作一作のつみかさね
一念一念のつみかさね

つみかさねの上に
咲く花
つみかさねの果てに
熟する実

それは美しく尊く
真の光を放つ


ほころびないもの

わたしのなかには
生き続けている
一本の木

わたしのなかに
咲き続けている
一輪の花

わたしのなかに
燃え続けている
一筋の火

ものみなほろびゆくもののなかで
ほころびないものを求めてゆこう
人それぞれになにかがある筈だ


さだめ

さすろうは
わが身のさだめ
散りゆくは
花のさだめ
悔やまず
嘆かず
すべてを任せ
身軽に生きよう


人生は
一度きり
だから
一つの道を
  一途に
   生きて
    ゆきたい


ただ生き
ただ死す
ただの二字に
一切が輝き
ただの
   二音に
万有が光る


あなたに合わせる手を
だれにも合わせるまで
愛の心をお与えください
どんなにわたしを
苦しめる人にも
すべてを許すまで
広い心をお授けください


 病が
また一つの世界を
ひらいてくれた

咲く




大いなるひとに
導かれて
この果てしない道を
一筋に歩いてゆこう
捨てて
捨てて
軽くなり
鳥のようになり
どんな苦しいところでも
懸命に越えて
ゆこう


一途に生きているから
星が飛び
花が燃え
天地が躍動
     するのだ
雲が呼び
草が歌い
石が唸るのだ
一心に生きているから
この手が合わされ
憎しみを愛に変えることが
できるのだ
     一途であれ
        一心であれ


死のうと思う日はないが
生きてゆく力がなくなる
        ことがある
そんな時お寺を訪ね
わたしはひとり
佛陀の前に座ってくる
力わき明日を思う心が
出てくるまですわってくる


悲しみや苦しみの中から
信仰が生まれてくるかも知れないが

信仰のゆきつくところは喜びである
どんなに悲しいことがあっても
どんなに苦しいことが起こっても
それを喜びに変えてゆくのが
ほんとうの信仰であり信心である
どうして自分だけが
こんなつらい目に会うので
あろう
そういう心がいつも
どこかにあって信仰している
人があったら
それは
まだ本ものでもなく
また本当に佛さまの心が
わかっていないのである
              真民・文


かなしきの
    うた

     たたけたたけ
    思う存分たたけ
   おれは黙って
  たたかれる
   たたけれるだけ
 たたかれる

存在のために
真実のために
飛躍のために
脱却のために
たたけたたけ

いい気味だと
思うまでたたけ
忍従がなんであるか
圧力がなんであるか
価値がなんであるか
軽視がなんであるか

たたきつかれたら
わかるだろう
たたきつぶしたら
さとるだろう

     たたけたたけ
      とってかかって
     気のすむまで
  たたけ
     たたくだけたたけ


タッンポポ魂

踏みにじられても
食いちぎられても
死にもしない
枯れもしない
その根の強
そしてつねに
太陽に向かって咲く
その明るさ
わたしはそれを
わたしの魂とする


二度とない人生だから

二度とない人生だから
一輪の花にも
無限の愛を
そそいでゆこう
一羽の鳥の声にも
無心の耳を
かたむけてゆこう

二度とない人生だから
一匹のこおろぎでも
ふみころさないように
こころしてゆこう
どんなにか
よろこぶだろう

二度とない人生だから
一ぺんでも多く
便りをしよう
返事は必ず
書くことにしよう

二度とない人生だから
まず一番身近な者たちに
できるだけのことをしよう
貧しいけれど
こころ豊かに接してゆこう

二度とない人生だから
つゆくさのつゆにも
めぐりあいのふしぎを思い
足をとどめてみつめてゆこう

二度とない人生だから
のぼる日しづむ日
まるい月かけてゆく月
四季それぞれの
星々の光にふれて
わがこころを
あらいきよめてゆこう

二度とない人生だから
戦争のない世の
実現に努力し
そういう詩を
一編でも多く
作ってゆこう
わたしが死んだら
あとをついでくれる
若い人たちのために
この大願を
書きつづけてゆこう



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