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カテゴリ:差別の事
前日の日記の続きです。今から読まれる人は13日の方を先に読んでね。
私は、人種差別(どの肌の色、どの国においても)には断固反対だ。でも、私の場合は黒人人種の事を指しているのだけど、んでるさんもご自身の日記に書いてある様に、その当事者である人種以外の人間がその差別や差別されている側の人間の気持などを代弁するのにはどうも賛成というか、その権利はないと思っている。 何の意見も述べられない。それは、私は「私」であって「彼等」ではないから・・・。辛かったろうな、悲しかったろうな、というのは想像は出来るけど。でも それが実際どれ程の苦しみや悲しみだったかという真の心は決して理解出来ないんだよね。 アメリカであれ日本であれ世界中何処の国にだって差別はいっぱいある。でも あえて今回は黒人人種への事しか話しません。 黒人のパートナーを持った方なら誰でもきっと1度は経験していると思う。いわれない差別の数々・・・。何故?って、きっと沢山思う事があったと思う。 誰も、わからない。今でも深い深い所に根付いている差別・・。 この日本では今では数年前とは比べられない位にブラックカルチャー(アメリカの)が浸透して、主に音楽やダンス、ファッションだけど。大分馴染みの深いものの一部となった。 だけど、そのカルチャーに憧れて一生懸命真似をしているキッズ達の一体どれ位の人がこんな悲しい歴史を知っているのかな? 彼等の求めているブラックカルチャーはあくまでも「アメリカン」のであって、決してアフリカでは、ないのだよね。 アメリカの黒人達も同じ。自分達のルーツを求めに一生の内に1度でもアフリカを訪れる事の出来る幸運な人間は一体どの位いるだろう? 多くの人達はきっと、自分達が今この国で生きている歴史となった原点を知らないままアメリカに生き、そして死んでいってしまうのだよね。 間違った考え方かも知れないけど。そんな事を思った私は、まだ彼等アメリカンに比べてアフリカンの方がちょっとはベターなのかな?って思った。 何故なら様々な複雑な事情を抱えているかも知れないけど、それでもまだ多くの彼等には自分達の帰る事の出来る「母国アフリカ」があるから・・・。でも、何が何だかわからない内に遠いアメリカに連れられて来てしまった人達の子孫である彼等にはそれが、ないんだよね。 どんなに苦しい事があっても「GO BACK TO THE AFRICA!!!」と罵られても彼等には帰る場所がない。奴隷帳や当時のほとんど全ての証拠品はすでに抹消されていて、自分が何処から来たのか、何者なのか、何処に帰ったらいいのかさえも何も何もわからない。 どんなに辛く悲しい現実があっても彼等はこの場所で生きて行くしかないんだよね。 アフリカにも勿論今尚様々な所で厳しい現実の問題が山積みにされています。だから日本人である私がどちらが少しは恵まれているかなんて恐れ多いジャッジなんて出来ないしきっと当事者である彼等がきいたら「何いってんだよ??」ってぶっ飛ばされちゃうかも知れないけど。こんな風に思ったのも事実です。 前に比べて大分減って来たとはいうもののまだ日本では日本人女性にアフリカ出身者が出身国を偽ってアメリカンと言って近づいて来る事があるよね?嘘は勿論いけない事。ましてや自分の誇りである母国を偽るというのは最低な行為だと思う。 でも、ある意味彼等にそんな嘘をつかせている原因の一つを作っているのは私達日本人女性なのかもな~って思った。テレビやビデオで見る格好のいいブラザー&シスターズの世界はアメリカだ。私の知人女性はアメリカンとしか付き合えないと言う。アフリカンなんて野暮ったくって絶対嫌だ、って。黒人人種と付き合っている筈の彼女自身こそが本当は、実の差別主義者だとは本人はきっと一生気付かないのだろうな。 そんな女性達が存在する限り、彼等の偽りや嘘はきっとなくならないと思う。 そして、悲しい事にアフリカンアメリカンの中でもアフリカンを軽視し、バカにしている人間がいるのも事実だ。 私の友人がある日アフリカンの彼氏とクラブへ出かけた。彼が席を離れた一瞬、アメリカンの黒人が近づいて来て彼女をくどいた。勿論即座に断った彼女に向かって彼は捨てゼリフで「何だってんだ??そんなアフリカのジャングルから来た奴の何処がいいんだよ??」って聞いたらしい。彼女は、「そうよ。私は彼と一緒にジャングルに住みたいから一緒にいるのよ。それが何か文句ある??」と、答えたらしい。私の愛すべき友人にBIG RESPECT!! この様に悲しい事だけど一部のアメリカの黒人の中ではアフリカンを軽視している人間がいるのも事実なんだよね。 私は、人種差別を語るには人間が小さ過ぎてとても出来やしない。 ここには、私の見つめてきたもの、知ったものの歴史、真実だけを自分の視点からのみ、書かせて頂きました。 アフリカンの夫と結婚して、それによって様々な障害や差別を経験してきたけど。でもね、奴隷小屋でも浮かび上がってきた涙が止められなくなってしまった時も深く思ったんだけど。「AYSA,お前が泣いてどうする!?本当に辛いのは、誰だと思ってんだ??」って。いつも自分を叱咤して来た。 私だって心を持った人間だし旦那が黒人だという理由だけで嫌な思いをして来た事も沢山ある。でもさ、本当に辛いのは私じゃなく彼等自身なんだよなぁ。そうやって又思い返すと共に決して100%理解する事は出来ない「黒人である事」の真髄を想いいつも又少し、切なくなってしまうんだけど。 彼等は彼等であって、決して私は彼等には なれないから・・・。 私はアフリカンの旦那と出会えてもし出会っていなければきっと一生気付かずもしかしたら気にもしないで通り過ぎてしまったであろう数々の歴史達などに幸運な事に触れる事が出来た。アフリカで目にした光景は、私の人生の中で一生忘れる事の出来ないそして、それからの人生への考え方をも変える節目となった。その反面彼等と共に人生を歩いて行く事の現実の厳しさや切なさも増えたけど。 今もまだ、毎日色々な想いが頭をよぎっていてうまくまとめられないのだけど。 これが私の見てきた事、感じた事、想って来た事のありのままの想いです。 長い長い話を聞いてくれて本当に有難う!疲れたでしょう? お疲れ様!! 読み逃げも全然OKだけど、色々な方の感じてる事、思っている事・・・なんでもいいから聞かせてくれたら尚嬉しいな。 いつか、 いつか 世界中の誰もが 悲しい差別のない中で 暮らせることを 祈って・・・・・ THANK YOU !!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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