不安と虚栄心と霊感商法
昨日あたりから東京も冷え込んできましたね。でも、空が明るいのがやっぱり良いです。が、今日は一年ぶりにぐらいに新宿に出て一日中歩いていたら、いやぁ、なんだか疲れましたぁ。都会の波動ってエネルギー取られますね。今日はたっぷりセルフヒーリングを寝る前にしなくては・・・。さて、最近大変久しぶりに「霊感商法」という言葉を耳にしました。(ちなみにイギリスで霊感商法というものを聞いたことがありません。)そういえば私も過去けっこう勧誘されました。例えば、東京で仕事していたとき、渋谷駅でいきなり“死相が出ていますよ”とか声をかけられていたこともありました。そのときは、声をかけてきた若い男性の顔がものすごく青白かったので、なんの団体か知らないけど、役に立っていないじゃないかと思ったものです。また、大学生のとき住んでいた木造のボロアパートに判子を売りに来た男女のカップルもいました。その人たちは、褒め作戦だったようで“徳の高い声をしていますね~”と言われました。そこで“演劇で声を使いすぎて今日は声が低いんです。”(本当にそうだったので)と言って帰ってもらいました。思い出しついでに、6歳のとき一人で留守番をしていたとき、玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けると見知らぬ女性が立っており、“お嬢ちゃんは、人間は動物から進化したと思いますか?それとも神様がおつくりになったと思いますか?”と聞かれました。そのとき、その女性が“神様が作った”と答えなさいというオーラをものすごく出していたので、反抗して“動物からだと思います。”と答え、対抗する意思をあらわにすると、パンフレットをおいて帰って行きました。また、私が4歳のとき祖父が経営していた会社が倒産し、祖父が蒸発してしまったため、長男の父にすべての借金と従業員への未払いのお給料の返済がかかってしまいました。そのため、一家離散状態になり、私と祖母だけがある新興宗教の寄宿舎に身を寄せていました時期がありました。そこは、年中大人同士が口論していたり、誰かが泣いていたり、今思い返してもなんだかどろどろした憂鬱な雰囲気が漂った場所でした。また、ときどき教団のトップが訪問するのですが、みんな廊下で土下座して彼らが通り過ぎるのを待ちます。4歳でしたが、人は平等なはずだと強く思い、ものすごく嫌だったので立ち上がってぴょんぴょんジャンプしまくり反抗していました。祖母は私の頭を抑えようとあわてていましたが。子供って純粋じゃない大人の思惑には敏感に反応しますね。さて話を戻して、これほど同じ手口にもかかわらず霊感商法にひっかかる人がいる背景とはなんでしょう? 何かにすがりたいほど精神的に落ち込んでいる人は分かりますが、そうでない人たちもけっこうひっかかるようですね。恐らく一つは、霊感商法の多くが人の不安を刺激するということにあるかもしれません。私たちは不安の話のほうが現実味があるように感じたりするものです。将来こ~んな素敵なことが起こりますと言われても、“そうなればいいけど。なんか信じられないな。”と思ったりするのに対して、こんな悪いことが起きるかもしれなと言われると、とたんに怖くなり、“それはマズイ、どうにかしなくては!”と不安に踊らされてしまったりします。前にどなたかのコメントにもどうしても不安が先に立つという方がいらっしゃいましたが、テレビのニュースを見ても、不安を煽る内容の方が圧倒的に多く、また社会は基本的に“将来病気になったときのために”、“万が一事故に遭ったときのために”とか、“老後の保障のために”など、不安が土台になっていますね。ですから、多くの人がどちらかというと不安ベースで生きているため、こういった霊感商法にひっかかる人が後を断たないのかもしれません。しかし、真のスピリチュアルな教えは、ほんとうの自分(魂としての自分、宇宙の無条件の愛の一部である自分)を知っていれば、すべての不安や恐れから解放されるというもので、不安を煽るようなことは決してしません。また、もう一つ、霊的能力がある人=精神レベルが高いと誤解している人も大変多いように思えます。霊的能力とは、ある意味運動能力みたいなもので、みんな走れるけど、ある人はとくに足が速いように、みんな持っているけど、ある人はとくに強く持っているというようなものです。私は今まで霊的能力や、ヒーリング能力はすごいけど、人としてはなんだかなぁ・・・という人たちや、自分のことは普通に悩んでいる人たちに何人も会いました。つまり、霊能力があっても、彼らも私たちと同じ普通の人間だということです。ところが霊能力がある人の中には、自分はすごいと勘違いし、あがめてくれる人を利用したりする人もいます。偉そうに書いていますが、かつて、いろいろな人にあなたはヒーリング能力があると言われたとき、まだ仕事も始めてもいないくせに、有名なヒーラーになったら・・・とときどき妄想をしていました。で、ある日友人(一冊目の本に登場してくる岩野礼子さん)に「別件」で私の守護霊様にアクセスしてもらったところ、バリのダンサー兼ヒーラーの守護霊様にいきなり “有名なヒーラーじゃと?バカバカしい!”と叱られてしまいました。もちろん、そんな恥ずかしい妄想を口に出して言った事はなく、なんでもお見通しだぁと感心しながら反省しました。(守護霊様ありがとう!)不安にしろ、虚栄心にしろ、両方ともエゴの甘い罠ですね。真のスピリチュアルな教えは、不安、欲、虚栄心などなど、エゴを超える道を示してくれるもので、決してエゴを肥大化させるものではないでしょう。そのへんがもう少し理解されてくるといいなと思ったりします。さて、今週末はいよいよ第一回のワークショップです。東京セミナーはお陰様で締め切らせていただきました。関西方面の方、大阪はまだまだ大丈夫です。宜しかったらいらしてくださいね~!↓セミナー詳細