ヒーリング・カウンセラー溝口あゆかイギリス便り

2008/12/06(土)02:30

幻想のドラマを手放す

飛行機に乗る前は元気だったのに、降りた頃には喉がやられ、鼻水が止まらず状態になっていました。う~ん、日頃からもっと体をいたわり、かつ、鍛えておかなきゃね、と反省。で、イギリスは冷え込んでいますよ~。 さて、前回はえらく長かったので、今回は短めに(たぶん)いきますね~。頂いたコメントを拝見したり、自分やクライアントさんの体験を振り返り、↓のことを書いてみようかなと思いました。 安堵感や安心感、愛を感じられるためには、誰かが自分を愛してくれることだと思い、振り向かない相手、誠実ではない相手、または自分を尊重してくれない相手などにしがみついてしまうとき、私たちは一番苦しむでしょう。それは、自分が求める愛を相手が注いでくれないからではなく、真の苦しみの原因は、私たちが幻想にしがみついているからです。 求めている愛は本当は自分の中に昔からあって、常にあって、今もこれからもずっとあると気がついたとき、私たちは、幻想から抜け出すことができるのでしょう。それまで、おそらく何度も何度も幻想のドラマのなかで傷つき、途方に暮れ、絶望し、体が動かないぐらい落ち込むのかもしれません。 そんな暗闇にいる人を見るにつれ、ほんとうは愛と光がその人に燦燦と降り注がれているのだから、幻想を信じ込むのをやめて、自分に思考をよく見つめていけば、その光に向かって歩いていけるのにと歯がゆく思うこともあります。 とはいえ、私もかつてはどっぷり暗闇に陥り、ソファの中でうずくまって泣いていたことも何度もありました。今でも、よく幻想のドラマの中に入り込み、不安になることが年中あります。 しかし、一日に一度、燦燦と注いでいる光に向けて顔をあげ、大丈夫なんだ、愛はあふれんばかりにあるんだと思い出します。私が正気に戻る一瞬です。そして、奇跡の学習コース、ガンガジ、バイロン・ケイティ、エックハルト・トールなど正気を完全に取り戻した(?)マスターたちの言葉に触れ、確認しています。 自己憐憫(どうして私だけが・・・、どうせ私なんか・・・etc)、被害者意識(あの人さえ~~してくれたら、あの人があんなことを私にしたから・・・etc)、罪悪感(こんな私は幸せになる価値はないetc)、自己否定(私はひどい人間だetc)、生きていく上で、多くの幻想のドラマがあるでしょう。自分の苦しみが大きければ、大きいほど、それは幻想のドラマに深くはまっているということです。カウンセリングをしていて難しいと思うときは、その方がとても苦しんでいらっしゃるから、なんとなかその幻想のドラマから抜け出すお手伝いをしたいと思っても、その方は、自分のドラマにものすごい勢いでしがみつているときです。幻想なのだから、どうでもいい、気にするなということではありません。反対に、幻想のドラマをよ~く見つめ、どこにウソ(=真実でない)があるのか、見破るということです。見破ったとたん、あれほど現実だ、事実だと思っていたことが、サーと霧がひくように消えて行きます。 残るのは、開放感と驚き、そしてほんとうの意味で眼が開いた感覚。そして、愛と感謝。 バイロン・ケイティのワークは、これにとても有効なツールで、大変お勧めです。(くどいけど)私は私なりにやったり、バイロン・ケイティのワークを使ったり、少し変化させて使ったりしています。 さて、下記のコメントを頂きました。ありがとうございます! こんばんは。 前から、エゴでない『愛』ってどういうことなのだろうと思っていました。いわゆる異性間でのニーズを満たす愛しかしらなかったので。<中略>いわゆる老若男女関係なく愛する『博愛』ならイメージできるのです。しかし、いわゆる、異性間で、エゴ以外の愛の交換って一体なんだろうってどうしてもそこでゆきづまります。すべてが博愛なら、結婚なんて全く意味がないし、男女がいる意味も本当に生殖のためだけになる。それだけなのかなあ?と、思うと本当にわからなくなりますね。今、それがゆきづまっているところです。 ↑ 私もエゴがない愛を体験したことがないので、推測になりますが、エゴがない(ニーズがない)ということは、自分の中に欠如感がないということですね。自分の中にないと思っているものを満たしてもらうために恋愛や結婚をするのではなく、相手をただ愛しているからという真にシンプルな理由で恋愛し、結婚するのだと思います。(「まずは思い込みを捨てましょう」を参照にしてみてください) 自分を真に深いレベルから愛したとき、老若男女関係なく愛する『博愛』と自分が選んだ相手への愛がまったく変らないことに気がつくでしょう。頭でいろいろイメージしても、自分がほんとうに体験するまでは、きっと分からないことなのだろうなぁと思います。 日々の生活の中で自分を許し、受け入れるたびに、または、自分の本心にしっかり耳を傾けるたびに、私たちはそんなエゴのない愛に一歩一歩近づいていくのでしょう。 結局そんなに短くありませんでした。はは。今回も読んでくださってありがとうございます!

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